2016/03/22 のログ
イニフィ > さてさて―――次の店は。

「……あ、これはダメだわ。」

見ただけでスルーすることにした。
何しろ次のお店は明らかに娼婦のような、露出の高い服を売っている。
ウィンドウに飾られている服そのものが、まるでボンテージのようなものであった。

表通りに面しているはずなのに、こんな店があっていいのかという突っ込みはさておいておこう。
やっぱり、下着とかそういうのも売っているだろうし一概にアウトとは言えない何かがあるのだろう。

イニフィ > いろいろな夜の繁華街を歩きながら、あの店はああだったとか。
この店は今度押さえておこうかしら、などと考えながら歩いていく。
そのうち、繁華街の出口までやってきたらそのままユーターン。
自分の利用している宿でと戻っていくのだった。

ご案内:「夜の繁華街」からイニフィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカレリアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からカレリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカレリアさんが現れました。
カレリア > ここはどこ…?
目の前には大好きなお姉様、私の手を引いて歩いてくれる
嬉しい…楽しい…姉様ともっとお話ししたい
もっと一緒に居たい
けれどきっとこれは夢
お姉様が居るんだから夢に違いない…
だから早く目覚めないと、嫌な夢が来ないうちに
幸せな夢のまま終わらせるため

カレリア > 「…良い目覚めですわね。」
少し転寝してしまっていたが目が覚めた
夢が短い内に目覚められたおかげか気分はいい…馬車に揺られやっと王都へと帰ってこれた
周りを見回せば人々が行きかう懐かしき王都…数日ぶりというだけなのに苦労が大きかった分感慨深い

「ん、んぅ……はぁ…早くちゃんとしたベッドで休みたいですわ」

数日間の長期ダンジョン調査
いつものように単独で…という訳にもいかずパーティーと共に挑んだおかげか気苦労が多かった
よく知りもしない男の近くで安眠できるはずもなく攻略中も周りのミスをカバーする場面も少なくなかった
パーティーで挑んでいるため見捨てる訳にもいかず、しかしなぜ自分が男など助けなくてはいけないのか…
少なくないストレスを抱えての帰路。良かったのは報酬ぐらいだろうか?
とりあえずこのゴルドで高めの宿にでも泊まりたい

カレリア > 「祝勝会は断りましたし…宿に直行以外ないですわね。」

あのパーティーもそろそろここに到着する筈
しつこく誘われるのも面倒なのでさっさと一人で帰ってきたが、鉢合わせしては意味がない

「ギルドによるのも面倒ですわね…あ、お金…」

同じ理由でギルドにも行けない
となればギルドに行って報酬ももらえない…
ダンジョン攻略にゴルドなど最低限しか持って行っておらずその少ないゴルドもここまでの馬車代に使った
ダンジョンで手に入れた素材はいくつかあるがこれはどれも研究やアイテムの開発に使いたい
つまるところここしばらく全く縁がなく、それでいて盗賊や魔物よりも厄介な問題がカレリアを襲った

「お金が…ない、なんて……」

カレリア > 「嘘、でしょ……」

お金がない、こんな事は今まで数える程しかなかった
いつでもどこでも単独で仕事をしていたからこその弊害
むしろギルドに行けば少なくない報酬が手に入るのにそれをしないのが悪いのだが

「ぅ……なんだか急に惨めな気分になってきましたわ…」

はぁぁ……と重いため息をつく
もう野宿なんてありえない、そんなものはダンジョンで嫌というほど堪能した
今日は!今日こそはフカフカのベッドで眠りたい!

「もう、この素材を売るしか……」

ダンジョン内で見つけた希少で大荷物にならない素材達
今回の報酬の半分と言えるそれらをじっと見つめる
城に帰るには遠いがゴルドはない、野宿なんて論外
理性と本能が頭の中でお互いを押し合う…素材を売って快適に過ごすか追加の野宿を過ごすか…

カレリア > 「ふふ…この程度、この程度の困難…今回も退けて見せますわ…」

こぶしを握り決意を決める
ゴルドはない、しかし城に帰る手段もない
しかしそんなことで諦めるのは自分のプライドが許さない

……その後どうなったかは彼女のみぞ知るところ、しかし翌日の彼女の表情はとても晴れやかだったそうな

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からカレリアさんが去りました。
ご案内:「繁華街」にイニフィさんが現れました。
イニフィ > 「ん~、おいしっ♪」

ちょうど夕食の時間帯。
今日はパスタ専門店で魚介類のパスタをいただいていた。

傍らには、近頃旬を迎えたという野菜をただ煮込んだだけのもの。
だけど、これがまたソースと絶妙にマッチしていて美味しい。

外のテラスで一人、旅行カバンを傍らに夕食中のイニフィであった。

イニフィ > マグメールはパスタやそのあたりがずいぶんと美味しい。
港町に比べたら魚介類は少し劣るものの、肉や野菜はいい物を使っているらしい。
パスタの最後の一本を笑顔で平らげると、飲み物で喉を潤す。

「は~~~っ、美味しかった。」

ご満悦の表情で立ち上がるのだった。(会計は既に済ませてある)

イニフィ > さて、そろそろこの町にい続けるのにも飽きてきた。
そろそろ別の街にでも行ってみようか、とも思う。
カバンの中から少し大きめの地図を取り出し、少しだけ眺めた。

「ん~、ここからだとやっぱり港のほうに行くのがいいかしらね?
あ~、でもたしか九頭竜山脈のほうに……。」

どっちに向かうにしても、確実に馬車になりそうだ。
だとしたら今日は早めに宿に帰り、しっかり休んでおいたほうがいいだろう。

イニフィ > 「…よしっ。宿に帰ってから考えましょ。」

地図をパタンと閉じると、カバンのなかにしまう。
そのまま、いつものようにカバンを両手で持つと、人ごみの中に消えていった。

ご案内:「繁華街」からイニフィさんが去りました。