2016/01/14 のログ
■セツ > 「その良いことがどれくらいいいことなのかは、
僕にはまだ分からないけれどもね。」
隣りに座った相手の髪を優しく撫でながら、ちょっとだけ肩を引き寄せて。
顔を近づけて、すん、と香りをかいでくる。
「お酒の一つでも飲むかい?
僕の手持ちだと、多少濃いものばかりになってしまうけれど。」
二人、そっと身体を寄せながら耳を指で撫ぜる。
手馴れている……というより、さもそれが当たり前のように指が触れてくる詩人は、出会った時と変わらぬ涼やかな微笑み。
■セリア > 「私にも分からないかな。どれくらい良いかは自分が決めることでしょう?」
仕事帰りだが、不思議と汗臭さは感じない。
どこか柔らかく甘い香りが漂うだろう。
「私は結構強い方だと思うけどね……じゃ、頂こうかしら」
此方も手馴れているわけではないが、指先で耳を擽られる感触になお身を寄せる。
笑みは変わらず緩く、微笑にも似た柔らかなものだ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 冒険者なんてのは、遺跡にもぐったり冒険をしていない間は
ただの暇人である。
――それを実証するように、ベンチに横になる巨漢の冒険者
誰もが使う共用広場ゆえに邪魔で仕方がないが
そんなのお構いナシに、寝転がっていた
「ぐ、う。…飲みすぎたー…」
どうも、二日酔いみたい。
昨晩たっぷりと遊んで飲んで、そのあとのしっぺ返しだ
呻いて、ベンチの上で寝返りをうった
■イグナス > 暫く寝返りをうったまま、動かない。
――10分、20分
「…ぐう」
気付いたら、眠りこけてた。
この男が気がつくのはきっと、もう夕方になって寒くなってからだろう
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > ――もう夜もだいぶ更けて、暗く暗く、帳の落ちた頃。
「……ふがっ…!?」
どすん、と広場に設置してあるベンチから転げ落ちる巨漢が、ひとつ。
――昼間ッからずっと寝ていた男は、寝返りをうつと同時に
その衝撃で目が覚めたのだった。
「うお、お、…ッ、いて、ェ…ッ!!」
どたん、ばたん。頭を抱えて転げまわる。
痛いし、寒いし、ひどい有様だ。
薄らと目を開けて周囲を見回した
確かに広場だ。薄暗くなり様相は変わっているが、
魔法の電燈でいくらか見える景色は、昼間のそれであった
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > どれだけ経っただろうか。
石畳にごろんと寝転がったまま、男はようやく落ち着いてため息、吐いた。
「――今日一日、無駄にしたー……。」
うめくようにぼやいた。
そうしてようやくむくりと起き上がる。
腹は減ったし、寒いし、身体はいたい。散々だ。
全部自業自得な自覚もあるんだけど。
■イグナス > ――それはそれとして。
あんまり油を売っているのでは、腹も膨れはしない。
やれやれと肩を落としたならば、立ち上がって歩きだす。
まずは今日の宿へ、食事はどうしようか、と思案しつつ
夜の闇に、消えた
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。