2016/03/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 通りの一つ」にリューディアさんが現れました。
リューディア > かっ、かっ、という足音と共にローブをはためかせながら走ってくる。
後ろからはそれなりに軽度の武装をした男が二人。
待てぇ!とお決まりの台詞を吐きながら追いかけてくるものの、差はあまり縮まる様子がない。

「……しっつこいなぁ。下手踏んだのは私が悪いけど……。」

ぼそっと呟いてからそれなりに広さのあるところで足を止める。
男二人も足を止め、下卑た笑みを浮かべながらゆっくりと近づいてくる。

本気を出せば振り切れないわけではないが…少し黙ってもらおう。
くるっと振り返ると、フードの下から金色の光が煌く。
男がびくっと震え…そのまま動かなくなる。

「はい、夢の世界にご案内、っと。……全く。手配書の賞金欲しさとはまたお決まりで魅力がないナァ。」

悠然と男達に近寄り…何事か囁くと数瞬。びくり、と震えて男達はゆっくりと倒れ伏した。
それから周囲を確認するためにゆっくりと見回す。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 通りの一つ」にエミリーさんが現れました。
エミリー > 「んー....?」

滅多にないリビングアーマーのゴーさんのメンテナンス
ピカピカになったゴーさんに抱えられながら路地を歩いていたが...
怪しい格好の人物を男達が追いかけていく
それだけなら放っていたがなにかがピカッと光った気がした

「だいじょーぶー ....?」

壁際からコソコソと覗き声をかける
倒れる男達と立ったままのローブの人...光の原因はこの人だろうかなどと考えながら

リューディア > ゆっくりと周囲を見回していると、声をかけられた。
倒れた男二人とローブ姿の影。いかにも怪しい風体だがどうやら心配されたらしい?

「…ん…大丈夫だけど。」

目深に被ったフードと、身体を覆うローブ。
一見、特に輝きを放ちそうなものは何もない姿のままゆっくりと声の主に振り返った。
大きな鎧と、抱えられた女の子。

…追っ手の援軍、というわけではなさそうだ。
警戒を解くように一つ息を吐くと、口元がうっすらと笑みを浮かべた。

「ありがとね♪」

エミリー > 「そっかー....どーいたしましてー...」

笑顔でお礼を言われ頷く....頷きに特に意味はないが
マジックアイテム?が光ったのか...フードの下が気になってしまう

「今の光はーなーにー...?」

腹の探り合いは頭に血が十全に巡っていない限り無理
特に考えもせずに気になることだけ尋ねる

リューディア > 「光?……んーっと。……あぁ。」

光、と訊かれると少し小首を傾げて考えた。
あまりピカピカさせても自覚がないというか自分では確認できないものだ。
閃光というわけではないが…夜道では少し輝いて見えたのかもしれない。

「私の瞳はちょっと特別製なんだよね。その光じゃないかな?」

覗く口元は笑みを浮かべたまま、ゆっくりと二人?に近づいていき…。
そのまま、すっとすれ違ってからちょっとだけ振り返る。
ここからは離れておきたいな、とすれ違いざまに少しだけ声にした。

エミリー > 「瞳かー....」

魔眼?とぼんやり考えているとフードの女性が歩きだした
離れておきたいと聞いて少し考え....

「あーそだねー...」

武装した男に追われるということは何かしらの事情がある筈
黒甲冑に抱えられながら彼女についていくだろう....
自分の足では彼女に合わせて歩くと倒れてしまうかもしれないから

リューディア > ついてくるのを見て、少し歩くと手近な横道に入っていく。
路地が入り組んでいるので少し離れれば再度追われる、という事にはならなさそうだ。

「んふ、ごめんねぇ。
…でもいいの? 私、悪い人かもしれないよ?」

武装した人に追われるくらいには、とフードの下の唇が笑みを浮かべたまま口にした。
なんだかおっとりした子だけど、大丈夫なのかなぁ?と思って一応声をかけてみた。

…まぁ、後ろの鎧がゴツすぎてあんまりそういうのは気にしないのかもしれないけれど。
と少しだけ思ったのは内緒だ。

エミリー > 「いいよー....悪い人だったら....逃げる。」

追われていてそれを撃退するフードの人物
今更ながらに危ない人かも?と思ったが話をしてそんな気配ではなかった
もしそうであれば全力で逃げればいい

「それに、あの人達のこと....殺してないし...?」

自分が声をかけた時にあの男たちは生きていた
つまり悪人ではない、と首を傾げながら尋ね

「私はエミリー...よろしくね?」

リューディア > 逃げると聞いて、ふっと笑みを深くした。
口に手を当ててくすくす笑いつつ、もう片方の手でぱさっとフードを脱ぐ。
シルバーの髪が小さく揺れた。

「私はリューディア。そのままでもリューでも好きに呼んでいよ。
まぁ、そだね。普通逃げるよねー。」

エミリーちゃんね、とこくこくと頷く。
おっとりしているけれど、慧眼のようだ。
殺しを楽しむような悪人ではないのは事実なのだから。

「…ま、あの連中は死ぬドコロか今頃いい夢見てるはずだよ。」

と、笑みがちょっとニヤニヤとしたものになった。
んふふ、と悪戯っぽく笑う。

エミリー > 「じゃぁリュー....ん?」

逃げると聞いて笑われてしまった
倒すとかの方が良かったかもしれない...

「いい夢....お昼寝?」

ニヤニヤに気付きつつも頭の中は気持ちよく眠れる魔眼への
好奇心がふつふつと湧き上がっている

「リューは、何で追われてたの....?」

妄想の世界へ旅立つ前に思い出せた
なぜ追われていたのか、それをまだ聞けていなかったと

リューディア > 「いやいや、逃げるっていうのはいい手だと思うよ。賢いなーって感心してたの。」

実際、絶対に勝てる自信でもなければ逃げるのはなかなかいい手だ。
なんでもかんでも腕っ節で解決しようというのは自分から見てあまり賢そうには見えない。
そう思いながら、うんうん、と頷いて見せた。

「今は夜だからお昼寝じゃないと思うけどー…。
まぁ、気持ちよく眠れてるんじゃないかなー…。」

性的に、かもしれないけど。と最後に小さく呟いた。
今回イメージはあっちに任せている。

「何でって……まぁ、悪人だからかなぁ?」

こつ、と自分の後ろの壁を親指で叩く。
そこには都合よくばっちり手配書が貼られていた。
主に盗みの犯行、として書かれている。

…とは言え、そこまで似顔絵も似ていないのではあるが。
頑張れば似ている…くらいの似顔絵。

エミリー > 「ほんとー...?」

ならいいやと満足そうに笑う
賢いと褒められればやっぱり嬉しい

「そっかー...じゃぁお夜寝だねー...」

リューの言葉に頷き壁を見やる
盗みの手配書.....

「....手配書より綺麗...」

手配書を作った人物はもう少し頑張れなかったのか
手配書と並んで似ていると言われれば似ているなんてどうなんだろう

「盗賊さんかー...お金好きなの?」

リューディア > 素直だなぁ、とこちらも笑い返した。
素直で可愛い女の子はいいものだ。

「お夜寝かぁ。…うーん、言い得て妙、というやつかな…。
エミリーちゃんも寝るのが好き?」

好きそう。と思ってずばり切り込んでみた。
のんびりしてるし、うとうとしてそうなのがやたら似合いそうだし。

「んふ、ありがとねぇ。…ま、オシゴト中はあんまり顔見られないようにするしね?」

至極当然の話ではあるが。
ばっちり見た人は概ねお夜寝させられて記憶が飛んでいるだろう。

「お金よりもスリルかな!」

ぐっと拳を握ってはっきり応えた。
お金はまぁあって困るものじゃないけれど。とは言っておく。

エミリー > 「気持ちいーからすきだよー...」

いつでもどこでもゆっくり寝るのはとても気持ちがいい
コクンと頷き今日の寝床を探さなければと思い出す....思い出したくなかったが

「スリル...ドキドキするのが好きなの..?」

スリル=ドキドキが全てではないが似通うものはある
お金にがめつい盗賊よりもリューのような動機の人物のほうが好感がモテる
お金にがめつい人は色々と細かくてケチだから

リューディア > 「だよねー。二度寝とかサイッコーだよねー♪」

あの快感というか心地よさは何者にも変えがたい…。
仕事が上手くいった日の翌日とか。うん。

「まぁ、そんなトコ。楽しさを求めてるっていうかー…。

?……何か心配ごとでもあるのかなー?」

ちょっと近寄ってニコニコ。
何か悪い事でも思い出したような、そんな表情に気づいたらしい。
好奇心に満ちた青い瞳が見つめている。

エミリー > 「三度四度もしちゃうー...」

あの快感には勝てない
勝とうとも思わない
たくさん寝られればそれだけ幸せになれる

「....今日寝る場所、探さないと.....」

しょんぼりと目線が下がる
全身黒甲冑をすべて磨きメンテナンスしたので所持金は殆ど0
残っているのは子供のお小遣い程度...これでは宿には泊まれない

「野宿して怒られないとこ...探さないと....」

店先で寝ていて怒られるのはもう何度も味わった
街の外で夜の内に魔物や人に襲われない場所を探す....とても面倒だし時間もかかってしまう

リューディア > 「んふふー、エミリーちゃんわかってるぅー♪」

自分もする。満足できるまでするのは自然の欲求なのだ。
予告当日にやらかしちゃっても気にしないのだ。

「寝る場所?…あー、そゆことかー。」

ふむ、と小首を傾げた。
確か近くに…と少し思考をめぐらせる。

「そっか。じゃあ、ついでおいで。」

そう言ってくるっと背を向けて歩き出す。
少し細い路地ではあるが、鎧姿も通れるくらいの広さはあるし、と。
後ろも見ずに歩いていく。ついてくるのを確信しているような素振りだ。

エミリー > 「分かってるー...」

二度寝の快感でリューと通じ合えた
しっかりとうなずき...首を傾げた

「待ってー...」

抱えられたままリューの後についていく
どこに行くんだろう?とは思いつつ
不審がることもなくガシャガシャと音を立てながら進んでいく

リューディア > 路地をいくつか曲がり、それほど時間をかけず歩いた先。
通りの先、少し離れた場所からは街の光がほんのりと差し込んでいる。
ちょうど大通りから少し入った場所になる。

廃屋ではないが、人気のない、小さく目立たない家がぽつりと立っていた。

「ここはたまーに私も隠れるのに使ってるんだよねぇ。」

無人なのがわかっているのか、ずんずんと歩いて扉の前に立つ。
買い手はまだ見つかっていないのかその扉はすんなり開いた。

「私の家じゃないけど、どーぞ。
……ま、誰か住んじゃったりしたら使えなくなっちゃうけどねー。」

エミリー > 「おじゃましまーす...」

人がいないからと勝手にしのびこんでいいものか...
まぁ気持ちよく眠れるのならいいや、と家の中へ

「ヘッドがあるー...♪」

思わず笑顔が溢れる
硬い床ではなくちゃんとしたベッドで寝る
幸せそうにベッドを眺めている...ベッド以外頭に無い顔だ

リューディア > 「ちょっと埃っぽいかもしれないけど。」

あんまり気にしていない様子だけど。と、んふー、と息を吐いた。
窓からは月の光が若干差し込んでいる。

「誰か先に使ってたりしたらお互い遠慮するんだよ?」

ここを使う上でのルールというか、暗黙の了解のようなものはある。
一応、そういう簡単な注意点を説明してあげた。
自分達のような盗賊なんかも使う事はあるようだからだ。

知っている人は知っている、という家なのだ。

エミリー > 「気にしなーい...♪」

埃っぽいぐらい何でもない
ベッドで眠れるのだから気になったりもしない
それ程にベッドは偉大なものな訳で

「んー....ん、リューは...?」

ルール説明を終えて気になった
自分が使うとリューはどうなるのか、他にもベッドはあるのかな?と

リューディア > 「そかそか、うん、じゃあ今日はここ使うといいよー。」

んふふ、と笑った。
嬉しそうにしている子は可愛いなぁ、と。
不思議そうに見つめてくる様子にも特に気にした風もない。

「私?私は別のトコで寝るよ。一応住処もあるしね。」

優しいところもあるようだ。
うん、いい子だ。とそこそこ気に入った様子。

「まぁそれに私みたいな悪い人はこれからが時間だからねぇ。」

にひひ、と悪戯っぽく笑う。
今日もどこかに盗みに入るのか、はたまたどこかの酒場に繰り出すのか。

エミリー > 「....ダメ」

ゴーさんに降ろしてもらいリューの服を掴む
しっかりと掴んだ手は離れそうになく

「さっき追われてた...危ない...」

ついさっきまで追われていたのにまた外に出るのは危険
折角仲良くなったのに危険なことをして何かあるのは嫌だ

「今日は危ない...から、一緒にいよ...?」

リューディア > 「およよ?」

これは意外な反応。
うーん、心配せずとも大抵の場合は大丈夫なんだけど…。
と少し考え、

ま、いいか。

とあっさりそれでいいやと決めた。
ゆっくりと手を伸ばしてちょっと下にあるエミリーの頭をくしゃっと撫でようとするだろう。

「わかった。じゃあ今晩は一緒にいよっかぁ。
エミリーちゃんは優しいねぇ。…お姉さんがご褒美をあげちゃおう。」

とゆら、と青い瞳の奥に金の輝きが灯った。
その瞳の視線を吸い寄せられるような感覚があるかもしれない。

エミリー > 「うん、一緒...」

説得が成功し満足げ
頭を撫でられ目と目が合う

「ご褒美....?」

金の輝きに吸い寄せられじっとリューの瞳を見つめる
視線を外そうともせず瞬きすらも忘れて