2016/09/07 のログ
ご案内:「王都マグメール メインストリート」にイニフィさんが現れました。
イニフィ > 大分夜も更けてきた頃合ではあるものの、イニフィは一人町を散歩していた。

昼下がりの時間帯ならば、このあたりには人でごった返している。
行商人、旅人、冒険者などなど、行きかう人々は多種多様だ。
しかし、この時間―――夜の時間帯ともなれば、話は変わってくる。

酔っ払いがそこかしこに倒れている以外に、人の姿はほとんどない。
あっても、帰りを急ぐ誰かの足音くらいしか響かないほど静かだ。

「ん~………。」

そんな、夜の闇が支配している街中を、イニフィは護衛もつけずに一人歩いていた。
いつものように、特に当てもなくふらふらと夜の街を歩いていく。

時折、すこしだけ射す家の明かりに眼を向ければ、すぐに興味なさげに視線を外す。

イニフィ > 「まあ、平和よねぇ……。」

貴族の家に厄介になるようになってからというもの、面白みはないというわけではないものの、刺激が足りない生活を送っていた。
例の、バフートという街に行ってみたいと思うものの、それはさすがに止められた。
危険すぎるし、もし自分に何かあったらダメだからと必死に止められてしまっては、さすがのイニフィも行くわけには行かなかった。

「でも……興味はあるのよねぇ…。
護衛付って言う条件でも出してみようかしら……。」

別にいらないと思うものの、さすがに心配されては。
どんな街か興味があるだけに、久しぶりの蟲が疼きだすのであった。