2016/01/12 のログ
■シオン > (扱かれる手の動きには逆らうことなど少しも出来ずに翻弄されてしまっていた。この手の動きの巧みさは流石は娼婦といったところだった)
「はぁ、んっ…ライアお姉さんの手、良い……んぅ、はむっ…ちゅぅ、んぅ…」
(少しだけ顔を離して言葉を交わしたが、またすぐに行動冷え回された腕に逆らわずにその胸に顔を埋めていった。胸が動くたびに顔全体がその柔らかさで幸せな気分になる。しても良いという言葉はして欲しいと言う意味だと分かっていれば乳首を軽く噛んだりと相手が望み、それ以上のことで相手を感じさせ、相手に感じさせられていく。すぐにこの快楽の時間が終わることはなく、お互いに満足するまで続いたことは確かであろう)
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からライアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からシオンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にモニカさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアンリさんが現れました。
■モニカ > 冬にしては随分と暖かく、ともすればこの場が銃後であると忘れてしまいそうな程に長閑だった。
見上げれば天に坐す陽の煌きは眩く目を刺し、眩むように視線を降ろせば芝生に寝転ぶ丸々とした黒猫が映る。
手を伸ばして撫でると心地よかったのか、彼(?)は仰向けになって喉を鳴らし始めた。
「んん……中々良い体をしているわね……どう?ちょっと私に吸われてみない?」
黒猫に相談を持ちかけながら指先は腹から顎へ。ごろごろと鳴る姿に、私の紅い瞳が楽しそうに細くなった。
■アンリ > 「んーっ……!」
背伸びをすると、ぽきぽきと音がなる。
冒険者稼業を続けている間は仕方ないとはいえ、遠出をしたり戻ってきたりと、やはり疲れるものだ。
長い髪を揺らして颯爽とギルドを後にする。
魔法使いとしては中々に実力のある冒険者。今はそういう扱いで過ごしている……元、魔王。
「あ、………いたいた。待ったー?」
ぱたぱたと芝生を歩きながら見知った顔に手を振って駆け寄って行く。
魔王の威厳など特に感じない馴染みっぷりを見せつけながら、猫をいじっているのを確認するとその子を挟むようにそっと腰を下ろして。
■モニカ > 吸われてみない?
この言葉は何も冗句の類じゃあなくって本当の言葉。
私、モニカ・フォン・モンテグランツは由緒正しい魔族で
由緒正しい吸血鬼――の、落ち零れなのだから。
「なんてね。どうせならもっとこう……素敵な殿方が良いわ。
貴方も素敵だけど、私って面食いなの♡」
にゃおんと鳴く彼の鼻先を人差し指で突いて弄って口端が歪み
血を吸う鬼の証左である鋭い犬歯が垣間見える。
その時視界の垣間にも見慣れた姿が入り込み、聞き慣れた声が耳に訪いを告げる。
私は一拍間を置いてから、努めて瀟洒を装って顔を上げた。
「いえ私も今し方来た所でして……アンリ様の首尾は如何でした?」
屈託の無いアンリ様の顔は日にも克ちて眩く映り、私の相好は陽光を受けて灰になるかのように崩れてしまうのでした。
■アンリ > 私と共に飛ばされた数少ない部下………の中でも、私についてきてくれた更に数少ない部下。
その一人を目の前にすれば、こちらも頬が緩んでしまうのも仕方ないことで。
手を伸ばして、その綺麗な髪をそっと撫でてあげるのだ。
「イマイチね。
………遺跡にも入ってみたけど、古い遺跡なんて真っ赤なウソで、単なる神殿の作りかけみたい。」
肩を竦めて笑いながら、うーりうりうりー、っと間に入った猫を弄る。
迷惑そうにぅなーん、と鳴く辺り、猫に対しては圧政を敷く魔王のようだった。
■モニカ > アンリ様に髪を梳かれても表面上は済まし顔。
心の内では飛び跳ねそうだけれど、そんな不調法はしないのが出来た従者のこの私。
でもアンリ様に圧制を強いられて嫌そうに呻る黒猫の事をすこうしだけ睥睨するようにじろり。
「今一でしたか……併しながら急いては事を仕損じるとも申しますし、
焦らずにこつこつとやって行く事が大事かと思います。
……まあ、欲を言えば実入りの多い御仕事があれば言う事もないのですがー……
生憎と非力なもので、申し訳無いやらです。」
そのままかくんと俯いて長-く嘆息を落とす。
私は吸血鬼で、凡そ吸血鬼の弱点と言える全てを克服しているのに
凡そ吸血鬼らしさの全てを何処かに置いてきてしまったから。
此処最近の仕事は雑貨屋さんの店員だとか
臨時の屋台の店番だとか
行方不明になった猫の捜索だとか
なんというか、そういうものなのだ。
■アンリ > 「そうね、まあ………実入りの方はこっちであったしね?
何、任せなさい任せなさい。 上に立つものが引っ張る理想的な姿を見せてあげるからね。
何よりこう見えて、………あれだし?」
どーん、っと胸を叩いてえへんと威張る。大きな胸がたゆんと揺れて、ドヤ顔が今日も眩しい。
実際、じゃらりとお金の入った袋を揺らしてニッコリ笑って。
あれ、の部分は周囲をちょっと見回しながら、だけれども。
「あ、っと。そうそう。」
ふわりと思い出したように呟きながら、んっしょ、と顔を近づけて。
「お腹も空いたでしょう?」
なーんて、囁いてあげる。
■モニカ > 「流石アンリ様……!上に立つ者としての威容はどのような立場にあっても確かに煌いておりますわ……」
得意気に胸を張り、笑み崩れる様子に私は己の頬に手を添えてうっとり。
黒猫はそんな私達を見上げて欠伸をし、まあるくなったものだから額に軽くデコピンして差し上げた。
「……あ、はい。それはまあ、勿論。ただ……まだ日がありますし
血を買うにしても夜の方が……。」
その折の囁きには当惑気味に眉が顰められて、周囲を見回すようにする。
生物の血か水しか受け付けない身がこういう時は恨めしく思えるものだけれど、
この地は幸いにして、金さえあれば人間の血であろうと手に入る。
それでも白昼堂々とその手の商人の元へ足を運ぶのは……少し憚られように思えた。
何より正体がバレたら事ですもの。
■アンリ > ほめられると悪い気はしない。
むしろおだてられれば木だろうと滝だろうと登っていくタイプだ。
だから、満足気に鼻を鳴らして威張る魔法使い。
「……あら、そう?
そんなこと気にせず、私が戻ってきたのだから私からどーん、っと持っていけばいいじゃない。
別にどんだけ持って行かれても、私はどうかなったりしないわよ。」
はて、と首を傾げて、そんな露骨なことを堂々と日中に言い放ってしまう女。
任せなさい、とばかりにいい笑顔を見せて、ぺらりとマントの首元を解き始める。
■モニカ > 「――――は。」
此処は街中。
昼間で、街中で、公園で、広場。
当然人間が居ます。大きな街ですから。
そんな場所でアンリ様ったら大胆♡
……と、まあ心裡では思うのですが、表層に出るのはマントを解く主を慌てて止める私。
と云うものでした。
慌てたものだから黒猫さんも慌てて何処かに走り去り、
慌てたものだからアンリ様の首をちょっと絞めるようにもなったかも。
そうして慌てて手を離し、周囲を視ると年配の殿方と目が合いまして――……
……あ、逃げてしまわれました。
「アンリ様、お忘れかもしれませんけど、一般的に魔族は人間と敵対関係にあるんですよ!
こんな所で吸血行為なんかしたら……えーと多分憲兵とか衛兵とかがすっとんで来て、
そりゃあ大変な事になってしまいますよ!」
後顧の憂いとならない事を願いつつ、私はアンリ様の耳元にて小声で叫ぶと言う二律背反をやってのけ
それが済んだら咳払いをし
「……御好意は大変ありがたく思うので、その……宜しければ宿を取ってから?」
じ、とアンリ様の首元を注視するのでした。
■アンリ > 「おわっ………っと!?
ぅぐぇっ!?」
がばりと抱きつかれてぎゅう、っと首を締められれば、変な声が漏れてしまう。
自称、最強の魔法使いといえども首を締められてはいけない。
モニカ、お前もか。 …じゃないけれど。
「え、あー、………あー。
お、覚えてる覚えてる、忘れてるわけないじゃない。
大丈夫大丈夫、冗談だってモニモニ。」
露骨に視線を逸らしながらまあまあ、と言葉をかける。
……やっべえ忘れてた。
「ん、いいよ。 じゃあ宿で続きね?」
明るくそんなことを言って、ぽーん、っと頭を優しく一叩き。
注意力のない元魔王は、いい笑顔でお約束。
■モニカ > ……嘘だ。
絶対忘れてやがりましたねコンチクショー的な眼差しをねっとりとお送りして差し上げて
そのままずっこけそうになるのを懸命に堪えました。
危うく芝生に突っ伏す所です。
「アンリ様。その……モニモニはやめて頂きたいのですがー……。」
頭を柔らかく叩かれて振り子のように言葉も跳ね揺れる。
言葉だけで嫌がって、その実口端は嬉しそうに崩れているのだから世話が無い。
このやり取りももう数え切れないくらいで、その度に私は嫌がる素振りをしてみせた。
「ともあれ戻りましょうか。アンリ様の食べ物とお水を買って……」
立ち上がってスカートについた草を払い、手を差し出して笑いかけ、
食事と"食事"が済んだなら、明日の相談をして……そんな暢気で長閑な日常の一幕。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からモニカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアンリさんが去りました。