2016/09/25 のログ
ご案内:「王都マグメール メインストリート」にイニフィさんが現れました。
イニフィ > もう、すっかりと秋めいてきた。
今日は少し暑いくらいの天気だったけど、からりと乾燥していてとても過ごしやすい。
風も穏やかに吹いていて、ひやりと冷たく熱さをやわらげてくれる。
熱い季節はもう終わり、もうすぐ美味しいものが沢山食べられる季節に移り変わる。
そう思うと、またイニフィの放浪癖が疼いてくる。

「……お魚、茸……。」

美味しいもの、沢山。
太るのは確かに論外だけれども、運動さえ欠かさなければいまの体重を維持できる。
まあ、胸が意外と邪魔になって結構辛いときもあるのだが。

「…買えばいいってもんじゃないのよ、買えばいいってもんじゃ!」

現地に行って、空気と一緒に味わう。
そんなことを一人ごちる、公園の昼下がりであった。

イニフィ > 久しぶりに旅行がしたい、現地にいっておいしいものを食べたい。
以前と違って、お金に困ることなどほとんど――というよりもまったく無いし、やりたいことはし放題だ。
――――ただし、一人では出来ない、と言う条件がつくが。

「まったくもう、何かにつけて護衛だのなんだの!
こっちは一人でのんびりしたいのよ、何でいちいち誰かつけなきゃ行けないのよぉ!」

イニフィは基本的に、束縛されることもすることも嫌う性格。
何者にも縛られずに、自由気ままに生きていたい。
だけれども、それが出来るのは護衛や監視の目がつく場所――つまりマグメールの中だけ。
ダイラスへ行っておいしいものを食べ、宿や温泉でリフレッシュ、という事が出来ないのだ。
それが、放浪癖を持つイニフィにとって非常に、非常に窮屈というもので。

「………あ~、いまの立場じゃ仕方がないけどねぇ…。
もうちょっとうまく行くかな、って思ったのにぃ…。」

はぁ、とため息を衝きながらがっくりとベンチに腰掛ける。
傍らには、昼間に食べようと思ったサンドイッチがそのまま残っていた。

イニフィ > 「まあ、その辺は帰って相談してみましょうかね…。」

そうするよりほかないだろう。
口うるさいメイドたちを黙らせる方法などを考えながら、家に帰ろう。
食べかけのサンドイッチを手にして、イニフィは公園を後にした。

ご案内:「王都マグメール メインストリート」からイニフィさんが去りました。