2016/07/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区酒場」にリリアさんが現れました。
■リリア > (――なんでも、一人の冒険者が偉業を成し遂げたらしい。一人で強大なモンスターを捕獲し、持ち帰ったとか。ギルドでは手配書も出しているモンスターであるらしく、それを成し遂げた青年はギルドから多大な報酬を受け取ったとか。その報告を受けたギルド――この酒場である――では、もうお祭り騒ぎである。いかつい面をした壮年の戦士からは背中をばんばん叩かれつつ、祝い酒を振る舞われ、胸の大きな娼婦のような女性からはこの後の一夜の夢を強請られているようだ。英雄の誕生で、このギルドはてんやわんやと宴模様であった。その英雄は自分も知ってる顔だ。流石に中央に混じろうという気はないが、知り合いの快挙だ。共に祝ったとしてもバチは当たるまい。そんな考えのもと、こっそりと宴が催されたこのギルドに入店し、店の中心で皆から祝われる青年が見える位置に陣取って、くすりと小さな微笑みを浮かべながら彼の様子を伺いつつ)
おめでとうございます。更なる飛躍を願っていますわ、小さな勇者さん?
(その声が鼻を伸ばしつつある彼に届くかしらないが、吸血鬼はカウンターの席でくすり、と微笑みながらマスターの計らいで本日一日出血大サービス、と評された普段より大分安価に設定された赤ワインを喉に流した。――祝い酒、というのはなかなか美味でとても良い。)
■リリア > (ふと店を見回してみれば、勇者を中心とした彼を祝うグループと、彼がもたらした出血大サービスにあやかる特に関係のない人物が集うグループに分かれていた。わいのわいの、と盛り上がる勇者のグループとは正反対にこちらの、安価になった酒を楽しむグループは静かなものだ。一部、なんかよくわからないけど騒いどけ、という第三者的なグループもいるようであるが。まぁ・・・明日をもしれぬ冒険者が多い店である。こうして大安価セールともなれば、今のうちに腹を満たしとけ、という勢力も多いのかもしれない。)
あら、まぁ・・・。
(店を一周、視線を巡らせて確認した後もう一度例の勇者グループに視線を飛ばせば、あちらは結構やんちゃな事になっていた。酒が入り、気が大きくなってきたのか、軽いキスやボディタッチといった行為を例の勇者が行っていて。受ける方も満更ではない・・・というより、それを誘っていたようだ。・・・多分あれ近場にあった娼館の娼婦か何かが噂を聞いて誘惑とかしにきたのかもしれない。もともと、ウェイターや女性客に対する軽いセクハラやらなんやらが多い店だ。酒が入り、大いに盛り上がっているのもあり、誰も気にした様子はない。これが伝播し、店全体でそういう方向になったら面白いのだけど。くすり、と微笑んで彼らの行末を見守ってみせて)
ご案内:「王都マグメール 平民地区酒場」にシエルさんが現れました。
■シエル > (わぁ、という声を上げながら人の合間を縫ってカウンターへやってこようとする少年が一人。やいのやいのと盛り上がっている人の合間を抜けるのはなかなか大変。何かお祝い事でもあったのかな?と盛り上がるグループを横目に、よたよたと歩き続ける。)
…ちょ、ちょっと!?
(で、関係のない女性に急に触れられて、顔を赤くしながら焦った様子で足を早める。かわいい~、という声を尻目にようやくカウンターへたどり着いた。)
すみません、父から届け物なんですが…。
(そう言って、手紙と小包を取り出す。それをカウンターの中に居る男性に渡すと、ほふ、と安堵の吐息をついた。それからやれやれという様子で再度グループを見つめる。ちょうど、先客の少女の目の前だろうか。)
■リリア > (酒に酔い、空気に酔い、積極的になったのは何も勇者の青年だけではない。彼をとりまく女性や仲間たちも同じだ。近くを可愛らしい少年が通りがかってしまえば、ちょっと味見をしてみたくなったとしてもこの空気ではおかしくはないだろう。彼へ手を出した女性は胸や肉棒など彼の敏感なところをさらっ、と触れていったことだろう。いたずらするように、くすくす笑いながら。
それから解放されて、マスターへ手紙と小包を渡せば、それを確認し、マスターは豪快に笑いながら ありがとよ と、彼に礼を告げるだろう。手が届く範囲に彼が居残ったならば、彼の髪をわしゃわしゃと撫でながら。そして、そのまま彼が帰ってしまう前に ドン! と、酒瓶をカウンターの上に置いて 今日は宴だ。お前もまぁ、飲んで行け と、少し彼も飲んでいるのか僅かに赤い顔で彼に酒を差し出すか。)
一献、あなたもいかが?
(くすり、と微笑みながら隣の吸血鬼からも誘惑しよう。ゆらゆらと、グラスに注がれたワインを揺らしつつ。)
■シエル > え、えぇ!?
(急に目の前に置かれた酒瓶に目を白黒させる。お酒とか飲んだことないですよ、と焦った様子で弁解するも豪快に笑い飛ばされるだけだ。どうやらこのマスター、テンションが吹っ切れている感がある。いや、吹っ切れている。若干ため息をつきながら、ひとまずカウンターには座った。そこで、声に気づいて横の席に視線を向けると赤い瞳と視線があった。人形のような印象の少女だ。年の頃は自分とそれほど変わりそうにないけれど…随分と大人びた雰囲気でワインを揺らしている。)
…あ。え、えっと…。
(その微笑に少し見惚れてしまった。少し迷いながら、じゃあ、と一言告げて目の前のグラスを手に取る。少し首を捻りながら一口…。)
…ぐっ!? けほっ、けほ…!
(冒険者が飲むような酒に喉を焼かれて、当たり前のようにむせてしまう。第一印象は「妙な味」であった。これが美味しいというのだから、自身の親やここの人達は凄いなあと感心する。)
■リリア > (カウンターに腰を降ろし、こちらと視線を合ったなら ん? と、小さな笑みを零す。それでもまだ、視線が合っているならば、ひらひら、と手を振ってみせよう。)
んー・・・少し度数きつかったですかね。・・・マスター。もう少し控えめな・・・カクテルとか。そういうの、くださいまし。
(女性冒険者、特に魔術師や治療師など前線にはあまりでない後方支援を担当する冒険者が好むお酒だ。口当たりがよくて、あまりお酒が得意でなくても飲みやすい、と評判である。――ただ、アルコール度数はそれなりにあって、口当たりとは対照的に酔いやすかったりするが。)
そちら、飲めないのでしたら私が頂きますが?
(と、彼に提案しておこう。飲めないものを無理に飲ますことはないだろう。それに・・・楽しく飲んでもらわないと、酔っ払ってくれないだろうし、面白くならない。)
■シエル > (むせて少し涙目になりながら少女に手を振られると「ど、どうも」と小さく会釈を返した。少女の注文と、その酒を造るマスターの様子を見ながら頬を摩る。先ほどの酒で少し頬が熱くなってしまった様子。さすがに慣れていない。…自分が飲みましょうか?と少女に言われると、少し驚いたような表情で返事をした。)
あ、いや…でも。いいんですか?
(まぁ、確かに飲めないまま置いておくのも勿体無いけれど。同年代のように見える女の子に飲ませていいものか、と頭をよぎったが…。残念、少年の考えとは別に飲んでもらえやとマスターにグラスを持っていかれた。あわわ、と慌てた様子で恐縮している。)
す、すみません。飲みなれなくて…。
(そう言っていると、少女の注文したカクテルが少年の前に置かれた。これは?という視線を少女に向ける。)
■リリア > 構いませんよ、折角の宴ですもの。楽しんでくださいまし。
(くすり、と楽しげに微笑む吸血鬼。基本的には人間に対し優しく、好意的な少女である。この申し出もその一環か。――ただ、全て無償の愛、という訳ではく。甘やかし、可愛がり、蕩かせて――自分に依存させる。それこそ、吸血鬼の常套手段である。まぁ・・・この程度でそこまで至るとは考えてないが、可愛い子であるし、多少甘やかすのもいいだろう。グラスをすー、とこちらに引き寄せ、一口口をつけ)
あ、でもこれ――
(ふと思いついたように、はたりと 空を見つめ、そーっとあなたの耳元に吐息を吹きかけるようにして囁く)
――間接キス、ってやつですかね。
(脳を蕩かすような、甘く優しげな吐息と声でそんなことを囁いた。なお、吸血鬼は微塵も気にしておらず、ただ彼の反応を引き出したい一心でこんなことを囁いていた。もし、彼がこちらを見たのなら、くすくすとイタズラっぽい小悪魔地味た笑みを浮かべているだろう。)
どうぞ、飲んでみてくださいまし。先程のものよりは大分飲みやすいと思われますが。
(す、と手で示し 飲んでみて、と彼に勧めてみよう。勧めたのはカルーアミルク、と呼ばれるタイプのもの。先程のものよりは大分飲みやすいと思うが、いかがか。)