2016/12/04 のログ
■レヴィ > 「そうッスよ。楽しみにしてるッス」
多分わかっていないのだろうと思いながらもその答えに嬉しそうにして。
本当に悪く染まらない素直な姿が眩しくて可愛く。
不純異性行為を何度か持ち掛けているがこのまま真っすぐでいてほしいと。
「任せるッスよ。お姉さんがちゃんと送り届けるッス」
逡巡した姿にきっと男女の事を考えたのだと思うがあえて口にはせず。
うれしそうな笑顔を見せる姿が嬉しくて。
そして少年の横に並びともに歩き出し、それほど遠くない場所の少年の家に案内される事に。
楽しく話しながら少年と歩いていれば不意にお腹が鳴り、食事をしようとしていたことを思い出して。
食事に誘われれば少し迷ってから喜んでと誘いに乗り、少年の家にお邪魔をすることになるはずで。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からレヴィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地裏」にリンさんが現れました。
■リン > したたかにやっているつもりではいるのだが、自分はどちらかというと世渡りが下手な方だと思う。
そうでなければ今こんなところにこそこそと身を隠してはいまい。
しつこく追いかけてくるのは、奴隷時代に粗相をしでかした相手か、
流れに逆らいきれずに目の前で呪われた提琴を演奏した相手か……
あれ、どっちだっけ?
ともあれ恨みを買ってしまっているのは確かだ。
「変装術でも覚えるべきかな……」
嘆息し、建物の影で息を潜めて耳を澄ませる。数人の足音がする。
見失ってはくれたようだが、諦めてはくれていないようだ。
距離は近くもないが遠くもなく、じりじりと近づいてきている。
どう逃げたものだろうか……。
■リン > アクリスの力でどうにかするのは……きっと難しい。
向こうは知った仲だ、対策ぐらい考えているだろう。
足音はしなくなった。
遠ざかったのか、あるいはこっちがしびれを切らして出てくるのを待っているのか。
この大きい提琴は、抱えてこそこそ逃げるには向いてない。
「……」
足元に目を落とすと、向かいの壁にねずみぐらいなら通れそうな穴があった。
もし自分がねずみだったなら、通り抜けて見事に逃げおおせるだろう。
……自分に降り掛かっている呪いは、興奮や羞恥で小さくなってしまうというものだ。
苦い表情で、自分の手をパンツの下……お尻に潜らせる。
■リン > 気は乗らないが、やるしかない。
目をつむり、一番の屈辱の記憶を思い出しながら、指の一本を後孔に挿れて
湿った肉壁をこねはじめる。
「……っ、ふぅ……」
長い髪がさらさらと擦れ、触れてもいない前が大きくなり始める。
それとともに、リンの背丈が少しずつ小さくなっていく。
一般的な少年の体格から、まずは子供程度まで。
服や傍らの提琴も一緒に。
「何してるんだろうな……」
今この瞬間に見つかったら最後だ。
そう考えて焦ると、かえって盛り上がってしまう。
じっくりとやれば、そのうちねずみ同然の大きさになるだろう……。
この呪いには恐ろしいことに限度というものがないのだ。
■リン > ……そうして数十分後、ネズミ程度の大きさにまで縮まる。
あたりの砂利がつぶてのように大きいし、空気はすっかり重い。
割れた酒瓶が倒壊した建物のように転がっている。
猫にでも見つからないように注意しないと。
……いまはネズミ以下なのだから。
……それにしても物音どころか気配すらしない。
「ひょっとして、本当に見失って帰っていった……?」
こんなことをする必要など無かったのかもしれない。
とはいえこんなに小さくなってしまってはしばらくは戻れない。
消沈した様子でネズミ穴から消えていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地裏」からリンさんが去りました。