2016/10/16 のログ
シエル > しばしそうして星空を楽しんでいたものの、
くぁ、と一つ欠伸が漏れればベンチから立ち上がった。

さて、と一つ呟く。
眠くなってきたし、もうにいい時間だろう。
ランタンを片手に下げると、家路へとつく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にソル・グラディウスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にネネさんが現れました。
ソル・グラディウス > 「…」

真昼の平民地区。
通りは多くの人々が行き交い、活気にあふれている。
そんな中、通りの隅で壁に寄りかかっている黒づくめの男性が居る。
時折、顔を挙げて通りにあるモニュメント時計で時間を確認する。

「……時間は合ってるよな」

時計を確認するとそう呟く。
ギルドの依頼をこなした後、同居人と約束があったので待ち合わせの場所に来た。
依頼が予定より早く片付いたため、念のため早く来たものの…

(早く来すぎたか)

頭を抱え、ため息を一つ。

ネネ > 通りのお店を眺めながら歩く

指定された場所は、この通りの先
人の往来する流れに紛れながら
言われた時計が見えてきた…とりあえず時計の下までくれば、周囲をキョロキョロとして

「いたぁ」

人の中でも気づいた暖かな気配。
その背中の剣からの力を辿るように壁際に凭れたままの彼のそばまで近づいていき

「ソル」

ソル・グラディウス > 「…ん?」

腕を組んで、下を俯いていると聞き馴れた声が横から聞こえた。
帽子の鍔を少し上げ、彼女の姿を確認する。

「よっ、来たな。早速行くか」

彼女を見ると軽く挨拶して歩き出す。

今日は彼女の服を揃えるため、依頼を少し削り待ち合わせをした。
これから冬になっていくし、街で暮らしていく上でワンピースの一張羅はきついだろうと考えた上での選択だ。

ネネ > 「うん…いこ」

歩き出す彼の後ろをついていく、前に約束したあと
普通の服をなんとなく探していて、通りのなかのショウウインドウに並べられた
数軒のなか、歩きながらそのお店をみつけて

「ソル、ここのとかどお?」

若い子が好きそうなカジュアルで明るい色合いの服が並ぶとこ
季節的にも人気が出そうなものが店先にディスプレイされてて

ソル・グラディウス > 「ん、あぁ…いいんじゃないか?」

ショーウインドウの衣服を見て、(最近の女性はこのような物を着用するのか…)などと少しばかり老人のように思考する。
元々、ファッションには興味がなく、現在の服装もとある人物にコーディネートされるまでは全く眼中になかった。
頭を抱え、老人のような思考を持っている自分にため息が出てくる。

「早速物色だ。俺はファッションとか興味ねーから…お前が勝手に選べ」

彼女の手を引き、店の中へ歩を進める。
自分は女性の服装などは全くからっきしだから彼女にすべてを任せようと考える。
彼女がファッションについて知らなくても、店員さんが教えてくれるだろう。

ネネ > 「う、うん…いいの?」

女性ものの服でもあるし興味もないような返し
少し気にしながらも店内に一緒に入り、お店の人がでてくれば
伝えるのは、普通なものをお願いする
変わってるとか、珍しいからと彼に言われたことを気にしてて

お店の人は、そのような心情もしらず
今風なものを進めてきたり、試着室につれていかれては
着せ替え人形のように相手のペースで勧められる

「ソル、どお?」

いくつかの店員さんの試着のあと
白いニットに明るめのピンクの膝上くらいのミニスカート
ショートブーツ

派手という色合いでもなく、明るい色合いで

ソル・グラディウス > 店員さんと一言二言会話をした後、彼女が試着室へ連れていかれる。
試着室の前で腕を組んで待機する。
こういう店にあまり来たことが無いので少しばかり居辛い。

「おぉ…服装変わるだけでこうも印象が変わるとは…」

顎に手を添え、少女の姿をまじまじと眺める。
先ほどの服よりも街娘っぽい雰囲気に少し満足した様子で。

「で、それで決定か?
 他にも色々あるんだ。別に一種類だけとは言ってないから…」

頭を掻き、明るい服装の彼女にそう返す。
服と言っても、別にワンパターンである必要はない。
特に女性の場合はいくつか服を買いそろえた方が得だろうと考える。

ネネ > 「うん、じゃあこれにする」

ちゃんと見てくれてるのに、少し緊張と
気恥ずかしく思いながら
先ほどよりも印象は確かに変わったと思う格好

他にもとの彼の声に
店員さんが進めてきた、ワンピースにレギンスなど
いくつかの組み合わせができるように

試着で着替えたのをそのまま着て帰るよう
先ほどまでのワンピースと新しく買ってもらったものを紙袋にまとめてもらい
彼の元へと戻る

「ソル、ありがと」

ソル・グラディウス > 雰囲気のガラッと変わった彼女に腕を組んで満足そうに頷く。
しかし、何故彼女は気恥ずかしそうなのだろうか。謎だ。

店員さんが次から次へと商品を紹介し、彼女に着せてそれを見せる。
ガラガラと変わる雰囲気と服装に「おぉ」と感銘の声を挙げていた。
服装は組み合わせがこんなにあるとは…と内心驚いていたのである。

自分も今度、新しい服を買おうかなと考えつつ会計をしようとレジに行く。
驚いたのは服の値段。多種多様な服を見境なく選んだためか、値段は相当なものになっていた。
それに驚きつつ、会計を済ませれば紙袋を持った彼女が戻ってくる。

「あぁ、どういたしまして」

彼女に手を差し伸べ、その様に返す。

ネネ > はじめての買い物になれば試着に遊ばれたように
着替えだけでもクタクタ緊張疲れ

彼のそばに戻れば差し出された手に
紙袋か、自分の手かわからなく、前回は外で触れ合うのを避けてる様子もあったから
紙袋のほうを差し出してみて

ものを買うには代金も必要で、それを支払ってくれた彼に
なにかお返しできるものを、今後のことも含め考えながら

ソル・グラディウス > 「…!」

紙袋の方を渡され、驚いた様子でそれを見る。
ふと、自分が初めて街に来たことを思い出す。
状況は違うが、その時の自分と彼女が今とった行動が同じでふと顔が綻ぶ。

「…手を差し出されたら普通は手を繋ぐんだぞ。ネネお嬢様」

その様に言うと少し視線を低くして彼女の手を取る。

「で、今度はどうする?」

考え込む彼女にそう聞く。

ネネ > 「外で…いいの?」

人目を気にするような様子だったから、少し遠慮気味にいたけど
手をとられて、繋がれると
表情もほころんでしまう…嬉しくて

「今度…うんと、でもソル、お仕事の後でしょ…疲れてるなら
 お部屋もどってとかでも、いいよ?」


外に出てると、格好は普通になれても
彼の気にする人目もあるし、費用もかけたくなくて

ソル・グラディウス > 「こう、手を繋いだり、抱き着いたりは双方の合意があれば外でやってもいいんだよ。
 裸になって…とかは流石にダメだけどな」

嬉しそうな彼女に頭を抱えそう返す。
今までそんなことを気にしていたのかと言った様子。
しかし、裸になって始めるのはとある都市では割と許されているのだが…まぁ、黙っておこう。

「はいはい。…じゃ、お言葉に甘えてお部屋に戻りましょうかね」

彼女の言葉にそう頷き、手を引いて宿の方へ向かう。

ネネ > 「うん、わかった」

繋いでる手を見つめながら、嬉しくて軽くニギニギと指を絡めたまま遊んでみる

「うん、帰る」

片手につないで、片手に紙袋もって
2人で帰る道は楽しいばかり、新しく知る人の世界のルール的なことを
なにげない会話の中でも1つ1つ覚えていくように

ソル・グラディウス > 「わかったなら安心だ」

嬉しそうな彼女をチラと見てそう返す。
何故かニギニギと指を絡められるが、特に抵抗はせずこちらも指を絡める。

「…あぁ」

帰るという言葉に頷き、彼女と歩幅を合わせる。
久々に人と手を繋ぎ、新鮮な気分で宿に到着した。

宿に到着すれば、自分の部屋に戻り鍵を開ける。
中に入れば、いつも通り報酬を机の上に置き、剣を取り外して立てかければ椅子に座って一息つく。

ネネ > 自分より大きな手で長い指が絡まり楽しくなる

はじめて、一緒に手をつないで街を歩くのは
嬉しくドキドキもする
行く時は1人で町並みを見ながらだったけど
帰りは、同じ道でも速く感じて到着。

部屋に入れば、紙袋をテーブル近くにおいて椅子に座る彼を見つめて

「お仕事疲れた?…なにか飲む?」

ソル・グラディウス > 「あぁ…何か頼む」

少女の声を聞き、その様に頼む。
ふと疑問に思ったのは少女が飲み物を汲むことが出来るのかという事。
いや、流石にそれはバカにしすぎか。

「ふぅ…」

深く息を吐き出し、リラックスをする。
剣を使えば疲れも吹き飛ばすことも可能で動けなくなることは無いのだが
やはり何もかも剣に頼り過ぎはダメだと考え

ネネ > 「じゃ、まっててね」

前に教えてもらったコーヒーの入れかた
部屋の小さめのキッチンでお湯だけ沸かせば

もらったインスタントのコーヒーを薄めに作り

「教えてもらったの、コーヒー少しもらったから」

椅子に座り一息つく様子、疲れてるのは見て分かれば
心配するように伺いながら
目の前にコーヒーのカップをおいて

ソル・グラディウス > 「?あぁ…」

キッチンに行った彼女を見て、不思議そうにその様子を観察する。
少しした後、コーヒーを持ってくる彼女を見て、「おっ」と声を出す。

「…少し薄いが、よくできてる」

カップを手に取り、それの中にあるコーヒーを飲めばそう返す。
初心者にしてはよくできているコーヒーと彼女を交互に見る。
ここで少し頭を撫でてやろうと腕を伸ばし、撫でようとする。撫でた。

ネネ > 「よかった…」

人の生活の中では当たり前のことでも、自分にはどれも新鮮
少しでも彼が喜ぶことを覚えていくのが自分も嬉しくて

その手が伸びてくると
床に膝立ちのようにして頭を撫でらると、嬉しくて
ニコニコ笑顔になる

ソル・グラディウス > 「うむ」

嬉しそうな彼女を観つつ、なぜかこちらも顔が綻びる。
自分の行動に一々喜びを感じてくれる存在がとても新鮮で
それに対して自分も嬉しくなってしまう。

「…こら、こっちに来い」

彼女に手招きし、自分の腿を叩く。
どうやら自分の膝に座れと言っているよだ。

ネネ > 「…膝?…」

床に膝をついてたら、彼に呼ばれる先、そこに座れということだろうか
前に回り込み、先ほど買ってもらったばかりの服のまま
彼に促されるように、重たさはないに等しいから、
気にはしないように片膝へと座り

「ここでいいの?…」

距離が縮まれば、自然にドキドキと鼓動が速くなり少し緊張気味で

ソル・グラディウス > 「あぁ、膝だ。さっさと来い」

彼女の言葉に頷き、自分の膝をぽんぽんと叩く。
片膝に座られれば彼女のいい香りが近づき、サラサラの後ろ髪を眺める。
重さが皆無なために、苦痛もなくいい心地だ。

「あぁ、バッチリだ。」

何故だか緊張しているような彼女とは真反対に、こちらは落ち着いた様子で返す。
椅子の背もたれによりかかり、コーヒーを飲み干せばカップに戻す。
しかし、何故自分と近づくと彼女は緊張するのだろうか。疑問である。

ネネ > 膝に乗せられて…コーヒーを飲む彼の様子
背中にそうようにまっすぐな銀髪が腰くらいまである


近い距離にドキドキしたまま
胸元を手で抑えながら
視線を少し落としたまま彼の腕あたりを見つめていて

「あの、ソル…疲れてるなら、もう休む?」

お仕事のあとに、外の買い物まで付き合ってくれてたから

ソル・グラディウス > 真っすぐ伸びる彼女の銀髪を見る。
綺麗なその髪に見惚れつつ、少し触るとサラサラと心地いい感触がする。

後ろから見た私服も似合ってて、心底満足する。
何故か彼女がドキドキして胸元を手で抑えているが気にしないでおく。

「…そうだな。そうするか」

自分の身を案じる彼女に、その様に頷く。
軽い彼女を持ち上げ、自分の膝からベッドに座らせれば、疲れた様子でベッドに横になる。

ネネ > 指先が触れれば、滑るように細い髪が流れて落ちる
改めて彼の視線を感じてるから、ドキドキも止まらず

ベッドに横になる彼の傍らにおなじように横になっては手を伸ばす
その前髪くらいに、指先で撫でるように

太陽のような暖かな力はないけど
風の心地よさ疲れすらも流せるようにと祈りながら

ソル・グラディウス > 深く息を吐いて、疲れを癒していく。
こうしていると疲れがだんだんと取れていき、心地よくなっていき瞼が落ち始める。
すると、ふと彼女近づいて手を伸ばし、自分の前髪を指先で撫でて来た。

彼女から近づくのは珍しいと考えつつも、あまり声を出さす撫でられる。
精霊の力を感じる能力は少しあるようで風の心地よさを感じる。

「…久しぶりだな。こんな感覚」

撫でられながらそんなことを口にする。
昔、そう昔のことを思い出す。
依頼や街や、善悪など関係なかった、幼少時代。自分の居た村の事を

ネネ > 「…うん」

人は、体を横にしてるだけでも多少は、楽になるらしい
目を閉じたままの彼の横顔を見つめながら

太陽の加護を持つ彼ならと
自然の力の影響が受け皿となるのなら
穏やかな風から、空気を回し前髪を揺らして

彼の意識がそのまま昔を思い出しながら眠りに落ちるなら
その記憶、夢に悪いものが紛れ込まないように願いながら
軽く触れて撫でながら

ソル・グラディウス > 彼女に撫でられつつ、意識が遠のいていく。
自然の力、風の心地よさを感じると眠りに落ちる―――

―――直前。
燃え盛る村、人を斬り殺す山賊、こちらに助けを求める連れ去られる少女。
その情景が頭の中を駆け巡る。

「…っ!!」

目をカッと見開き、上半身を勢いよく起こす。
息は荒くなっており、いつの間にか汗を掻いていた。

「はぁっ…っはぁ…っ」

息を深く吸い、深呼吸して無理やり息を整える。
心臓は未だバクバクと鳴り響いているがいずれ治まるだろう。

ネネ > 眠りかけた意識を感じて
手の動きも止めかけてたとこ…

急に飛び起きた彼に驚き、一緒になり起き上がった彼の様子に
不安そうに眉をよせて

「…ソル」

手を伸ばし枕そばにおいてたタオルを手に
彼の額にタオルで汗をふきとりたくて片手は伸ばし
もう片手は…彼の手に手を重ねようと…

ソル・グラディウス > 「悪い…」

彼女からタオルを受け取り、汗を拭いていく。
自分の手の上に手を重ねられても、それに気付いた様子はせず、タオルを持ってる手で顔を覆う。

「あぁ…クソ…あいつら…」

小さくそう呟いて悪態をつく。
その言葉にはどこか怨念のような、暗い感情が籠っていた。

ネネ > 「大丈夫…大丈夫…」

タオルで顔を覆う彼と共に感じるのは
いい空気ではなく、澱んだもの
その元が彼からであることには、気づき…

記憶に入り込むようなことはできず
ただ感じるだけ

起き上がる彼に手を離し、何ができるかわからず
タオルで顔を隠されたままの彼にコチラから抱きつくように腕を回し
背中をさするようにと…

「私、できることある?なんでもするよ…」

ソル・グラディウス > 「…ネネ」

腕を回し、背中を擦るように擦りついてきた彼女を見る。
タオルを顔からのけ、表情を露わにする。
その表情は怨念の籠った言葉を呟いていた時の顔とは打って変わって、いつもの落ち着いた表情に戻っていた。

「……」

何も言わず、彼女の顎に手を添え、こちらに顔を向かせる。
たくましい腕を彼女の体に回し、抱き寄せると顔を近づける。
やがて自分の唇が相手の唇と重なり、濃厚な接吻を行うだろう。

ネネ > 「…ソル、大丈夫、だから」

顎をとられる…そのまま重なる口づけに
瞳を閉じて受け入れる
身体に回される腕の強さ、背中に回してた手を解いては
胸元に添えながら

彼に何があったかは知らないけど
今、腕の中にあるのは自分であること伝えるように

ソル・グラディウス > 「っ…あぁ、安心した」

接吻を終え、唇を離せば彼女に力強く抱き着く。
力強く、しかし痛くないように抱き寄せる。
腕の中にいる彼女の存在が自分に安心感を与える。

「ありがとうな、ネネ」

少し体を離せば、笑顔でそう返す。
ついでに頭も撫でておく。可愛い可愛い