2016/01/14 のログ
セツ > 「その良いことがどれくらいいいことなのかは、
 僕にはまだ分からないけれどもね。」

隣りに座った相手の髪を優しく撫でながら、ちょっとだけ肩を引き寄せて。
顔を近づけて、すん、と香りをかいでくる。

「お酒の一つでも飲むかい?
 僕の手持ちだと、多少濃いものばかりになってしまうけれど。」

二人、そっと身体を寄せながら耳を指で撫ぜる。
手馴れている……というより、さもそれが当たり前のように指が触れてくる詩人は、出会った時と変わらぬ涼やかな微笑み。

セリア > 「私にも分からないかな。どれくらい良いかは自分が決めることでしょう?」

仕事帰りだが、不思議と汗臭さは感じない。
どこか柔らかく甘い香りが漂うだろう。

「私は結構強い方だと思うけどね……じゃ、頂こうかしら」

此方も手馴れているわけではないが、指先で耳を擽られる感触になお身を寄せる。
笑みは変わらず緩く、微笑にも似た柔らかなものだ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 冒険者なんてのは、遺跡にもぐったり冒険をしていない間は
ただの暇人である。
――それを実証するように、ベンチに横になる巨漢の冒険者
誰もが使う共用広場ゆえに邪魔で仕方がないが
そんなのお構いナシに、寝転がっていた

「ぐ、う。…飲みすぎたー…」

どうも、二日酔いみたい。
昨晩たっぷりと遊んで飲んで、そのあとのしっぺ返しだ
呻いて、ベンチの上で寝返りをうった

イグナス > 暫く寝返りをうったまま、動かない。
――10分、20分

「…ぐう」

気付いたら、眠りこけてた。
この男が気がつくのはきっと、もう夕方になって寒くなってからだろう

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > ――もう夜もだいぶ更けて、暗く暗く、帳の落ちた頃。


「……ふがっ…!?」

どすん、と広場に設置してあるベンチから転げ落ちる巨漢が、ひとつ。
――昼間ッからずっと寝ていた男は、寝返りをうつと同時に
その衝撃で目が覚めたのだった。

「うお、お、…ッ、いて、ェ…ッ!!」

どたん、ばたん。頭を抱えて転げまわる。
痛いし、寒いし、ひどい有様だ。
薄らと目を開けて周囲を見回した

確かに広場だ。薄暗くなり様相は変わっているが、
魔法の電燈でいくらか見える景色は、昼間のそれであった

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > どれだけ経っただろうか。
石畳にごろんと寝転がったまま、男はようやく落ち着いてため息、吐いた。

「――今日一日、無駄にしたー……。」

うめくようにぼやいた。
そうしてようやくむくりと起き上がる。
腹は減ったし、寒いし、身体はいたい。散々だ。
全部自業自得な自覚もあるんだけど。

イグナス > ――それはそれとして。
あんまり油を売っているのでは、腹も膨れはしない。
やれやれと肩を落としたならば、立ち上がって歩きだす。
まずは今日の宿へ、食事はどうしようか、と思案しつつ

夜の闇に、消えた

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。