2016/11/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区・市場」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 冬に差し迫っているとは言っても、市場には関係はない。
 色々な商人が声を上げて客に自分の売り物をアピールする。
 安く良い物を手に入れたいと通行人が店の売り物を吟味しあるものは手に取り、購入し、またある者は、別の店を求めて歩いていく。
 大量の人が行き来する様は、晩秋であるということを忘れさせる熱気である。
 そんな通りの中に一人、仮面を被り全身をフルプレートで身を包んだ冒険者。
 一瞬奇異の視線は当然のごとく降り注ぐが冒険者ということが分かれば視線はすぐに散る。
 冒険者には色々居るからだろう、この男のように奇妙な格好のものも、多いのだろう。
 視線が集まったままでないので、そのまま男は道を進むことにする。
 目的は、道具の買い出しである。

 まずは、と保存食補充の為に、食料品を扱う一角に、足を運ぶことにする。

ゼロ >  しかし、失敗したかもしれないと冒険者は思う。
 なぜなら、店が多すぎるので、その分商品の数も半端ない。
 そして、商人もあれやこれやと声をかけてきて、落ち着いて見ている暇もない。
 色とりどり、選り取りみどり、選択肢の多さが逆に困惑させてくる。
 肉、魚、野菜、果物……それらの保存食は、今まで食べているものよりも美味しそうだが、種類も値段もざまざまで、うっかり選べない。
 入れ代わり立ち代わり、商品の説明をする商人たち。
 彼らの説明が念仏のようにも聞こえて耳の右から左にしゅーっとすっ飛んでいく。
 思いっきり面倒くさい表情になるも、仮面のおかげで彼らには伝わらない。
 だからこそ、彼らも諦めずに商売文句をつらつら連ねるのだろうから、痛し痒しというところかも知れない。
 せめて一人ずつにして欲しいところだな、と思い、まずは肉からにしよう。
 肉を売っている商人の方に顔を向けて、説明を願う。

 肉の商人は目を輝かせ、説明を開始する。
 どんな動物の肉なのか、どのような方法で乾燥させたのかなどなど。
 それらを聞きながら、値段と肉の大きさを眺めて考える。

ゼロ > とりあえず、ちょうど良さそうな大きさの肉を見つける。
 商人に聞いてみたら、味の方もそうは悪くなさそうだし、試してみることにしよう。
 そう思って、彼に代金を支払いいくつか購入。
 そのあとに、ドライフルーツなどいくつか日持ちのする保存食を買い足す。
 食料はこんなものでいいだろうと、バックパックを確認しながらうなづいた。

 さて、次は。

 男は、市場の別の場所に移動する。
 次は、消耗したロープとか傷薬とか、カンテラの油とかそういった物を追加しようか、と進む。
 しかし、酒とか服とか、本当にいろいろ売っている。
 はふ、と仮面の下で息を吐き出す。

 気を取り直し、男は消耗品を補充すべく売り子を探す。