2016/07/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にメルティスさんが現れました。
メルティス > (酒場で誰かが酔っ払ってぶっ倒れてるとか、その酔っぱらいの勢いで殴り合いの喧嘩を始めたとか。そういうのは冒険者が数多く訪れる酒場では割りとよくあることだ。その冒険者の一員でもあり、彼らのたまり場もよく利用する魔女にとってもその光景は見慣れたもの。今更驚くようなことでもないが、この酒場に一つ、あまり見慣れないものが存在した。酒場の扉を開き、倒れる冒険者を跨ぎ、その大きな声と姿、そしてごぶごぶと勢い良く酒をかっ食らうその姿を目におさめて)

巨人<ティターン>・・・。

(驚いたように目を見開き、ぽそりと言葉を零す。そのままふらふらとその興味に引かれるように魔女は他の席が開いているというのに彼の近くの席まで誘われるようにそちらへ近づき、ちょこん とその隣の席に座り)

あ、ども。隣、構いません?

(と、座った後に事後承諾をとって)

イグナス > がばがばと酒を飲む姿はドワーフみたいで、酒場で巨大な体を揺するのはまさに巨人で、
見た目はパッと人間族なのに、燃えるような髪はサラマンダーの炎のようでもあった。
そんな男がまたジョッキを空に。ゴトン!って机の上に置いたところで、視線に気づいた。

「おう?」

おや、まだこんな中にマトモを保ってるやつがいたものかと思ったが、どうやらさっきまでいなかった存在だ。
座ってからの事後承諾に、くつくつと喉を鳴らして笑うならば。

「おー、おう。もちろん。……んー?魔女か、お前。」

まさしくな魔女帽に視線を向けて。かくりと首を傾けて問いかけた。

メルティス > (しかし、よくよく近づいて顔を見てみればその顔立ちはどこか馴染みのあるもの・・・人間族の戦士に近く見える。そして、逆立つ髪は話に聞く火の精霊、サラマンダーの如き真紅の髪。本当にハーフ、それも3種族が混じったものか、なんていうのはわからないけれどもし複数の種族の血が混じった存在だというのなら・・・それはロマンだ。ロマンを感じる。)

――いかにも。我はローレライの魔女。世界の理を識り、未知に挑む森の魔女なり。

(酔っ払ってもおらず、素面にも関わらず酔っぱらいみたいなよくわからないことを無駄にかっこつけて軽く顔の前に手を広げながら告げる魔女である。)

イグナス > 彼女が感じているロマンはまあ、さておいて。
問いかけに返ってきた答えに、思わず半眼を向けた。――かくり、と首を傾けたまんまで。

「お、おう――?」

どっちかっていうと困惑の色のほうが強い。何言ってんだこいつみたいな感じ。
さっき入ってきたばっかりだし、足元は結構しっかりしてるし、酔っ払いってことはなさそうだけども。
少し考えた後――納得いったように、ぽん、と手を打って。

「ああ、カッコつけてんのかお前。……いや、うん。魔女ってあんまりかかわらないからわかんねェし、かっこいいけどもよう。」

けらけら。こっちは酔っ払いみたいに笑った。

メルティス > ふ、我が偉大さに声もないか・・・

(彼の困惑顔を前向きに捉えたらしく、魔女は満足そうに、得意げにドヤる。どうだ、参ったか、と言わんばかりに胸を張り、胸が強調されて。)

ち、違うし!かっこつけとか、そういうのじゃないし!

(かっこつけとか指摘されると妙に気恥ずかしいのか、手をぶんぶん振って顔を僅かに赤くしながらそれを必死に否定する。あの口上は意識したものではなく、アレは魂から自然と溢れた自然体なのだ、と主張して。)

・・・マスター。私にもお酒一つ。あと、ハンバーグ・・・。

(少しばかり意気消沈したように声のトーンが落ちつつも、店主に酒と肉を注文する。少女とて冒険帰り。仕事帰りにはやはり美味しい酒と料理が恋しくなる。)

イグナス > たぶんきっとかっこつけてるだけなんだろうなーって判断した後は、むしろ強調される乳房に視線。思考は、おいしそうだなー、とかそんなの。
粗野で下品で、女好きなのは冒険者としての見た目通り。

「ッくっくっく。いいじゃねェの、かっこつけ。俺も昔は、やったやった。
 神殺しのイグナス様だー、なんつって。」

ちゃんと思い出せばそれなりに恥ずかしい思い出なんだけど、他に恥ずかしがってる人がいれば大丈夫な法則。
彼女の弁明も、はいはいって、片手を振ってあんまり聞いてない有様。
意気消沈しつつも料理頼む姿を横目に。

「ま、ま、それはそれとしてだ。
 俺はイグナス、まあ、他の連中と同じだな。冒険したり、なんでも屋したり、だ。…お前は?」

メルティス > (得意げな魔女は彼の視線に気づいた様子もなく、得意げに胸を張るばかり。男を知らない訳ではないが、その手のコトに鋭い訳でもないようだ。)

ちょっと、ねぇ、私の話聞いてます?私のコレはかっこつけとかそういうのじゃなくてですね・・・!

(しかし、少女の言葉は彼には届かないだろう。・・・まぁ、確かに魔女のこの無駄にかっこつけた口上はかっこつけ、背伸び。その類のものであるのだが。ガキ、子供、ロリ。そんな風に呼ばれるのを嫌がって自分をかっこいい大人に、魔女に見せようと無駄にかっこつけた結果である。)

私にとってはそれはそれとして、って置かれては困るんですけど・・・。

(むぅ、と頬を膨らませ巨人を見上げる。元々、子供っぽさを隠す為にあの厨二みたいなコトをしている魔女である。その仮面を剥がされればその下に残るのは子供らしさ。 むぅ、と頬を膨らませる姿が子供っぽく見えたとしてもそれはある意味当然と言えよう。)

私はメルティス・ローレライ。・・・メルって呼んでもらえれば結講です。魔女として冒険者やったり、錬金術士としてマジックアイテム売ったりしてます。・・・今日は討伐クエストの帰りです。

イグナス > こう無防備にされるとちょっと困る。ぱくついてもいいのだけど、この面白おかしい魔女を揶揄するのも楽しいのだ。

「はい、はい、ようくわかった、わかった――。世界の理をこう、…なんだっけか?」

確信犯的に揶揄。マスターにジョッキのお代わりを頼みつつ、おつまみもいくつか。
少し落ち着いて、小腹も減ってきたって、塩梅。

「まあほら、細かいことはいいじゃあねェか、――メルティス?…あぁ、メル、だな。…へえ、そりゃあご苦労さん」

ぱちくりと瞬き。彼女の姿を見下ろせば、確かに魔女は魔女だけども、見れば見るほど冒険者って様子じゃない。
ふむと唸るように息を吐いて。

「マジックアイテムどうこうはともかくとして、討伐――…なんだ、ちんちくりんのわりには、結構強いのか、お前。メル?」

失礼な言葉を平然と吐く。そんな気遣いとは無縁みたいな、そんな男。
バカにするというよりは、純粋に疑問そうに言葉を発した。

メルティス > (その面白おかしい、というのを本人に直接に告げたのなら不本意そうに再び頬を膨らませるだろう)

――世界の理を識り、未知に挑む偉大なる森の魔女にして錬金術士!

(なんかちょっと増えた。ポーズもちょっと変わって顔の前に手を広げるものから軽く腕を交差させ、ばっ、とマントを翻してみせよう。少女にとって恥ずかしいのはその厨二の仮面を指摘・・・かっこつけ、と言われることでありその行動自体はあまり恥とは考えていないようだ。 ――お客さん、あんまり暴れないでくれよ、と冷静な店主の声を背中に受けつつ、ことりと目の前にハンバーグとお酒を置かれれば。)

えーと、イグナスさん でしたっけ。折角の逢瀬です。一つ乾杯などいかがです?

(彼の持つ酒瓶と比べれば随分小さいだろうが、少女の元に届けられた酒を軽く掲げ、乾杯としてグラスをかつん、とあわせるのはどうだろう、と提案してみせよう。もし、彼が頷いたのなら、楽しそうに告げるだろう。 ――我らが運命の共鳴に、乾杯 とやはり無駄にかっこつけた台詞を吐きながら。)

ふ、何を今更。我は稀代の魔女にして錬金術士。そんじょそこらの魔物や盗賊団など、指先一つで倒してみせましょう。

(※なお遠距離戦に限る。実際問題、少女は自分を大きく見せるような尊大な台詞を吐くがその台詞に違わぬ実力は持ち合わせている。強大な魔術を操り、オプションの魔道書を展開し、それを複数同時に発動するような、そんじょそこらの魔導師程度ならば複数によってたかられても容易く蹴散らせる程に――。 ――でも、慢心する。)

イグナス > 「それだけ聞くと、案外普通に聞こえるな。」

テンション高めの彼女に対して、冷静に対応する男と店主。
物言いこそ冷静にしつつも、彼女の様子には楽し気。くくくと喉を鳴らして眺めて。

「ん、おう、それじゃあ、 せっかくの出会いに
 なんだか変な魔女との出会いに――かんぱい。」

ぐいとジョッキを掲げて、彼女のもとに届けられたグラスに軽く触れ合わせる。
こつん、と音を響かせてまた、ぐいぐい、ってビールを喉に通していく。
ぷはあ、おいしそうに、息を吐き出しつつジョッキをおいて。
相変わらず厨二全開のその様子には、はー、とむしろ感心するような様も。

「おお、お前のそれだと、強いんだかただのほら吹きなのか全然わかンねえなこれ。
 まあ、でも、へえ、中々すごい魔女なのな、お前――」

けらけら、からから。楽しげに笑って彼女の話を聞く。
最終的な処は、たぶんどっちでもいい、楽しければ。
きっとたぶん、まだまだ遅い時間まで、二人の笑い話――ないし、彼女へのからかいだとか、厨二の応酬は続くんだろう。
楽しく酒を飲む時間はもう少し長く、続いていく――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
メルティス > ちょっと、変な魔女とは何です、変とは。私は真っ当な魔女なんですけど、ですけど!

(しかし、かちん、と律儀にグラスをかち合わせる魔女。むー、とやはり何か言いたげにするがそれでもくぴり、とお酒を飲めば はぅ、と幸せそうな表情と共に吐息を吐き出して しかし、しばらくすればほんのり顔が赤くなってきた様を見るとあまりお酒には強そうには見えないか。)

ホラ吹きとは失礼な!我が魔術はそんじょそこらの魔導をちょっとかじったくらいの半端者など目じゃないですよ!   ――ほんとですからね!

(と、叫ぶように彼に言葉を告げ、巨人にからかわれつつ魔女は彼とお酒と料理を楽しんでいく。きっと、彼にからかわれるばかりの少女ではあるが、最終的には笑って、笑顔で眠るだろう――。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からメルティスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシエルさんが現れました。
シエル > 「…少し遅くなっちゃったな。」

小さく呟きながら、夜の通りを家に向かって歩いていく。
一筆届けておいたのでそこまで家の者に心配されている事もないだろう。
通りはに人はまばらだが、酒場などからは灯りも漏れている。
いざとなったらそこに飛び込むくらいの気持ちで歩みを進める。

いつも通り。少年はそんな気持ちで家路へとついていた。