2016/08/25 のログ
■リン > 「まさか。
――まるで人を食ったことのあるような口ぶりだね」
最初は魔女など似合わない容姿だ、と考えていたのだけれど
そうでもないと思い直しつつあった。
「……その、答えにくい質問をしないでくれるかな」
呪具についての問いかけに、気まずそうに目をそらし、肯定も否定もすることはない。
彼女の言い方にはいちいちどきりとさせられる。
この楽器に受けた呪いをつぶさに知っているなら、
文字通りに“懐に入れられて”しまうかもしれない。
探るような視線を向けた。
「器が大きいんだね。
……なら今度呪いについて、相談に乗ってもらってもいいかい?」
解呪、あるいは緩和できるなら、願ったりかなったりだ。
無論タダでとはいかないだろうが。
魔女の瞳から逃れるように、さらにグラスを傾ける。
ふう、と酒気のこもった吐息が唇から漏れた。
■ジブリール > 「さすがにそこは、黙秘かしらね。
食べたことあるとしても、聞かされたくないはずよ?」
だって、肉食べてるしねぇ?と微笑みかけて。
そのまま二つ目の肉に齧り付き、楚々と咀嚼して飲み込んだ。
「――是、と見ていいかしらね?ふふ、それにしても随分深い呪詛じゃない。
私でも解呪には結構な骨を折りそうな雰囲気だもの。かなりのものだわ。
対症療法的な物ならある程度量産できるけれど……」
彼の身に降りかかった呪いを具に見分し、頭に入れる。
性に関する呪いで、効能については深くわからないが、身体変化系、までは把握する。
探るような視線には、素直に呆気なく頷いて。
「ええ、構わないわよ?私のモットーは、助けを望む人に手を差し伸べること。
対価は頂くけれど、支払えないほど吹っ掛けるつもりはないし――なにより、
貴方から頂くとしたら、魔法に使う為の精液か、あるいは単に性欲の発散?」
などと、少女の口から明け透けに、取引についてが飛び出ていく。
その上で、彼がグラスを傾けるならば、わざと視線を合わせるようにして、酒を進ませていき。
「――早いわね。お酒強いのかしら?
あんまり飲みすぎると立てなくなるわよ。
その時は、まぁ、お部屋くらい取ってあげるけども」
添い寝で意地悪するけれども、と内心付け足しながら様子を見る。
酔っぱらっているならば、店員に部屋を用意してもらうつもりだった。
何せここいらの酒場は、宿場も兼ねているのだから。
■リン > 「……ごもっともで」
それきり追及することもなく、彼女の口に消えていく肉たちを見送る。
自分も思い出したように串に手を付けた。
解呪は難しい、という答えにまあそうだろうな、と落胆の気配なく言う。
「対処療法でも、なんとかなるなら。
この手のことが頼れるコネがなかったからね、ありがたい」
素直に礼を言うが、続く対価についての発言に何とも言えない表情をする。
話が早いのは助かるし、それで済むなら安いものだろうが、
直截に精液をよこせなどという言葉を少年は簡単には飲み下せない。
一応食事の席でもあるのだし。
「……う、うん。
頼もう、かな」
席に座ったまま、身体が傾く。いつのまにか、許容量を超えて飲んでしまったらしい。
睫毛を揃えた瞼が伏せかけられる。
部屋を取る、という申し出に、胡乱な瞳を向け、控えめに頷く。
呪いが仕事をしてしまうかもしれないが、
この魔女が本気で害意を持っているのならばどうせ抗えないのだし
言葉に甘えてしまってもいいかと、(判断力の弱まった頭で)考えた。
■ジブリール > 「ん、だからこの話はここまでってことで。
また別の機会に、知りたいなら話してあげるわ、きっと」
最後の串肉を食べ終わると、酒をぐっとあおって杯を空にする。
解呪が無理とは言っていないが、面倒なことはこの上なくて。
故に少女から尋ねるとするならば。
「――対症療法以上を望むなら、長い付き合いになるわね。
それと、対価は継続的にたんまり、頂くことになるからよろしく。
対症療法くらいなら、困ってたらいつでも来なさい。
呪いの回りを遅くするアミュレットくらいなら簡単に用意してあげる」
さすがに明言はしないだろうが、それでも彼は頷いてくれる自信がある。
コネがなかったというならば、尚更というものだろう。
やがて、目の前の彼がどこか茫洋とした目になっていることに気付くと、店員を呼び部屋をとる。
節約と実益を兼ねて一人分、ベッドは若干広めの部屋だ。
荷物は楽器以外を先に運ばせて置き、楽器は少女がてづから運ぶことになる。
触れた時、ついでに若干細工をして、ケースに保護の文様を刻んでおくこととする。
いわゆる先行着手のサービスというやつだ。
呪いをどうにかする、ではなく、呪いの効果を中に封じ込める、という代物。
これで楽器が暴発したりすることも、少なくなるかもしれない。
こうして後は、にっこりと微笑みながら。
「ん、それじゃちょうど食べ終わったし、私の部屋へ行きましょうか?
大丈夫、今夜はただ、一緒に寝るだけだから――♪」
こうしてふたり、ゆっくりと宿の中へと消えていく――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 露天通り」からジブリールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 露天通り」からリンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にレイカさんが現れました。
■レイカ > 「………なかなか、止んでくれませんね…。」
降りしきる雨をやり過ごすために、屋根のある場所へと避難していた。
フードつきの外套ではあるけれど、雨合羽のように凌げるものじゃない。
雨が降れば当然布が水を吸って重くなり、動きが鈍るし風邪も引く。
だから、私は屋根のある場所…建物の陰に隠れてやり過ごそうとしたのだ。
もっとも、それでもかなりふられてしまったので、ぐっしょりと濡れてしまっているのだけれども。
「困りました……早く帰らないとあの子が…。」
心配すると零し、私は少しため息をついた。
早く帰ってあげたいのだけれども、この雨ではさすがに…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクライブさんが現れました。
■クライブ > 「ついてねぇか、本当にな…」
降りしきる雨の中を少しだけ脚を速めて歩く。
ギルドに入るまでは雨の気配はなかったが出ればすっかりと降りしきり。
この雨さえなければ戻りにも適当な護衛を受ける心算であったがこの雨の中に出発しようというもの好きもいるはずもなく。
それでも微かな望みをかけ依頼人を探しいくつかの店を渡る間にすっかりと濡れてしまう。
ここまで濡れればもう変わらないのだが少し雨宿りでもするかと適当な軒先を探して。
■レイカ > 空を見上げながら、私は思う、早く止んでくれないかな…と。
こういうときに限って、髪飾りを集落においてきてしまったので、精霊の声を聴くことができない。
まあ、本当はもっと早く帰るはずだったので、必要ないと思っていたのだ。
「…………あの人も…さすがに心配するかな…。」
もう、何日帰っていないだろうか。
少し、薬の調査をしてそのまま帰り、そしてもし帰っていれば顔を見せていた。
けども…そういうわけにいかない事情が出来てしまった。
この町で、弟と呼ぶことになった少年との出会い。
彼が、孤独で寂しがりで、泣き虫で……。
私は彼の面倒を見るために、この場所に留まっている。
せめて手紙くらい送るべきなんだからと思いつつも、その機会もなかなか巡ってこず…。
それがまた、私にため息をつかせ……。
「………………。」
誰かが、そんな私の傍にやってきた。
ここは私一人が使うには少々広いし、やってくる人物のために少しだけ場所を空けよう。
フードが重く、目線を隠してしまっているため”あの人”だとは、まだ気づいていない。
■クライブ > この辺りは軒先が少ないだけにどこか良い場所がないかと探して歩く。
そうしていれば先に先客こそいるが雨をしのぐには丁度いい軒先が見える。
近くに近寄ればこちらの意図が分かったのか開けられた場所に滑り込む様に入れば軽く髪を濡らす雨を払う。
「悪いな、少し邪魔させてもらうぜ。ったく……早く戻りたいときに限ってこの雨かよ…」
早く戻ってあいつを安心させてやりたいのにと呟き。
フードを被っているお陰でまさかその心配をかけたくないと考えている相手がそばにいるなど思いもよらずに雨の降る空を見上げて。
■レイカ > ………あれ?
「え………?」
ものすごく既知感を覚える声だった。
しかも、とても安心して……私の心に浸透していくような、そんな声。
毎日でも聴きたい声がそこにあって…。
(……クライブ?)
心配をかけてしまっているかもしれないと心配していた相手だ。
私はそっと、横目でその人物の横顔を見る。
多少雨で髪が濡れ、張り付いているようだけど…見間違えるはずがない。
幾度も私を救い、そして愛をくれた…その人物が、そこにいた。
「………っ……!!」
私は必死になって声を抑えるために、口を両手で塞いだ。
心配させてしまっているかもしれないと思う人物がそこにいて、驚き声が出せないというのが本音。
口を塞いでいるのは、そんな私の声を聴かれたくない(クライブ以外に)という理由。
(な、何でクライブがこんなところに!?
いや、確かに傭兵だからどこにいてもおかしくないけど…って言うか、マグメールに来るなら連絡の一つくらい…!)
…連絡を寄越せといっても私がどこに居るのかわからない以上、連絡しようがないというのは、頭から抜け落ちていた。
■クライブ > 早く止んでくれればと思い空を見上げていれば隣から聞こえた小さな声。
何かあったのかと思いそちらに目を向ければフードと身長差のお陰で顔は見えないが口元に両手を当てているのが見える。
何かあったのかと周囲、雨の降る通りに目を向けるがないも見つける事が出来ず自分と同じように雨の中を走る、もしくは防水のよく聞いたフードマントで歩く人影しか見れずに。
「おい、何かあったのか?」
もしや自分には判らなに何かがあったのかとフード姿の相手を見下ろし問いかけて。
まさかこんな場所で偶然会った事を驚いているなど思いもよらず、もし逆の立場なら同じように驚いたであろうが。
「こんな傭兵が側に居りゃ不安かもしれねぇが少し我慢してくれりゃ助かる」
傍目に見ても厳ついという自覚があるだけに驚かせ不安がらせていると勘違いして告げれば、集落で恐らく待っている娘に良くするように。落ち着かせようとフード越しに頭を撫でようとして。
■レイカ > 何かあったのかと問われれば、あったに決まっている。
まさかこんな場所で、伴侶である彼に会えるとは露とも思っていなかった。
いつもは、拠点であるドラゴンフィートにいる、というかそこでしか見たことがなかった。
ゆえに、マグメールにいる可能性はないと、勝手に思い込んでいた。
嬉しい反面、驚きで体が完全に硬直してしまっている。
「――――ひゃいっ!?」
頭を撫でられるだけで、安心するのだけれども唐突にそんなことをされたら、上ずった声をあげてしまう。
――――あの子といる前だとそんなことはないのに、私も仮面を被っているに過ぎないのだろうか…。
「…が、我慢などとんでもない…ですよ……。
クライブ、私です…レイカです。」
私はフードから視線が見えるようにずらした。
ここでは、私の顔を知っているものがいるかも知れない故に見せられない…。
貴族に顔を見られたくないというのもあり…此れだけしか晒せない。
「…こんなところで出会うなんて……驚きしかありませんよ。もしかしてお仕事で…?」
■クライブ > 落ち着かせるつもりで撫でれな逆に上がった悲鳴に慌てて手を離せば周囲に目を向ける。
どうやら雨音のせいで聞かれはしなかったようだが怪しんだ視線を向ける数人に気が付き睨み付け。
「そこまで驚く事はねぇだろ?晴れてたら衛兵に引っ張られるところだぜ…?」
自分が悪いのだが思わずに小言の様に口に出し見下ろしていたが…
「それならいいんだが…ってレイカ?
こんな場所で奇遇所かこっちにいたのか…」
ズラされたフードから見える視線と声に誰か判ると流石に驚きを見せる。
同時に娘の経歴を知る身として顔を出せない理由も判るだけにそのままでいいという様に娘の被るフードを降ろさせる。
「そりゃ俺も同じだ。てっきりもう戻ってると思ってたぜ。俺は護衛の仕事を終えた所だよ。
そっちは……例の件か?」
内容が内容だけに娘にだけ判る様に小さく告げればさりげなく娘を通りの視線から隠すように身体を動かしていく
■レイカ > さすがに怪しむだろう、彼との体格を考えると、まるで大人と子供だ。
そんな彼が手を置くと、私が悲鳴を上げるのだから怪しまれないはずがない。
だけど、正体を晒して少し落ち着いたのか、私は大きく息を吸い、そして吐いた。
「すいません、あまりに唐突だったもので……。」
まあ、体が硬直してしまうほど驚く私も私だけれども…。
というよりも、彼と一緒にいると、どうしても”仮面を被った凛としている私”ではなく、ただ一人の女。
レイカ・バーセルに戻れるのだ。
「……ええ、戻るつもりでは会ったんですけど…そういうわけに行かない事情が出来てしまいまして…。」
おそらく、もうしばらくは集落に戻ることは出来ないだろう。
以前私が暮らしていた、廃墟地区で保護しているあの子の事を考えると…どうしても留まらざるを得ないのだ。
集落に帰って、ただいまといってくれる彼になかなか会えないのは…寂しさと申し訳なさが募るが。
「…いえ、別件です。そっちのほうは…なかなか。」
さりげなく、私の体を隠してくれるように動くのならば――私は情報が滞っていることを話した。
どうしてもストップされているらしく、冒険者ギルドにも情報屋にも当たってみたが、収穫はなし。
後の手がかりは王宮くらいだが…リスクがあまりにも高すぎた。
■クライブ > 「唐突か。言われてみりゃそうだな。ついいつもの癖でやっちまったがこっちじゃ不審者に見えるな」
集落では娘や偶に引き受ける訓練生のミレー達に自然とやっていただけにこちらでは普通でないという事に気が付くのが今更な当たりすっかりと集落に馴染んでいる様子を見せて。
普段の凛とした姿もいいが自分だけが見れる姿を見る事が出来ればほっとして。
「その言い方だとしばらくは戻れねぇ訳か…」
集落に戻ればしばらくは娘と一緒に居ようと考えていただけに戻れないと聞けば残念そうにするが理由があるのならば無理に効くようなこともせずに受け入れて。
「別件?何か面倒ごとに巻き込まれた感じか?
そっちは一筋縄じゃいかねぇだろ。本当に無理はするなよ」
娘を通りから見えない様に隠してしまえば情報があまり集まっていない事を聞く。
それならば昔なじみに声をかけるかとも考えたが義理人情も狩るが金で動くのがメインな傭兵だけにそれは止めた方がいいかと考えなおし。
「言っとくが昔の伝手や城に忍び込むは止めろよ?
今の騎士団とかは俺が知ってる頃よりやべぇからな」
何度も雇われれば騎士団の堕落ぶりも目に見ているだけに…
娘が無理をして捕まればどうなるかわかるだけに心配をして釘をさす
■レイカ > 「いえ…。ですが、そうならそうとドラゴンフィートのほうで書置きくらい残してくれれば…。」
マグメールにいることがわかれば、彼に会えるかもと期待もできたし、もう少し心の準備も出来たのに。
そんな風に、少しわがままな言い方だけど、私は口を尖らせた。
すっかりと、彼の前では素の自分に戻っている自分がいて…少しだけ、嬉しかった。
まだ、私にもこんな一面が残っていたんだと自覚が出来て。
「…そうですね、できれば早めに戻りたいのですが……。」
さて、彼に事情を話すべきだろう。
彼は傭兵だし、とても信頼できる人だ。
拠点に移り、あの子のことを任せて面倒を一緒に見てくれるのは、彼しかいない。
「いえ…不可抗力で首を突っ込んだと言ったほうがいいですね。
実は、廃墟地区でとある少年を見つけて…世話をしているんです。」
両親と死に別れ、自らはとても残酷な不死の呪いをかけられた。
変質者には甚振られ、吸血鬼には弄ばれ…奪われるばかりの虐げられる人生。
そんな人生を送った少年を救い、その少年の世話をしているのが、今の状況だ。
出来るならば拠点につれて帰りたいが…いかんせん、人間不信に陥ってしまっている。
そんな中で、ミレー族が大半を占める拠点につれて帰っていいものか、正直悩んでいた。
「すいません…、ですがどうしても放っておくことが出来なくて…。
かつて、自分が見捨ててしまった人たちに、なんだか重なって見えてしまって…。
嗚呼、勿論お城に忍び込むつもりはありませんよ。私もそこまで無鉄砲じゃありませんし…。」
私が所属していたころよりも、騎士団は明らかに腐っている。
あのころよりも…もはや”騎士”ではなく”蛮族軍”といったほうが早いくらいに。
■クライブ > 「書置きは残したんだぞ。留守見たいだったけどな」
どうやら娘がマグメールに向かった後に書置きを置いて出発したようで。
男としては娘が集落周辺の警備に回っていると思っていた様子。
まさかこんな場所で会え素の姿を見せてくれる様子に嬉しくて笑みを浮かべ
「俺もそうしてくれりゃ嬉しいが…無理してまでその用事を切り上げなくてもいいぞ。
不可抗力で少年をな…それで放っておけなかった訳か」
理由を聞けば、かつてここでミレー族を庇い暮らしていた事を知っているだけに納得をしてしまい。
そんな過酷な運命を背負わされた少年の世話を放り出せなど言えるはずもなく。
連れ帰れればいいのだが人間不信の少年には直ぐには集落の暮らしは厳しいだろうと考える。
「謝らなくていいぜ。そんな理由ならむしろ側にいてやんな。
そこで無理に連れて来たり放っとく方がレイカらしくないぜ。
それならいい。……ミレー族の為に無茶したのを忘れたのか?」
話は聞いているだけに本当にするなよと言う様に見つめ。
最早騎士としてのプライドを持つ者など何人いるかわからない騎士団に娘を近づけたくないと。
■レイカ > 「…………。」
気づくことが出来なかった。
彼がいつ、出立したのかはわからないけれども…私が出立したのは1週間ほど前。
おそらくその後に、彼が書置きを残してくれていたのだとしたら…見れるはずもない。
こういうところは、お互いすれ違っているなぁ…と、思わなくないけれども、不思議と嫌な感じはしなかった。
彼は傭兵で、あちこちを飛び回っているのを知っているだけに。
「…ありがとう、クライブ……。そういってくれると、本当に救われます…。
なんだか、申し訳ないですね…いつもお世話になりっぱなしで。」
このお礼は、一体どのようにしてすればいいだろうか…。
体で払う、なんて今の彼に言えるはずもないし…できれば、その……私だって、優しくされたい…。
先日、本気で愛してもらったときに…幾度も気を失いそうになるほどに満たされたし…。
アレを毎回、ともなるとさすがに体がもちそうにないから……。
「あの子が落ち着いたら…必ず集落に戻ります。ですので…それまでただいまはとっておいてください。
む……それを言われると辛いものがあるけど……大丈夫。」
もう無茶なことは極力控えるつもりだ。
今の私はフリーの立場ではないし、私の後ろには”楽園”がある。
それを私の落ち度で崩されることなど、あってはならないのだから…。