2016/07/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシエルさんが現れました。
シエル > とっとっと、と路地裏に駆け込み一息。
季節柄、どうしても気温は上がっていく。
そんな時は日陰に入るに限る、と路地にやってきた。

午後の最も暑い時間を過ぎ、そろそろ日も傾く頃合。
家路へとついていた少年は涼を求めて少々薄暗い路地裏を帰り道に選んだ。
ふー、と一息つくと歩幅を緩め、涼しい空気に浸りながらゆっくりと歩く。


早いところ帰ってしまおう。
そんな気分のまま歩いていると、ひらり、と壁にひっかけられていたポスター(?)が揺れる。

シエル > 「…何だろ?」

小さな声で呟くと、まじまじとそれを見る。
人の絵と、文字。
何のモノかと思えば―――娼館のチラシであった。
思わずどきっとして後ずさる。
はふ、と呼吸を落ち着ける。見ちゃいけない見ちゃ、と歩みを進めようとするけれど。

「…。」

周囲をキョロキョロ。誰もいない事を確認。
気になってしまい、まじまじと見つめてしまう。
魅惑的な女性が描かれたそれは、少年にはなかなかに刺激的なものだった。
特に、近頃女性との交わりを知ってしまった少年には。

ドキドキとしながら、誘うような笑みを浮かべた絵の女性を見つめてしまう…。

シエル > 「…はっ…!?」

思わずと見入ってしまっていた。
もう一度キョロキョロと周囲を確認する。

誰にも見られてない事にほっとすると、少し早足でそそくさとその場を離れていく。
…頭上は完全に確認不足であったが、屋上や窓から見られていたかは、見たものだけが知っている事だろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/川辺」にソワカさんが現れました。
ソワカ > ――カードの配列が恐ろしく揃っていた。

 「こいつで御仕舞いにしようじゃあないかね」

 もったいぶった言動の女がカードの配列を机の上に放り投げた。見事に揃った役。まさしく奇跡的な確率をもってでしか揃わないであろう役であった。
 対する三人の相手役は顔を白くしていたが、苦々しい顔を浮かべて金貨の束を女に投げてよこした。
 女は仰々しい仕草で帽子を上げて見せると、金貨入りの袋とついでにワインの瓶を受け取りくるりと身を翻してみせた。

 「ありがとう諸君。気を落としてはいけないよ。
  いつだってギャンブルはこんなものさね」

 言えば男の一人に身を屈め頬に唇をつけると、喉をくすくす鳴らし笑った。
 ワイン瓶をラッパ飲みしつつ川辺を歩いていく。鼻歌は高らかに。

ソワカ >  しかし暑いなと女は思った。装束の胸元ボタンを開いてあけて、中を大胆にもさらけ出す。はしたないなどと思う無かれ。下手に厚着をしても汗の量が多くなるだけだ。
 とはいえ、水分補給にワインでは全く補給にもならないのだろうが。むしろ水分は枯渇していく一方であろう。
 川辺。お世辞にも透き通っているなどとはいえない水流の傍に腰をおろして、ワインを飲みまくる。顔は赤く、ほろ酔いどころか泥酔に片足を突っ込んでいるよう。

 「ひっく」

 しゃっくりを飲み込み笑った。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/川辺」にアシュレイさんが現れました。
アシュレイ > 川辺を散歩している赤い服の娘が一人。
頭上で動いている黒い猫耳と尻尾からミレー族と傍目にわかるだろうか。

特に何かしたいわけでもなく、ただただ涼を求めにやってきた。

濡れても困らない恰好を幸いに、水にでも入っていこうかと川辺に近付くと既に先客が一人居た。

「こんにちは。 今日は暑いですわね。」
川辺に座り、酒を煽っているスーツ姿の人に声をかけてから隣へと腰掛ける。

傍目には男性か女性か見当がつかなかった娘だが、相手の胸元が大きく膨らんでいたことから女性であると気づく。

娘の中で舌舐めずりをしている自分に気が付き、娘は優しそうな表情を浮かべつつも相手の顔や体をさりげなく眺めていく。

ソワカ >  ミレー族の少女を見つけた。きっと水浴びしにきたのだなどと失礼な推測を立てつつも、既に中身の少ないワイン瓶を地面に置く。
 女が腰掛けていたのはベンチであった。二人どころか三人は優に腰掛けられそうだった。女は位置をずらして娘に座る場所を示した。
 視線が全身を嘗め回すようなものであることに気が付くと、人差し指を振った。

 「暑すぎて蕩けてしまいそうなくらいだったね。
  いやはや参ったものだよ。
  全て脱ぎ捨てるわけにもいかないし、かといってずっと水に浸かってるわけにもいかない。」

 座るように促すと、こちらはこちらで娘の顔をじっと見つめていて。

 「かわいいねぇ君。どうだい、私の為にウェディングドレスでも着てみないかね?」

 喉奥を震わせて笑えば、ワインを一口。ぶはぁと息を吐いた。

アシュレイ > 空っぽのワインボトルが足元に置かれるのを目で捉える。 一人で飲んだのなら相当な量だ。 体質にも寄るだろうがこの人は酔わないのだろうかと。
逆に酔っていたならばチャンスかもしれないと邪な考えは膨らんでいく。
が、その考えは左右に動く一本の指に止められる。 どうやら相手に気付かれたようだ。 欲望向きだしもほどほどにしなければ。

「そうですわね、全部脱ぎ捨ててしまうと流石に逮捕されてしまいそうですわね。
尤も、今のお姿も十分煽情的ですわ。 私、さっきからドキドキしておりますの。」

促されるままにベンチの上に腰掛ける。 顔を見つめられ、娘の頬は赤くなる。 それは周りが熱いからだけではないようで。

「かまいませんわ。 貴方のように綺麗な方に褒めて頂けるのならなんでも着てさしあげますわよ。」
口元を手で隠しつつ、口角を上げる娘。

酒臭い息が吐かれると、困ったように眉尻を下げて。
「随分と酔っていらっしゃるのね。 気を付けないと、物騒な人たちに襲われてしまいますわよ?」

ソワカ >  飲みすぎも大概にと大抵の人が後悔するのだろうが、女は後悔も後悔のうちに入らない能天気な性格であった。
 空っぽのワイン瓶を地面に置くと、すらりとした足を組んで上体のベンチの背もたれに投げ出し天を仰ぐ。涼やかな空だった。水を奪い去らんとする暑ささえなければ、まるで海のようだった。
 顔を赤らめる娘に対し、女はにやにやと口元を持ち上げつつ、顔を接近させていた。

 「く、くくくっ。扇情的なんて久々に使われて大変嬉しい。いや光栄でございますともお嬢様」

 酒が回りすぎて頬の赤みは限界突破していた。しゃっくりをかみ締めると、まったくの自然な動きで娘の肩に手でも置こうとするだろう。

 「物騒な人に襲われたとて、それが運命の計らいでありましたら結構結構。好きにすればよろしい。
  私はソワカ。ミス……?」

 名を問いかける。まずは自分の名前を名乗りつつ、帽子を外してベンチに押しやると、口付けでもするような距離に顔を持っていく。
 可愛いから口説く。そういう軟派な性格だった。

アシュレイ > 細い足が動く様子も、頭上を仰ぐ際に見える大きな膨らみも娘の視界を楽しませるには十分であった。
爽やかな天を見上げる相手とは対照的に娘は情欲に歪んだ瞳で相手のことをじっと眺めている。
ひょっとすると、娘の周囲だけ熱気が増していてもおかしくない程に。

「お嬢様は止めて下さいな。 私はしがない小娘よ。 でも、本当のことよ。」
にやけた表情を浮かべた相手の顔が間近に迫ると、娘は赤い顔のままやんわりと笑みを浮かべる。

肩に手をおかれると、娘はしな垂れる様に相手の胸元へと上半身を凭れさせる。

「なるほど、それならば今宵の出会いも運命かもしれませんわね。 私はアシュレイと申します。 以後、お見知りおきを。」
目の前の女性はすらっとした見た目とは裏腹にとても気さくな人であった。
触れるような距離まで相手の唇が近付くと、娘は条件反射的に唇を重ねた。そのまま舌を伸ばすと、口腔内へと忍ばせようと。

ソワカ >  相手の情欲を“見る”ことは一応出来た。魔的な力場が娘を中核にあたりを歪めているといってもいいようなものであり。
 けれど、あえてそれを受け止めよう。情欲はむしろ好ましいものなのだと女はけろりとしている。
 肩に手を置くと、折りたたんだ足を組み替えて、娘の足に触れるようにしていく。
 娘が胸元に寄りかかってくると、その首元を軽く撫でて酒気交じりの吐息を吐きかけて。寄りかかられたならば、布地に隠され見えぬ豊かな胸元が形状を歪めるだろう。

 「運命。実によい表現だと思う。
  あぁ失礼をば。ミス・アシュレイ。んむ……アシュレイと呼んだ方がいいかな。
  今宵の出会いに乾杯! 酒が空でしまらないが」

 口付ける。相手の舌が入り込んでくるのを感じるや、されるがままに任せた。舌を伸ばし口内を弄り。
 仕返しとばかりに相手の髪を梳くと頬を擽りつつ愛しみ、うなじへと指で擽り。

アシュレイ > 娘は何と無くだが、目の前の相手に己の腹の中を見透かされているような感覚を覚えていた。
己の中で渦巻く欲望の炎を相手は事もなく受け入れてくれるであろう。 そんな気さえした。

互いの脚が触れると、娘は本能的に相手の身体から僅かにだが魔力を吸い取っていく。
それは目の前にある最高級のご馳走を前に身体が無意識に反応し始めたから。

「はぁぁ…。」
首筋に吐息がかかると、娘は目を細め、甘えるような声をあげてしまう。 寄りかかった先は柔らかい胸の感触。 娘はそれを手で優しく摘まむと、ほぐす様に揉み始める。

「アシュレイで構いませんわ。 ソワカさんとお呼びして宜しいでしょうか? 
お酒はありませんが、代わりに私で楽しんで言って下さいな。 ソワカさんよりもだいぶ貧相な体ですけど。」
舌を伸ばし、娘は酒の混じった唾液を味わい、また舌を絡ませ合う。 口元から唾液が零れ落ちることも気付くことなく、飢えた渇きを癒すかのように口づけを重ねる。
髪や項を摩られると、娘は触れられた箇所から僅かに電撃が走ったような感触を覚える。 唇を離し、甘い吐息を吐き出して。

「そろそろ暑くなってきましたわ。 服を脱いでもよろしいかしら?」
娘は答えを聞くよりも先に裾を摘まみ、ワンピースを捲りあげる。
下着を穿いていない娘はそれだけ生まれたままの恰好へと変わる。

ソワカ >  魔力が吸引されていく。異界では神だった女とて今は魔族というには貧相な魔力程度しか持ち合わせていない。
 だが―――好きにすればいいと思ったのだ。人であれ魔族であれ好ましく美しいと思えてしまう能天気な零落神は、抵抗するでもなく負と正の入り混じる複雑な魔力を与えることにした。

 「むぅっ………君ったら見かけによらず手馴れてるのだね」

 胸元を弄る手つきに喉を鳴らす。たわわに実った欲望の丘を手が揉み解すと、服の上に淫靡な皺が生まれていって。
 口付ける。じゅるじゅると唾液を吸い取り、また吸わせていく。舌を絡めてとんとんと叩いて解し、口内を堪能する。悉くあらゆるものを奪いつくさんとする行為はしかし興奮剤に過ぎない。
 相手の体をくすぐる。反応するかのように身じろぐ姿に口元を緩めた。

 「貧相なんてとんでもない。
  アシュレイ、君を夏の日に喩えようか。
  いいや君のほうが美しく、穏やかだ」

 すらすらと甘い言葉を囁きながらも、離れていった口を追いかけるように頬に口付けると、相手が服を捲り上げていくのを見て腰を浮かした。
 中には何も着ていない模様だった。あるいは、そうされることでも望んでいるのか。
 さっそく腰を引き寄せんと手を伸ばすと、自らの上着のボタンを外して白い下着に覆われた上体をさらけ出す。

 「構わないとも。しかし、服の下は素肌一枚とは、まるで人を誘う花のよう」

 耳元で囁きつつも、既に手は素肌を撫で回している。下腹部を撫でて、首筋に口を吸いつけて。

アシュレイ > 今身体を寄せている女性の素性は娘にはわからない。
だが、それでも味わう魔力は独特であり、それだけで並みの存在ではないことが伺える。
とはいえ、魔力の量自体はそれほど多くなかった。 なので、娘の身体はほどほどの所で吸い上げることを中断する。

「そうかしら? ほんの嗜み程度ですわ。」
服の隙間から手を入れ、下着越しに胸元を撫でまわす娘の手。
相手の舌の感触を己の舌全体で味わい、奪い取った唾液で喉を潤す。
身体を擽られると、娘は無駄と知りつつも狭いベンチの上で逃げる様に身じろぎする。

「ソワカさんこそ、随分とお上手ですのね。 さぞかしいろんな方を泣かせてこられたのかしら?」
相手の甘い言葉に気を良くしていると、頬に唇が触れ、娘の脳内はぼうっと霞がかるような感覚が広がる。

上体が晒されると、娘はされるがままに抱き寄せられる。
両手で相手の胸を隠す白い布をずらし、薄桃色の先端を唇に捉え音を立てて吸い付く。

「私が花なら、ソワカさんは天がもたらしてくれた雨かしら。 私の身体全てが貴方を欲しておりますの。」
耳に息が吹きかかり、肌に相手の手が触れると娘はぞくぞくと全身を震わせる。
撫でられた下腹部は既にトロトロの蜜が滴っていた。 首筋に唇が寄せられると口が開き、吐息が漏れてしまう。