2016/09/08 のログ
ご案内:「王都マグメール メインストリート」にベアトリスさんが現れました。
■ベアトリス > いつもは貧民街やバフートで見込みのある娘を探す。
だがこんな平民の集まる場所にも偶には足を運んでおかないとダイヤの原石が転がっているかもしれない。
「まあそんなことがあればいいがのう」
そう思い馬車を走らせていると妙に美しい町娘に目が止まった。
「ほお、これはこれは…」
美しい、確かに美しいが…
何か普通の娘と言う感じではない
「そこの娘、名は何と申す?」
珍しいということには変わりない、馬車を止めて扉を開けて声をかけて見た
■イニフィ > 「~~~♪」
のんきに、鼻歌など歌いながら夜の街を散歩。
ゆっくりと、風を感じながらする散歩はかなりリラックスできる。
元々、アウトドア派のイニフィにとって、旅行をやめたいまとなってはいい息抜きになっていた。
「……あら?馬車なんて…今頃から奔ってたかしら?」
――ふと、響く馬車の音。
こんな時間に珍しいな、と興味をそそられてそっちを振り向く。
辻馬車ならば既に停留所の時間は過ぎているはずだし、どこかの貴族でも帰ってきたかな。
そんな軽い気持ち程度で振り向いたその馬車から、突如として声がかかった。
「……ん、私?」
声をかけられるのは予想外だった。
開いた扉の先、その人物を見やり軽く会釈を交わす。
「私はイニフィって言うけど……何の用かしら?」
風貌、そして馬車を持っているというところからして貴族なのは間違いない。
しかし、社交場でこんなひといたっけ――と、軽く思案してみるが元々そんなに乗り気で社交場に顔を出していない。
ゆえに、記憶の中にこの人物はいなかった。
■ベアトリス > 「ワシはベアトリスと申す、イニフィと申したか、このような大通りとはいえこのような時間にお主のような美しい娘が一人で出歩いていては攫われて犯されて埋められてしまうぞ」
大袈裟に言っているがあながち嘘でもない。
決してこの国も治安がいいとは言えない、美人ならなおさら一人歩きは危ないのだから。
「じゃからその前にワシが攫ってやろう…と言うのは冗談じゃが、暇をしていてな、暫し話し相手にならぬか?お主が良ければ馬車の中で」
馬車の上から手を伸ばした。
■イニフィ > ベアトリス――やはり聞いたことのない名前だった。
ただ、少しだけ引っかかるものがあるけれども、頭の隅へと追いやった。
「あら…美しいって私のこと?…んもう、お姉様ったら上手いんだから。
でも…確かにそれは言えてるかも知れないわねぇ…。」
マグメール、王都だというのに治安が悪いとはどういうことか。
イニフィにはその理由、なんとなくだけれども察することが出来る。
何せメインストリートを一つ裏通りへと入ればそこは魔性の巣窟、攫われて次の日には奴隷商人の元。
そんなことが日常茶飯事的に行われているのだから、危険なのは間違いない。
「あらやだ…私攫われちゃうのかしら?」
すこしだけ、恥らってみるポーズなんかもしつつ。
しかし、伸ばされたその手はしっかりと右手で取っているあたり、危険を感じているのか感じていないのか。
暇をしているのはイニフィも同じだったゆえに、話し相手になってくれるならば嬉しいことだ。
「…いいわよ、でも変なことはしないでよね?」
此れでも身持ちは堅いんだから、とウィンクしてみせる。
■ベアトリス > 「そうじゃ、攫ってしまうぞ、ワシは可愛い女の子が大好きじゃからのう」
こうやって手を握って近くで見てみるとやはり可愛い
思わず頬が緩む。
「変なことしちゃいかんのか、残念じゃのう」
手を引いてイニフィを馬車に乗せる。
そして馬車の扉を閉める。
「しかし…お主は一体一人で何をしておったのじゃ?こんな夜中に一人でで歩いて…あ、ワシはちょいと経営している娼館の様子を見に行っておってのう」
本当に自分の性欲処理のついでだが、視察自体は行ってるので嘘は言っていない。
「これから行きたい場所でもあるなら送ってやっても構わぬのだが、どうする?」
美人には優しく、人脈を広げるにはまず友好的に接する必要がある。
■イニフィ > 「いやん、お姉様ったら。」
少しだけ、馬車の中でいやいやなんかしながら恥らってみる。
だが、可愛いといわれてなんら嫌な感じはしていないあたり、まんざらでもなさそうだ。
「そりゃ、こんな公の場所よりも…もうちょっと雰囲気があるほうがいいじゃない?
雰囲気って言うのは大事よ、ベアトリスお姉様?」
相手をお姉様、と呼ぶのはべつに身長が自分より高いとか、その体型のせいである。
イニフィもかなり体には自信があるのだが、さすがにここまでグラマラスな体を見せ付けられると、素直に敗北宣言するしかない。
しかし、中身――つまり形ならば負けてないはず、と少しだけ自分を慰めていた。
「ん……なにって、別に何もしてなかったわよ?
ほんとに、ちょっとだけ散歩しに行ってただけだし、少ししたら帰るつもりだったんだけどね。」
しかし、娼館を経営しているというのはある意味すごく納得できた。
彼女の体型、そして雰囲気――確かに、夜の蝶という言葉がぴったり当てはまる。
少しだけ興味があるけれど―――さすがに、貴族を名乗っているイニフィがそんな場所に公に行くわけにも行かなかった。
(今度お忍びで行ってみようかしらねぇ…。
ほんっと、貴族って堅苦しくていやになるわ…。)
「ん~、風の向くまま歩いてたしね…。
ちゃんと準備できてたら、バフートとかその辺に行ってみたいとは思うけど…。」
何の準備もしていないのに、そんな場所に行くのはさすがにためらわれた。
■ベアトリス > 「お姉さまか、もう60を超える老人なんじゃがのう」
魔法で廊下を止めているとはいえお姉さまと呼ばれる年でもなく何かむずかゆいような表情を浮かべて。
「そうか、お主は自由でよいのう…ワシも一応貴族の端くれ、いろいろと忙しくてのう」
貴族らしいことはあまりやっていないが、わざとらしくため息をつく。
しかしバフートに行ってみたいと聞くと少しびっくりして。
「…ワシのようなものならとにかくお主みたいな娘が一人で行ったら3秒で拉致されて3分で競売にかけられるわい」
こっちは誇張でも何でもなく本当にそんなことが起きかねない。
しかしこの娘なら何か別の意味で面白そうなことが起きそうだ、そんな予感がして
「よし、ならバフートまで連れていっても構わんぞ、ワシと共におれば身の安全は大丈夫じゃろう」
■イニフィ > 「………は?…またまたぁ、そんな冗談…。」
60を超えているという言葉を、イニフィは笑い飛ばした。
その言葉の真意はともかく、見た目はどう考えても自分と大差がないように感じられる。
ゆえに、その言葉をすとんと信じられるはずがなかった。
「あー…わかるわ、それ。
いちいち面倒なのよねぇ、社交パーティとか…。」
どうせ大体、身体目当て財産目当てで近寄ってくるんだから、とイニフィは馬車の窓辺に頬杖衝きながら愚痴る。
実際、誘われても大体視線は顔ではなく胸に行っているのだから、そういいたくもなるというもの。
そういう相手は適当にいなしてはい終わり、ですむからいいけれども。
「…あー、やっぱ相当危ないんだ…そこ。」
そういう脅し文句的なものを、割りと真面目な顔で言われてしまったら信じるしかない。
しかし、危険な街だからこそ面白いものがあるかもしれない、そんな気分も合ったりなかったり。
「…え、ほんと!?」
しかし、つれてってくれるというのであれば話は別だろう。
相手の腹のうちなど知る由もないが、連れて行ってくれる上に護衛のようなものまでしてくれるなら、危険は少なそうだ。
■ベアトリス > 「本当じゃよ、魔法で老化が止まっておるだけじゃ」
どうも信じていないようなので念を押して。
初対面なら信じられないのも無理はないのだが。
「そうじゃのう、ワシも若い頃は出る意味のないパーティに苦労したものじゃ、大体男と結婚してもワシには何のメリットもないのじゃ」
ふたなりなんだから子供はむしろ孕ませる立場。
昔を思いだしてため息をつく
「うむ、嘘は言わんぞ、では早速向かうとするか」
夜も遅いがバフートならむしろ今からが本番。
見に行っても寝静まっていることはないだろう
「ではバフート用に着替えるとするか」
そう言ってドレスを脱ぐと巨大なペニスを晒してその上にローブを羽織り
■イニフィ > 「………あ、あー……。」
なるほど、道理で少し古臭い喋り方をするわけだと納得した。
まあ、それでも半信半疑で、本当に此れで60歳を超えているのかと突っ込みたいきもする。
確かに、魔術を極めたものは時さえも支配するという話だけれども。
「あ、それわかるわ。…私も、男よりも女の子のほうが好きなのよねぇ…。」
どちらかといえば、レズビアンのほうの属性を持つイニフィ。
男を相手にするよりも、やっぱり女のこの方が美味しいわけだ。
ため息をつくベアトリスに苦笑しつつ、苦労してるなぁと言う印象を抱く。
「え、早速…?……まあ、いい――――って、うわぁお……。」
必要なものがあるならば向こうで買い揃えればいい。
噂によれば、金さえあれば大体のものが揃う街だと言う話しだし、必要な着替えなどもそこにあるだろう。
ただ、その分岐権極まりない街だからそれなりに要人はしたほうがいい。
そんな思考は、着替え始めたベアトリスの股間に生えている、巨大な其れで一瞬にして消え去ったのだが。
「あー……。い、意外と…いいものもってんのね…?」
此れもさすがに予想外だった。
まさかふたなりさんだったとは、完全に油断していた。
■ベアトリス > 「なんじゃ、お主は女が好きなのか」
道理でパーティを面倒くさがるわけだ。
この容姿で男が寄ってこないわけがない。
「そうじゃ、ワシは老化を止める魔法の代償としてふたなりになっておる…娼館も同じ魔法でふたなりになった者だけのふたなり専門娼館じゃ」
ふたなりにびっくりしているイニフィを見てにこりと微笑み
「レズビアンのようじゃが…ふたなりは嫌いかの?」
イニフィにも同じローブを渡す、姿ぐらい隠しておかないとあの町ではまともに見物することもままならないだろう。
■イニフィ > 「うん、私は女の子スキーだから。
後、私はどっちかって言うと攻めるほうがスキかな?」
レズビアンという風に言ってくれてもかまわない。
男に抱かれるよりも、女の子といちゃこらしたいほうだ。
「……んー、まあちょっとビックリしただけよ。
そういう子は何度も見てきてるし、ちょっとだけつまみ食いしたこともあるしね?」
ゆえに、二なりでもまったく問題はなかった。
嫌いか好きか、と聞かれてもどっちでもない。
ちゃんといい反応を見せてくれるならば、二なりでもなんら問題はなかった。
手渡されたローブ。
確かに、姿を隠しておかないといろいろと、足が着いて地獄の果てまで負われたらここにいられなくなってしまう。
軽い感謝の念を送りながら、ローブで自分の姿を隠した。
ご案内:「王都マグメール メインストリート」からイニフィさんが去りました。
■ベアトリス > 「そうか、ワシは気持ち良ければどっちでも構わぬが」
と言ってももう長いこと責められたことはなく
最近は奴隷やメイドを責めてばっかりで
そうこう言っている内に馬車はバフートへと向かっていった。
ご案内:「王都マグメール メインストリート」からベアトリスさんが去りました。