2016/09/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 大通り」にイニフィさんが現れました。
■イニフィ > オープンテラスのカフェで、イニフィはのんびりと過ごしていた。
富豪地区に拠点を構えている(実際には半分ほど居候)のに、こんな場所にいるのは、どうしてもあの場所の空気に馴染めないから。
何とか馴染もうと努力はするのだが、煌びやかな雰囲気が、イニフィにとって鬱陶しさしか感じられず。
自分も同じような格好をしようか、という気にもなれない。
「ほんっと、あんなかっこうするのが平気なんだから…。」
はぁ、と浅いため息を衝きながら、コーヒーの入ったグラスに刺さったストローを加える。
傍らには、平民地区の書店で買った雑誌が一冊。
最近の事柄をわかりやすく記した物なのだが、既に何度も読み返してしまっていて、もはやただの髪の束に成り下がっていた。
つまるところ、退屈なのである。
■イニフィ > 最近いった場所といえば、新しく陸路が確立されたバフートか。
確かに見た目はとても面白い街だったとは思える。
論理的にはどうなのだという突っ込みはあれど、あれもれっきとした人間の姿だろう。
「……日用品、結構揃ってたものねぇ…。」
確かに、奴隷市ノ町という肩書きだけを聞けば、かなり物騒なのは間違いない。
だが、商店を見てみると意外と日用品なども数多く取り揃えられていた。
勿論、どうやって日常でこんなものを使うんだという店が大多数を占めていたが。
マグメールに売っていない物を数多く取り揃えている、と言うことならば、もう一度位は、と言う思いもある。
しかし、できるなら護衛を連れて行きたいところだが、そこまでしていきたいかと聞かれると、答えはノーだ。
そんな魅力溢れる街、と言うイメージは、劣悪すぎる治安の所為で残念ながらない。
ご案内:「王都マグメール 大通り」にアリーさんが現れました。
■アリー > とぼとぼ…意気消沈しながら通りを歩く
富裕地区に行き夢破れたままここまで退散してきた
やはり自分にはここ…いや、貧民地区がお似合いなのだ
「なんであんな値段に…普通にお腹一杯ご飯食べられるじゃないですかぁ」
泣きそう、と言うかもう少し泣いている
自分の貧乏さと悔しさが頭をぐるぐる回る
下を俯きそれでも人にぶつかったり等は極力避けながら貧民地区へと向かっていく
■イニフィ > さて、そろそろお会計を済ませてしまおうかと立ち上がる。
頼んだものはコーヒー一杯だけだし、そこまでの金額になるはずもない。
サンドイッチなどの軽食を頼むつもりでもあったけど、小腹が空いていたわけでもなかった。
「すいません、お会計お願いします。」
レジへと向かい、伝票を渡して手早く30ゴルドを支払い、店を出る。
このまま帰るのもいいのだが、さいきん涼しくなってきたことだしと、その辺を散歩していこうかと考える。
扉を開けて、ベルの音が鳴り響くその音を聴きながら扉を閉め、少し濡れた石畳に降り立つ。
「………あら?」
そんな最中だった、下を向きちょっと残念そうな少女が歩いていく。
その服装を見る限り、武装しているように見えた。
そんな少女が下を向きながらとぼとぼと歩いていく。
何かあったのだろうか、と首をかしげながら近寄ろうかと。
「ねえ、そこのお譲ちゃん。
どうしたの、何か悩み事?」
こうして、何か面白s――――もとい、おせっかいなところは昔も今も変わらなかった。
■アリー > 「むぅ?」
声をかけられ顔を上げる
トラブルを起こさない様自分にかけられた声かそうでないかぐらいはきちんと聴き分けれる
「ぇ…えと、お嬢ちゃんって私の事…ですよね?」
けれど一応確認
何だか一部分の自己主張が激しいけれど普通の女の人
ゲへへ…とか笑いだしそうな男の人だったら逃げ出していた自信がある
「少し富裕地区で現実を思い知ったんですよ…私みたいな底辺冒険者はあそこに居場所はないんです」
あまり誇れる話でもないので小声でつぶやく
富裕地区でお買い物なんて100年早かった
そんな話をするアリーは完全に目が死んでしまっている
■イニフィ > 「そっ、なんか気になっちゃってね。
悩みがあるならお姉さんに話して御覧なさいな、もしかしたら力になれるかもしれないわよ?」
トラブルに足を突っ込みたがるという事も合わせて昔と換わらない。
もっとも、それがイニフィという人物である以上、これからもずっと変わらない。
彼女が落ち込んでいた理由、それをきけば少しだけ納得したかのように、顔をしかめた。
「あー…そういうことか……。
無駄に物価が高いのよねぇ、あの地区…。」
普段はその富裕地区で住んでいるイニフィだけど、そのあたりで買い物など皆目したことはなかった。
毎度のようにメイドに任せているけれども、やっぱりたまには自分で品物を見定めたい、と言う思いもある。
元々、放浪癖に近いほどのアウトドア派であることも、逸れに拍車をかけていた。
しかし、富裕地区で買い物をしようにも、煌びやかなくせに無駄に高い服。
日用品で消耗品なのに、無駄に趣向を凝らして値段を吊り上げる。
そのことが気に入らなくて、結局平民地区まで出向いて買い物、という事のほうが多かった。
しっかりと自信をなくしているアリーに苦笑を投げかけながら、軽く肩を叩く。
そう落ち込むな、あそこのものは高いだけで性能なんか知れている、というように。
■アリー > 「相談…ですか?」
初対面の相手にするような内容でもないが…何だか今は誰でもいいから愚痴を吐き出したい
けど誰でもいいとは言いつつ怖い人は嫌
このお姉さんは何だか怖くなさそうかも?
「そうなんです。もう馬鹿みたいに高いんです、きっとあそこの人達はお金が主食なんです」
そう言いながら不貞腐れる
話も合ってとても良い人だ
それに女の人なので安心できる
やる事もなくなったしどうせならこの人に愚痴でも聞いてもらおう
「えと、私はアリーって言います。冒険者をしてて…どこかお話しできる所に行きませんか?」
初対面では大事な自己紹介と場所を移さないかと誘う
こんな所で立ち話なんて何だか申し訳ないし折角だからご飯でもご馳走しないと
買い物ができなかったのでいつもよりは手持ちだってある
イニフィを見上げ返答を待つ
■イニフィ > 初対面だろうが、イニフィはそこまで気にすることはなかった。
話をするのが好き、誰かの世話を焼くのがすき。
一箇所に留まることの出来ないイニフィにとって、こうした会話は本当に楽しいものだ。
「ねぇ、私もそれはよくわかるわ。
無駄に趣向なんか凝らしちゃってさ、どうせ壊れちゃったらそんなの意味ないのにね?」
といいつつ、実は私も富裕地区に住んでるのよ、なんてウィンクしながら白状する。
それゆえに、平民地区で冒険者をしているというアリーの話は、本当によくわかる。
「あー、だからそんな格好してるのね?
私はイニフィ、ただの世話好きのお姉さんよ。」
どう呼してくれてもかまわないけれども、自分のことをお姉さんというのは癖のようなもの。
立ち話でもイニフィは一向に構わなかったが、アリーがそういうならばとどこかいい場所をさがす。
先ほどまでの喫茶店でもよかったのだが、会計を済ませてしまったのにもう一度入るというのは気が引ける。
ならば別の喫茶店か、彼女の案内する軽食店にでも場所を移す、というのが妥当なところか。
「あら、デートのお誘い?
私もちょうど暇してたのよね、アリーちゃんのお勧めのお店とか、紹介してくれる?
あ、無駄に高い場所とかに案内しなくてもいいわよ、そういうの嫌いだし。」
安い店でも、楽しく話が出来ればいい。
それこそ、貧民地区の安酒場でもいいのだ。
イニフィにとって、話をするという事事態が目的なのだから。
■アリー > 「そうですそうです、大体消耗品なんだからもうちょっと安かったっていいのに」
突然の告白に、む?と一瞬固まり
次の瞬間には顔が青くなっていく
富裕地区に住んでいる人はお金が主食
さっき言ってた言葉が今では後悔一色に
「えと…イニフィ…様?
さっきまでのはただの冗談で本気ではないのですよ?口が滑ったとか本心でもなくて…」
どう言い訳したものか
相手が貴族のご令嬢でもし怒りを買っていれば首が飛ぶ
物理的に飛んで行ってしまう
「え?あの……分かりました。
いつも友人と行く所で良ければすぐ近くに有るので」
思ったより怒った様子がない?
むしろ笑顔を浮かべてくれている
イニフィは絶滅したと言われる良い貴族なのではと案内をする事に
色んな意味で早まる鼓動を抑えながらいつもの酒場へ向かう
店の空気は飲み屋と言うよりもバーに近い
荒くれた人が入るような店でもないのでまだ安心して案内できた
■イニフィ > 「ねえ、ほんっとそれ。
だって、インク一つ買うのにも1000ゴルドよ?
それだけあれば、美味しいもの食べられるのに…貴族ってほんっと頭が難いわよねぇ。」
うんうん、と腕組みなんかしながら同意したように首を何度か縦に振る。
そのたびに胸が少し揺れるけど、気にしている素振りはまったくなかった。
「あっはははっ!絶対そういう反応すると思ったわ。
安心して、私は富裕地区に住んでるけど、厳密には貴族って訳じゃないの。」
ただ単に、そこのとある一家の妹に気に入られ、そしてその家に厄介になったというわけだ。
今ではそのいえは公爵家の人間として、かなり上位に位置しているがイニフィはあまり興味はなかった。
むしろ、面倒な社交場などに顔を出さなければならないときもあり、とても面倒。
「あ、ほんと?じゃあ、案内してくれる?
オススメのものとかあったら教えてほしいわね、そういうの探すのが趣味なの。」
誰も知らない穴場的なものを探すのがイニフィのいまの趣味。
そこで、一人でおいしいものを食べて美味しいと感動を一緒に味わうと、非常に嬉しいものだ。
アリーが随分と緊張してしまっているけれども、イニフィはまったく気にしていなかった。
アニーが案内してくれたバーに入ると、軽くあたりを見渡す。
店内の雰囲気などを感じたりするのも、割りと好みであった。