2015/10/06 のログ
ご案内:「酒場”竜の吐息亭”」にクラウディアさんが現れました。
クラウディア > (2階が宿になっている酒場は便利だ。 とりあえず着替えて、
 見れる格好をするだけですぐに降りてこられる。
 飯の種であるところの客の前にだ。 丸テーブルがいくつも並ぶ酒場は、
 食堂であり、下世話なサロンであり、情報収集場所である。)

まだあんまりいないな…まあいいや、いつものをくれ。
(ここの店主は熱心だ。 もう厨房に立って準備をしている。
 幼気、というより幼さそのものの声で相手に告げると、
 即座に出てくる木製のジョッキ。 中には金色の泡立つ液体。
 ぐい、とそれを呷り、ため息をつく。)

ああ、クソ…これがエールだったらなあ。
(オレンジの荷重を炭酸水で割ったもの…つまるところジュースだ。
 アルコールの味が恋しい。 小さくぼやいて適当なイスに腰掛ける。)

クラウディア > (足をぶらぶらさせながら、飲み物で喉を湿らせる。
 イスに腰掛けたって足をぶらぶらさせる必要がなかった頃が懐かしい。
 ぼんやりと時間を過ごしていると、顔見知りの冒険者が店に入ってくる。
 小さな手を上げて挨拶し、イスから飛び降りて駆け寄った。)

よう、無事に帰ってこれて何よりだ。 頼んでた情報は入ったか? そうか…
またなんかあったら頼むよ。 俺はここを出るに出られないからな。
(目の前の冒険者は、少なくても自分の事を冒険者だったと信じてくれている。
 冒険に出れない自分の代わりに、”あの悪魔”に関する情報があれば教えてもらえるよう、
 頼んでいたのだ。また今回も空振りだったが。)

どうしたもんかね、まったく…
(こんな姿になってしまった原因たる悪魔を探さねば、元に戻れない。 ため息が漏れる。
 今の自分は、冒険に出られるような状態ではない。 少なくても、自分で動くことは不可能だ。
 他の冒険者に頼んで情報を探ってもらうにもお金がかかる。
 だからこうして吟遊詩人まがいの事をし、あるいは物好きな連中に身体を売っているわけだ。
 もちろん不本意ではあれども、抱かれること事態にじわじわと慣れてきているのが恐ろしい。)

クラウディア > おい、今日はなんかやってるのか? 客が全然入ってこないぞ。
俺だってこの店のこと心配してるんだ。 …その、借りてる立場としてはな。
(客はまばらだ。 普段なら満席もいいところなのだが、
 なにかイベントでもやっているのかもしれない。
 間借りして商売している以上、この店のことが心配になろうというものだ。)

まあ今日明日でなんとかしないと飢えて死ぬってわけじゃあないけどよ…
(やれやれ、と頭を振って、ジョッキを傾ける。 炭酸水で薄めてあるせいで、
 オレンジの甘みは薄い。 まったく、飲み物も自分も、この店も情けない限りだ。)

ご案内:「酒場”竜の吐息亭”」に魔王アスタルテさんが現れました。
魔王アスタルテ > (人間の姿をした魔族一大勢力の長、魔王が酒場に入店。
 これまた人間に化けている配下たる魔物、四天王を引き連れてのご来店だ。
 この国に来たのは結構久しぶりの事である。
 アスタルテと四天王は適当な席についた)
「あたし、オレンジジュースお願いね。
 そちらの四人には、適当に何かお酒でも出しておいてよ。
 お願いね」
(アスタルテはにっこりと笑って注文を済ませる。
 
 そんな時、一人の幼女……外見的には自分とあまり変わらない子供を目にした)
「酒場にこんなに小さい子供がいるなんて、珍しいね。
 君、何歳?」
(魔王アスタルテは、クラウディアに気さくに話しかける)

クラウディア > おや……お客さんだな。 見ない顔だな、知ってるのかい。
(5人パーティが入ってくると、店主に顔を向ける。
 知らない、と首を振る相手に、そうかと答える。
 もちろん、場所が場所だけに旅の連中なんていくらでもいる。
 一山いくらの冒険者とあればなおさらだ。
 物珍しげに見ていたのがバレたのかもしれない。
 自分に話しかけてくる少女を見る。身なりも仕草もどこか上品だ。)

良い質問だ。 お嬢ちゃんと同じくらいの年齢に見えるだろう。
実はこれでも30歳なんだ。 …と言ったら信じてくれるかい?
(小さく笑って、彼女にお返事。 両手を広げて、彼女とさほど変わらぬ
 幼い姿を見せる。 そうやすやすと信じてもらえる話でもないし、
 軽い調子で。)

魔王アスタルテ > (返ってきた答えが、外見からかけ離れた年齢だった)
「え?
 30……なの?
 またまたぁ。
 早く大人になりたい子なんだね。
 ちょっとでも大人の気分を味わいたいから、酒場に来てたりするのかな。
 そんな事してたら、親が心配するよ」
(あるいは、自分と同じように人間ではない存在という可能性も考え得る。
 もし人間なのだとすれば、魔法により幼くなっている可能性も否定できないだろう。
 だがこの場では、彼女が冗談を言っているという事にしておこう)

「それで、君の名前はなんていうの?
 あたしは、アスタルテだよ」
(その質問のしかたはまさしく、お姉さんが年下に訊ねるような感じだった。
 つまり、クラウェィアの事を完全に子供扱いしている)
 

クラウディア > うっ…ち、違うんだって。 本当は俺は冒険者だったんだって。
変な悪魔と契約してだな、こんな風になっちまって……
ホントなんだってば。 俺はな…そう、ちょうどその、
お嬢ちゃんが連れてきたようなだな。 そりゃあ逞しい男だったんだ。
(全く相手は信じてくれていない。 すごく優しく、
 年下の子に問いかけるような言葉に必死に答える。
 名前を聞くと、一瞬動きが止まった。
 アスタルテ…魔族の上のほう、”魔王”と呼ばれる存在の一人が、
 そんな名前だった気がする。だが、目の前の少女がそれと同一か?
 人懐こい、普通の子っぽいのが、偽装しているとすれば大したものだ。)

俺か…俺は、男の時の名前は思い出せない。今はクラウディアだ。
ここで…まあ詩人まがいの事をしている。よろしくな。
(自分を子供扱いしてくる彼女に、態度を崩さないように頑張って答える。
 油断したらペースを持っていかれてしまいかねない。)

魔王アスタルテ > 「変な悪魔……ね。
 それ、どんな悪魔だったの?」
(信じるかどうかは一先ず置いといて、魔族一大勢力の長として何か分かる事もあるかもしれないと、訊ねてみる。
 最も、この少女が早く冒険者になりたいってだけなのかもしれないけれどね。
 アスタルテが連れている四天王と言えば、変化自在スライミーを除いて二メートル前後の長身。
 それ程までに、ご立派な体をしていたんだ)
「それは相当強そうな冒険者だね。
 どんな旅をしてたの?」
(ちょっとした興味で、そんな質問をする)

「クラウディアちゃんだね。
 詩人さんなんだ、ちょっとかっこいいね。
 よろしくね」
(かっこいい、という言葉がまさしく子供扱いしているように言う。
 品を感じさせながらも、無邪気な魔王である)

クラウディア > どんな悪魔だったかな…たしか、スゲエ綺麗なお姉ちゃんだったよ。
こう、セクシーなやつというか…男の本能を鷲掴みにするような奴だった。
身体も…魂すらも委ねてもいい、って感じの。
(思い出すように虚空に視線を彷徨わせながら、問いかけに応える。
 極上の快楽をもたらすという彼女の言葉に応じたその時の事を掘り起こしながら、
 ゆっくりとした調子で喋って。)

そりゃあ色んな旅をしていたさ。 ある程度回復の心得もあったから、一人でよく動いた。
そうだなあ、双頭の巨人とやりあったり、古代の殺戮兵器とやりあったりしたが…
やっぱり一番はドラゴンだ。 アイツとやりあうときの緊張感といったらなかった。

……あっ、やっぱり信じてないな。 まあいいや、よろしくな。
(彼女は話半分で聞いている気がする。 まあいいんだけど。
 軽く手を上げて、改めて挨拶。)

魔王アスタルテ > 「なるほどね。
 よくいるね、そういう悪魔。
 30歳の君は、そんなのにひっかかっちゃったんだね。
 男って単純なものだよ。
 それはまた、相当綺麗なお姉さんだったんだね」
(楽しげな感じで感想を述べる。
 それはまた、災難な目にあった冒険者だ事)

「結構厳し目な旅してるんだね。
 一人で旅出来るって事は、かなりの実力者なわけだね」
(一人だと侮って返り討ちにあった魔物や魔族は数知れず。
 本当の話だと、クラウディアちゃんはかなりの冒険者だよ)
「ドラゴンとまで戦っちゃってるんだね。
 それも、一人だよ。
 君、どれだけ強いの!?」
(まあ、妄想だったら結構微笑ましいかも。
 年相応の夢見たがりだね。
 真実かどうか確かめてみるのも、また面白そうかも。

 そう思い、アステルテは配下である四天王の一人、振動のブルートをクラウディアに気付かれないように密かに指で指示を出す。
 振動のブルートは素早くクラウディアの背後に回る!
 そのスピード、まず戦闘経験のない一般人が見切るのは無理だ。
 なにせ、魔王直属の配下。その実力はかなりのものである。
 そしてブルートは背後から、クラウディアの胸に両手を伸ばす。
 その瞬間をアスタルテは見守っていた)

クラウディア > いやあ、面目ない……んじゃなくて、だ。 俺だって女の経験くらいある。
相手が悪魔だってこともわかってる。それでも抗えないレベルだったんだよ。
ほんとにほんとに。 ほんとに。
(彼女の楽しげな態度に、頑張って自分は頑張ったのだと訴えたい。
 相手が強すぎたのだ。 自分だって警戒していなかったわけではないのだ。
 身振り手振りを交えて必死に抗弁する。)

そうだよ。 死ぬような目にもあったけど、色々とうまく生き抜いてきたんだ。
ドラゴンっていっても、まだ若いやつさ。 流石にある程度の大きさになると、
一人じゃあ無理だ。
(なんか楽しそうに自分の話を聞いてくれるし、自分の口も滑らかになろうというものだ。
 話半分というか冗談半分に聞かれている気がするけれど。)

…おっとッ! お嬢ちゃん、そういうのはほら、酒場でやることじゃないだろ…!
(小さな身体でも機敏に反応する。 常人であれば反応すら出来ない速度で、
 自分の後ろに回る相手の手に、自分の手を伸ばしてガードしようとする…けれど、
 非力な腕では抑えきれなかった。 結局、自分の手は相手の手と自分の胸に
 挟まれる形になってしまった。)