2016/04/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > あぁ、――クソ……ッ!!

(夜の広場に、悪態が響いた。時刻は深夜。
普段は人通りも多く安全といえるけれど、この時間になればそうとも言えない。
人気もほとんどなく、シンと静まり返ったようなそこ。
その広場のベンチへと、ずりずり、這い近寄る大きな影が一つ。
燃えるような赤髪の巨漢が、月あかりの下に照らされた。
息はやや粗く、衣服は薄汚れている。ベンチにたどり着いて座るならば大きく、はー…と息を吐いた。)

あ、ンなとこで、絡まれるとはな、――だァ、もう。まよっちまった。

(最近久々にやってきたこの地であれば、宿の場所もいまいち、覚えてない。
お仕事のついで、厄介ごとに巻き込まれたのちゆえに、場所を気にしてる余裕なんてなかったのだ。
どうしたもんかと、少し困り顔。ぽたり。衣服の中から一滴、血液が石畳に落ちる。それを見下ろしてまた、くそう、って悪態を一つついた。)

イグナス > …やれやれ。ま、座ってもいいことないか。

(休憩はひとまず終了。宿になんとしてでもいかないことには、らちが明かない。
男は重い腰を上げて、動き出す。疲労のせいかずるずると足を引きずるようにしながら、夜の街へと消えていった)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリューディアさんが現れました。
リューディア > ひゅんひゅんっと身軽に宙返りを決めて、屋根の上から通りに降り立つ。
ふわり、とローブが揺れてフードが脱げそうになる。

「…っと。危ない危ない。」

咄嗟にフードを抑えて一息。
んふふ、という愉快そうな声を零しながら、ローブの中でチャラリと音が鳴る。

…遠くで笛の音や、怒声が響く。
腐敗貴族のざる警備を出し抜くのはさして難しくもない。
今宵の仕事も上手くいった。

今頃探しているのだろうなぁ、警備の人達懲罰ものだろうなぁ、
などと考えながらゆっくりとその場から歩き始めた。

リューディア > 立ち去った後、その場には静けさだけが残る。

女を捜していた者達は結局捕まえることができずに、
新たな手配書だけが貼られていくことになる。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリューディアさんが去りました。