2016/05/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャニスさんが現れました。
シャニス > 「ここが首都ですね。流石に人がたくさんいますね」

何日か歩き漸くに到着した王国の首都。
日が暮れたにも拘わらずに街を行きかう人の多さに驚きを隠せないままに物珍しそうに街並みを見回しながら通りを歩く。
そんなお上りさんという姿を見て笑うものや珍しそうに見る者の視線も気にせずに店や脇道などを覗き込んだりして。

シャニス > 「こっちは食べ物屋さんが集まる場所ですね」

王都を目指すという目的を果たせば次はどうするかなどと決めていたわけではなく。
ただ何となくと足が向くままに歩いていれば周囲はいつの間にか酒場などの飲食店が集まる地区に
やはりそこでも珍しそうに見回しながら歩けば客引きや酔っぱらったものに声をかけられ、それを軽く断りながらあちらが面白そう。こっちが珍しそうとふらふらと店を覗いて歩く

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にストークさんが現れました。
ストーク > ゆったりとした服装に身を包んだ男が歩いていたのは平民街だった。
遊び人の男はこの近辺で食事・飲食と洒落込もうとしていたらしい。
どの店にするか、と楽しそうな人の流れを眺めつつ自らも歩みを進めていれば、前方がつい不注意になってしまう。
そんなことにもなれば衝突は決して不思議な話ではない。
前から歩いてくる女性とでも。
彼女の身体能力や注意力次第ではぶつからないかもしれないが、果たしてどうなるか。

シャニス > いい匂いがする空間にすっかりと気を奪われ右に左にとふらふらと足を進める。
その姿を行合う人々はあるものは笑みや苦笑、面倒そうな顔をして避けていく。
そんな事に気が付かずに次はあっちの店にしようと方向を変えれば誰かにぶつかった感触、慌てて足を止め。

「あら、ごめんなさい。その……大丈夫ですか?」

自身の注意散漫でぶつかっただけに慌てて謝罪を口にしてぶつかった相手に視線を向ける。

ストーク > どちらも前方不注意なのだから当然と言えば当然なのだが、彼らはぶつかってしまった。

「おっと…いえ、こちらこそすみませんでした。お怪我はありませんか?」

注意散漫だったのは彼もそうだったのだと苦笑を漏らしつつそんなに謝らなくてもいいのだと僅かに申し訳なさそうな視線を返していった。

「…それにしても、互いに前方を見ていなかったというのは興味深いですね。もしよければ、そこのお店に入ってゆっくりとどんなことに意識を惹かれていたか、話でもしませんか?」

男が指さしたのは手頃な酒場。庶民向けの価格で焼けた鶏の美味しそうな匂いが外にも漂っていた。

シャニス > 「えぇ、私は大丈夫よ。貴方も大丈夫みたいで安心しましたわ」

苦笑を見せて視線を向けてくる男性に微笑みかければお互い様ですというように見返して。

「そうなのですか?これだけ人が多くてもそんな事は滅多にないのですね。そこのお店と言いますとお食事をしながらでしょうか」

「指された先にある酒場を見れば首を傾げ。鼻に香る鶏の美味しそうな匂いにつられて構いませんよと頷く。

ストーク > 見れば彼女も怪我をしたりといったことではなさそうだ。
よかったと頷いていって。

「そう…ですね。そんなにないことかもしれません。」

彼女が承諾すれば、今度はありがとうございますと笑いかけ、飲食店の扉をくぐっていく。
店の中はカウンター席といくつかのテーブル席があり、彼らは奧のテーブルへと腰掛けていった。
ほどなくして飲み物とハーブとスパイスで串焼きにされた鶏の肉が運ばれてくることだろう。

「さて、食べながら前方不注意だった理由からおはなししましょう。」

飲み物…彼は牛の乳を使った酒の入った木製のジョッキを取り、彼女のそれと合わせていこうとした。

シャニス > つい癖の様に黒いドレスを軽く叩き、男性に怪我がないと見れば安心して。

「私はこういう大きな町は本当に久しぶりでよくわかっていないだけかもしれませんけれど…」

そこは本当に解っていないので困った顔をしてしまい。
男性に笑いかけられその後に続いて飲食店の扉を潜る。
初めて入った店内の様子をもの珍しそうに見回し、男性の後を慌てて負えば奥のテーブルへと。
メニューを見るがどれがどうというものか判らず、男性と同じ飲み物を頼めばほどなくして飲み物といい匂いのする串焼きが運ばれてきて目を輝かせる。

「そうですわね。でも私は大して理由ではありませんのよ」

不慣れな手つきでジョッキを持てば、男性のそれと周囲を真似て合わせて一口飲む

ストーク > カツン、と木製のジョッキは合わされ、ごくり…と喉を鳴らしていった。
乳酒特有の甘みとアルコールの味が舌に絡みついていく。

「なるほど、大した理由ではない…ということですか。私も、ただ美味しそうな店を探していたら…といった具合です。大きな街は久しぶり…ということは、旅の方ですか?」

串焼きはかなりの量があり、食べ応えがありそうだ。
早速一つをとれば、かみしめていく。
肉汁と調味料の味が口の中に溢れていけば、思わず美味いと声が漏れるかも知れないほどに。

シャニス > 一口飲みその味が美味しくもう一口と飲めば小さく息を吐きジョッキをテーブルに置く。

「美味しそうな店を探してなのですか?私は街についてあちらこちらを見て歩いていましたら気が付いたらこの辺りにいまして。そうしたらいい匂いがしてその元が気になって見ていませんで…」

前を見ていなかった理由を説明すれば恥ずかしさで視線を落とし。
どうにかこの恥ずかしさを誤魔化したいと串焼きを一つ取れば口にする。

「美味しいですわね。このお肉」

口元を見せないように手で隠して一切れ口にすれば程よい硬さや味に頬をほころばせる。

ストーク > 「ええ、たまにはこちらで美味しいものを食べたいと思いまして。私もこのお店の匂いは気になっていましたよ。」

その意味では、どちらも同じ理由なのだろうと。
恥ずかしそうにしている相手には、お互い様ですと慰めになるかどうか分からない言葉を発していって。

「ええ、本当に。これだけ美味しいものを食べられるとは思いませんでした。あなたと食事を共に出来ることといい、幸運が続きますね。…ああ、私はこの街に住んでおりますストークと申します。」

もう一つ思わず手が伸びてしまう。
酒と肉、二つを交互に摂取しながら、彼女の仕草がとても洗練されたものであることに気づいていった。

シャニス > 「私はこの街は初めてでしてこちらで美味しいものが食べられるのもしりませんでしたの。それで匂いに釣られてしまして」

男性も同じ店の匂いが気になっていたと聞けばそれだけこのお店はいい匂いがしていたので仕方がないと自身に言い聞かせるようにする。

「本当に美味しいですわね。お肉を焼いたものでもここまで変わるのだと初めて知りましたわ。私も貴方と出会えてこんなにおいしいお店を知れてよかったです。ストーク様ですね、私はシャニスと申します」

串焼きを一度更に戻せば丁重に頭を下げて名前を名乗り。
お肉を一切れ口にすればお酒を口にし。ゆっくりながらも美味しそうに食べ進める。

ストーク > 「シャニス様、改めてよろしくお願いいたします。この街は初めてとのことですが、宿はもうお決まりですか?」

彼は彼女の所作がどうにも気になっていた。
優雅な動きが出来るのに供もつけずに一人旅というのがどうにも引っかかったからだ。
そこで、宿が決まったかどうか尋ねてみる。
可能ならば、しばらく自分の屋敷に逗留させたいと思うほど、興味を惹かれていた。

シャニス > 「そんなに畏まらなくても普通に呼んでいただければ嬉しいです。宿ですか?宿はこの後に探そうと思っていますわ」

堅苦しいのは苦手なので気軽く呼んでほしいと笑顔で答え、宿はこの後に探すと告げればどうしてだろうと首を傾げる。
不思議そうに男性見つければ、それは失礼だと慌てて視線を逸らせいつの間にか肉の無くなっていた串を置きジョッキに口を付ける。

ストーク > 「そうですか、それは失礼を。」

堅苦しいのが苦手となれば、僅かに崩した口調に切り替えていった。
こちらを見つめる彼女に笑いかけつつも、視線を逸らされれば少し咳払いをして本題に入っていく。

「…宿が決まっていないのなら、今宵は私の自宅にいらしてくださいませんか?シャニスさんとこのまま別れるのも惜しいと思いまして。我が家でもてなしをさせてもらいたいのですよ。」

不躾かもしれない。だが、彼は商人らしく好奇心に溢れていた。
その部分は彼女をもっと知りたいと願っていて。
いかがでしょうか、とさらに切り出していった。

シャニス > 「いえ、謝らないでください。折角出会えましたから硬いのはなしにしませんか?」

崩した口調になれば嬉しそうにほほ笑み。
じろじろと見るのも悪いと思っていれば男性の咳払いに視線を戻す。

「今から宿が見つかればよろしいのですが…。ストーク様のお宅にですか?ご厚意は嬉しく思いますがご迷惑ではありませんか?」

男性の好意に迷惑ではないかと心配になり宜しいのですかと見てしまう。
切り出された事を吟味するように、答えを出そうとして出せずに口をもごもごとすれば唇から僅かに八重歯が覗いて。

ストーク > こちらを困惑した目で見られれば、彼はストレートに押していった。
ぐいと真正面から身を乗り出すように彼女を見つめていき。

「いえ、迷惑どころか、おいでいただいた方が遙かに嬉しいのです。」

ふと彼女の八重歯に気がついた。
彼女はひょっとすると人間ではないのかも知れない。
だが、それは彼の興味をよりかき立てる結果となった。
そこにはとりあえず触れずにいて。

シャニス > 初めて会った男性と食事を共にしさらに宿まで本当に良いのだろうかと困惑をし、正面から乗り出す様に見つめられれば驚きのあまり椅子に背を預けて困惑が大きくなる。

「そうなのですか?そうでしたら…今夜はお世話になりましょうか」

ストレートに押されれば断り続けるのも失礼に当たると考える。
今からではもう宿は見つからないかもしれないと思えば男性の好意に甘えた方が安全かもしれないと。
まさか自身の正体に疑惑をもたれているなど思いもせずに今夜だけお世話になろうと決める事に。

ストーク > 「ええ、是非そうしてください。嬉しいことですよ。」

男は満面の笑みを浮かべ、小さく手を叩いて喜んだ。
あまりに素直な姿が彼女にどのような印象を与えることか。

「食事が終わったら行きましょうか。」

この話を始めた頃には食事は殆ど終わっていた。
程なく完了すれば、二人して席を立っていくのだろうと。
店主に勘定を払う際は彼女に手持ちの金銭がなければ彼が出すようにするが、あるのならばそこまでは控えておくか。

シャニス > 男性の喜びようにそこまで嬉しそうな姿に喜んでいいのか悩んでいいのか困ってしまい。
それを顔に出さないようにと微笑んだまま。

「そうですわね。食べ終わっても居てはお店に迷惑になりますわね」

あまり食べる方ではないが話をする間にいつの間にか食事も終わって。
最後に残っていたお酒を口にすればジョッキを置く。
良いお店を教えていただき泊めてまで頂ける。なので食事代ぐらいはと小袋から残り少なくなった金貨を取り出して支払う事に。

ストーク > 食事が終わり、会計は彼女が持つと言い出した。
彼は目を見開いて驚くが、ここは彼女に甘えることにした。「貸し」に思うことばかり押しつけては彼女も気分が良くないだろうと。

「奢って戴けるのですか。ありがとうございます。」

店主にも料理が良かったことを伝え、彼らは店を後にした。
富裕地区にある男の自宅目指して、ゆっくり歩いていくことだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からストークさんが去りました。
シャニス > 「せめてこのぐらいはさせてください。今夜はお世話になる訳ですから」

微笑みを浮かべてこのお店の支払いぐらいはと男性に告げて。

男性が店主との話を終えれば後ろに着くように店を後にして。
男性の自宅を目指して共に歩いていく事に

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャニスさんが去りました。