2015/12/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にライアさんが現れました。
ライア > (がやがやと煩い酒場、荒くれ者の冒険者や仕事終わりの労働者でにぎわうそこにどこか場違いにも感じるワンピース姿の女が一人。ぽつんとカウンターに腰掛け水を飲みながら店の中を時々眺め、見定めるような視線を向けて)

「お金を持っていそうな人、いないですわね。ああ、お金を持ってるような人はこんなところでお酒なんて飲んでませんもの、当然でしたわ」

(周りに聞こえないような小さな声で呟き、ランクで言うなら中の下の酒場にそんな金周りの良い人物などいるはずもなく。一山当てた冒険者や商売人でもいれば客に、と思うもお眼鏡にかかるような客は見当たらず、今宵は坊主でしょうかと)

ライア > (宿代を払うくらいの所持金はあるものの、それとて何拍も仕事をせずに支払えるはずもなく。そこそこに小金を持っていそうな客に自分から粉をかけにいこうか、もう少し待って少しでも金周りの良さそうな客が現れるのをまとうか、考えながら水を飲み)

「こちらの酒場の主人に宿代代わりに抱かれるのは最後の手段ですし、こういうときフリーなのは困りますね。後ろ盾がないということは全てが自己責任、自由ではありますが守って貰えないということですから」

(とはいえ、どこかに所属したとしても高値で売り飛ばされる可能性はないわけでもなくて。それはもちろん、フリーの今でも誘拐されてしまえば同じことではあるけれど)

ライア > (お眼鏡に適う金を持っていそうなお客もおらず、水ばかり飲んでいると元が樹木の精霊とはいえお腹がたぷたぷする、というかトイレが近くなってしまいそうで水を飲むのは一休みをし)

「お客になりそうな方がいらっしゃらないなら、こう、可愛い方とかいらしたら良いのですけれど…この頃、余り可愛い方を愛でてないですから、心が渇きそうですわ。お金はいらないですから、可愛い方を可愛い声で鳴かせちゃいたい…」

(可愛いものが大好きで可愛がりたがりなところがあり、そういう対象がこんな酒場にいるはずもなく。可愛がりたい症候群もまた金欠病と一緒に重症化、悪化してしまいそう)

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にティネさんが現れました。
ティネ > 視界の端で動くものがあった。
カウンターの上を右から左へと、抜き足差し足で横切っていこうとする小さな影。
それは虫羽根を持った、掌に収まりそうなほどの大きさの少女にも見えた。
どこか面白がっているような、緊張しているような微妙な面持ち。
背中には雑な作りの布製の袋をぶら下げている。

浮世では見慣れることのできなさそうなその存在を、奇妙なことに
酔客も従業員も誰も気づく気配はなかった。

ふいにどこかを見上げる。ワンピース姿の女性と目があったようにも思えた。
看過するならばそのまま向こうへと行ってしまうだろう。