2015/12/13 のログ
タマモ > 少女からすれば、メイドは屋敷に居て掃除洗濯料理とか、なんかやってるなー…程度でしか思ってない。
なので、多分買い物かと思っている訳だ、堂々といて疑問に思っていない。

「………ま、まぁ…えーっと…そんなところ、じゃな?
やはりのぅ………はて…?
領域か…いやはや、妾はちと色々と面倒事があってな、そんな領域とかが今は無いのじゃ。
………あってもそんな生活、送ってなかった気がするのぅ…
なるほど、メイドは趣味であったんじゃな?夜叉鬼神…夜叉鬼神…夜叉鬼神………?
うむ、普通は普通じゃぞ?めんどいとか言うでない、妾が訳分からんくなるのじゃ」

扇子と唐傘を失った理由…さすがに、怒りに身を任せて力使いすぎてそこを付かれた結果敗北して、その際に無くしました。
…なんていえる訳もない、とりあえず、相手の言葉に乗っておいた。明らかに何か言い誤魔化している感じがありありだ。
領域に関しては、まぁ…召喚された身だから、そんなものがある訳がない。
そして力在る者達の生活、自分はどうだったか…視線を一瞬彷徨わせ、ぼそっと呟いた。
なるほど、メイドは趣味だがそれを極めたい…うん、よくある話だ。
しかし、その後に出た夜叉鬼神…何度か復唱してみたが、何も浮かばなかった。
案外他の力を持つ存在は大して意識してなかったらしい?
普通の会話…うん、普通の会話。
そもそも自分が普通じゃないのに説明なんて出来る訳もない、きっとお互いにいくら考えても答えは出ないに違いない。

ロト > それはメイド道を極めていないメイドだ!、
屋敷に居て掃除洗濯料理の他に護衛、戦闘まで行って護衛対象物である主を守れる位までがメイドだと思っている。
先程まで酒瓶を持っていたが 職業である杜氏としての配達途中だった、メイドにしては色々と可笑しい。

「…ああ、お疲れ様です。

領域がないのですか…独り立ちしたての方ですと持って居ない事が多いようですが…私は最近持ちましたし。
また夜叉鬼神ですが、何か…。メンドイですわ。…おや、私と致しました事が。
配達途中でしたので そろそろ御前失礼致しますわ。
それでは ごきげんようです。」

唐傘と扇子は懐かしい気がしている。
そして 領域については 気付かぬまま独り立ちしたばかりだと勘違いした。
だとするのなら 持って居なくても何ら不思議でもないと。
夜叉鬼神は夜叉と羅刹と鬼神より上なのは言わなくてもいいかと説明を端折ってしまった。
そして気づいたのは 配達途中だったので あっさりと彼女に向かってお辞儀をすると、ゆらんと幻の様に姿が薄くなって消えてしまったー

何処かに移動をしてしまったらしい。 もうその場には気配もない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」からロトさんが去りました。
タマモ > メイド道とは一体何なのか、そんな疑問が浮かびそうな…そんな感じである。
目の前の女性がそこまで色々と出来る事は知る訳もない、ゆえにやはり少女にとっては…普通のメイドに違いなかった。

「うむ、大変だったのじゃ。
あー…そう、そんな感じなのやもしれぬな?…そうか、なるほどのぅ?
ふむ………面倒ならば良いのじゃ。
おぉ、そうであったか…ではのぅ?」

その一言に全てが集約された、うん、余計な事は言わずに済んだ。
さすがに召喚されて手伝って云々、その為に領域という領域が無い…なんて言えない。
そうか、そういう理由なら大丈夫か…!?という事で、少女は独り立ちしたてとなった、女性の中では。
夜叉鬼神に関しては…女性自身が説明が面倒そうな事を言えば、当然自分もそんな面倒事は好かない。
それを回避できれば、ほっと胸を撫で下ろした。

そんな会話をしている中、女性は自分の目的を思い出したのか、お辞儀をして消えていく。
その場には包みを手にした少女と…露店の店員だけとなった。

タマモ > 「さて…では、失礼したのぅ?」

事の成り行きについていけないでいる店員に、ひらりと手を振ってその露店からは離れる。
大通りを少し歩き、露店の立っていない場所を見付ける。
路地の前だから露店は立っていないか、程よい隙間だ、そこへと移動して足を止める。

さっそくと包みを解き、三本の扇子と唐傘を手にする。
結局、扇子は着物に合わせた黒で統一させた。
違いはそこに描かれた柄だけだ。
同じように唐傘も黒と全てを同じにしてある。
扇子を袖の中へしまい、唐傘はくるりと手元で回すと、何もない空間へと掻き消えた。

これで、獲物も力も大体は戻った。
もう基地へと戻っても問題は無いだろう。

………うん、でもなんだかもう少し遊んではみたい気分ではあるか。
ティルヒアの方角からの感じは、今のところ大きな変化はない。
力を蓄える意味も、楽しむ意味もあるのだ…なら、もう少しだけ別の意味の獲物でも探そうか?
そう考えながら、今度は適当に露店巡りを始めるのであった。

タマモ > 再開する露店巡り、とはいえ、今度は目的が何もない。
さて、何を探したものだろうか…?

結局のところは目的も無い為か、これ、といったものも見付からないままに大通りを通り過ぎた。

「む…やはり、何か考えて歩かねばあれじゃな…」

そもそも、ぱっと見で少女の興味が沸きそうなもの、というのが難しい。
よほど奇妙な物とか、変わった物とか…そういうのだろう。
何度往復しても、目敏い少女が抜けて何も見なかったのだ、多分、足を止める事はない。

タマモ > 今宵は血を求め彷徨う者に、捕らえられる獲物は無し。
…もとい、自分は別に血は求めてない。
求めているのは己の手の内で身悶える愛くるしい獲物だけだ。

うん、考えてみればそんな獲物を表通りで探すのは間違いじゃないか?
そういうシチュエーションを求めるならば、やはり裏路地、これだ。
我ながら良い考えだ、そんな事を考えながら足を踏み入れる。

そんな簡単にこんな場所を歩き回る人間とか見付からないだろう。
そんなツッコミを入れる相手は居なかった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」からタマモさんが去りました。