2016/02/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 平民地区にある、とある雑貨店の扉が開く。
そこから現れたのは、それなりに大きく膨らんだ風呂敷包みを背負った少女。
ひらりと手を振れば、その店を後にして通りへと出る。

「むむむ…やはり、この何と無く良さそうな物は買い取らせるには微妙じゃったのぅ」

小さく唸りながら、ゆっくりとした足取りで次の店を求めて歩いて行く。
今日はそこまで大した用事ではない、結構色々と貯まってきた収集品を始末にきたのだ。
だが、それが本当に色々過ぎた。
さすがに全部は無理と、持っていける程度だけ持ってきた。
だが、売れたのはまだ半分だ、それも普通の品々である。
残ったのは何かといえば、魔力の篭った品や鉱石、後は魔導書だ。
ちなみに、少女はその品々の価値はあんまり分かってない。

前者のは普通に売れた。
だが、後者のは…相手が二束三文で買い取ろうとしていた。
何もせずにいたならば、売ってしまっていただろう。
だが、少女は念の為にその相手の表層心理を見ていたのだ。

そんな調子で何件か回っていたのだが、なかなかに良心的な店は見付からない。
あったとしても、出された品が高額過ぎて買い取りきれないとか、そんな状態だった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエミリーさんが現れました。
エミリー > 「はぁ、はぁ...」

パタパタフラフラと揺れながら怪しい人物が走る
思わず人の波が避けてしまうほど必死であるのに走るスピードはまぁまぁ
それでも少女は走る

「た、タマモちゃーん......」

足が痛くて体が重くて泣きそうになりながらタマモの方へ向かう

タマモ > うむ、そろそろ地区を変えて回ってみるか?
そんな事を考えていたところで、ぴくん、と耳が揺れた。
なんか妙な人波の動きがあるのと、近付いてくる足音。
そして、聞き覚えのある声。
はて?と足を止めると、くるりとそちらの方へと顔を向けた。

「そんなに慌…えーっと…慌てておるんじゃよな?
で、何かあったのか?」

首を傾げさせながら、こちらへ向かってくる相手を待った。

エミリー > 「お、追いつい...たぁぁ....」

タマモの元へと到着する頃にはもう疲労困憊
まさに死に体でタマモに抱きつく...ように見えるが実際は掴まる

「えっとぉ......タマモちゃん、見つけたから....走って、きたの...」

要するに街中で見つけたから声をかけただけ
その時に少しの距離を走ったおかげでこの始末
もしタマモがいなければ地面に倒れて動かなくなっていた....それ程疲れている

タマモ > その言葉を聞けば、あぁ、なるほど、と納得する。
一瞬、無理せずに…とも考えたが、それでは間違いなく見失う事だろう。
ともあれ、大層な理由ではないものの、必死に追いかけてきただろう少女。
抱き…もとい、掴まる少女を支えるように空いた手で支えるように抱き寄せた。

「いやはや、すぐに気付かんで悪かったのぅ?
ちと考え事をしておったからな、声を聞き取れなかったんじゃろう。
それにしても…エミリーや、普段少しは体を鍛えて…あー…意味あったかのぅ?」

ぽんぽんと支える腕、その手で背を軽く叩く。
ふと、こんなに疲れているのは普段の運動不足、それをどうにか。
そう考えて言葉をかけようとするも、考えたらこの少女は生きる屍だ、意味があったか?と問いに変わった。

エミリー > 「とれーにんぐは.......しなーい......」

移動は宙に浮き争い事はアンデットに任せるエミリーにとって運動など一番遠いもの
そのうえ..

「疲れるのはぁ...嫌ーい.....」

もとより 本人のやる気が皆無であった
体云々以前のお話である

タマモ > 「いやいや、だから今みたいになるのではないのか?
ちゃんと体を鍛えていれば、追い付くのに難儀せんくなるじゃろう?
………あぁ、うん、なるほどのぅ」

やれやれ、といった感じに肩を竦める仕草。
そういう事を嫌っている者として、分かりたくはないが分かる。
あんまり深く言う事はなかった。

「まったく…別のトレーニングやら、疲れる事は喜んでしておったのにのぅ?」

傾けたままの首、その唇を相手の耳元に寄せ、ぽそっと呟く。

エミリー > 「うぅぅ....魔法でビューンってできたらぁ....」

いつものフワフワ移動は急制動ができないらしい
少しだけ悔しそうに呻る

「別の....?
......ぁぅ...タマモのエッチ....」

責める口調で言っててはいるがこれもいわゆる照れ隠し
ニヤけそうになりながらもタマモにピッタリとくっつき並んで立つ

タマモ > 「そういえば普段は浮いておったな?あれでは…そうか、あれでは早く移動出来ぬのか。
それでは仕方ないじゃろうな?」

いつも見ているのは、まず浮いている姿だった。
あれならば、と考え言ってはみたが…それが出来たなら、最初からしていただろうと言い直した。

「ほほぅ、てっきり流されると思っておったのに、ちゃんと返してきたのぅ?
ふふ…妾は否定はせぬぞ?さて、エミリーはどうなんじゃろうな?」

そう、普段のこの少女は色々と抜けている感があった気がする。
だから、今のもそうなるかと思ったが…意外と普通に反応が返ってきた。
にまにま笑みを浮かべながら、隣に立つ少女を見遣る。
もう支えは要らないだろう。
回していた手は頭に、あやす様にぽんぽんと撫でた。

エミリー > 「早くやり過ぎちゃうと止まれないの....」

練習はしてみたが無理だったらしい
何度も壁に激突しても立ち上がる根性はなかった

「私だって、いっつもちゃんと考えてるもん...ぅぅぅ.....タマモのいじわるぅ...」

ポンポン撫でられながらも恨めしそうに見つめる
腕に抱きつけなくなって少し寂しそうな顔をするが頭を
撫でられると少しだけマシになった

タマモ > 「………うむ、早くやらん方が良いな?」

凄まじい速度で突っ込んでくる少女、激突、吹っ飛ぶ自分。
うん、なんだか想像が安易に出来る。
なので、あえて早く移動する事は勧めなかった。

「そうかそうか、そうじゃな?エミリーはいつもちゃんと考えておるのぅ?
おや、意地悪でない方が良いかのぅ?
そうなると、せっかく会ったんじゃから、どこかで二人っきりになるか?
なんて、エミリーを誘えなくなってしまう、残念じゃ、本当に残念じゃ」

撫でる手をそのままに、うんうんと頷きながら答えているが…どことなく、適当っぽい。
後の言葉に笑みを浮かべたまま、ふぅ…とわざとらしい溜息をつきながら、ぼそっと呟いた。
時折、ちらちらと少女の方を見詰めているようだ。

エミリー > 「難しいねぇ....でもその内きちんと覚えるー♪」

しっかりと覚えて移動力アップ
とりあえずきちんと止まれるようになろう.....
いつの間にか今後の目標が出来上がった

「うん、ちゃんと考えて......ふぇ?
.....なんで誘ってくれないのぉ.....タマモちゃんとならいつでも二人っきりになるぅぅ...」

泣きそうになりながらイヤイヤと首を横に振る
意地悪と気付かずに真に受けてしまったのか....今にも泣き出しそう

タマモ > 「そ、そうか…うむ、頑張るのじゃぞ?」

あ、なんか想像だったのに現実味を帯びてきた。
そんな事がふっと頭を過ぎる。
今出来る事は、それが現実とならない事を祈るのみ、である。

「ん?いや、妾がエミリーを誘うという事は…ほれ、意地悪な事になってしまうじゃろう?
二人っきりになるなら、妾が意地悪でも良いとエミリーが言ってくれんとのぅ…?
おっと、いやいや、もしかしたら二人っきりとも限らぬかもしれぬな?
さて、どうじゃろう?」

首をもう少し下に、少女の顔を覗き込むように傾ける。
誘う気が無いなんてものは本音な訳もないが、少女はすっかりと信じてしまっているようだ。
さて、改めて言葉を変えて誘ってみる。
まず二人となるには意地悪でも良いと認める事。
更に、場合によっては二人ではなく…なんて事も起こるかもしれない、という事。
それでも良いと少女が答えたならば、それに応えるだろう。
頭を撫でていた手が、少女の手に絡まる。
さて、少女はどう答えるだろうか?

エミリー > 「頑張るー♪」

タマモも期待してくれている
頑張って喜んでもらおうと張り切っている

「そんなことないよぅ....タマモと一緒に居れたら嬉しいよぅ...」

もはや意地悪云々は頭にない
タマモと一緒に居られるならそれは本当に幸せなことで....
もしタマモが望むなら二人きりでなくてもどんな意地悪をされようと嬉しいことに変わりない
とにかく一緒に居たい...離さない!と言いたげにぎゅっと握る手がそう物語る