■■設定■■
真名をザルヤチというこの男の名を知る者はこの時代には皆無であろう。 何故ならば、彼は現代に蘇った古代王朝プラルパルトルの兵士だからである。 マグメール王国の文献にも僅かに記述が残るのみというこの王朝は、古代に於いてマグメールの土地を争い幾度も国祖達と干戈を交えたと言われている。
そんな歴史書に埋もれた国の兵士が如何なる理由で以って現代に蘇ったのか。その事情は杳として知れない。 彼自身の語る言葉は現代の共通語とは似ても似つかぬものであり、また彼自身がマグメールの現代の民と積極的交流を図ろうとしていないという事が理由として挙げられるであろう。
その頑健無比な肉体と旺盛な闘争心、そして無尽蔵とも思える性欲が無辜の民が住まう場所に向けられる事はそう多くはない。仕えるべき国を失い、遠く離れた時代に蘇った彼は戦場跡や廃砦を根城にとして流離う日々を送っている。 が、一度彼のテリトリーを犯せば、勇猛にして残忍と歴史書に記されたプラルパルトルの兵の姿を惜しげ無く晒す事であろう。
■外見 2mを超す巨体に、隆々たる筋肉の盛り上がり。肌は黒褐色であり、南方の大陸の者のそれを思わせる。肌の上に走る白い戦化粧が不気味な印象を与える。 禿頭に獣骨で作られた六眼の仮面を着け、その表情はうかがい知れない。 衣服と呼べるものはボロボロの腰布と、その下の陰部を申し訳程度に覆う魔獣の皮サックのみ。 長剣サイズの剣鉈を下げ、手足にはめた金属製の輪が装飾と言えるだろう。
■性格 かつての戦争もまたマグメールの現代と変わらず非道が横行する陰惨な舞台であったが、彼が生きた時代は国がそれを良しとした時代である。 従って、ザルヤチの持つ良識や常識はその当時のものであり、情愛なども持つがそれは同じ共同体に属する者へのみ向けられるのが当然であった。 故に異民族の坩堝であるこのまれびとの国に於いて、その情愛が発揮されることは絶無であろう。 彼が出会うマグメールに住まう民は、おしなべて「征服し、略奪すべき対象」なのである。
……とは言え、悪戯に村落を襲い無辜の民を恣にする山賊行為は誇りある兵士の行動ではないと判断しているが故にか、人が営みを送る場所へと能動的に立ち入る事は少ない。 尤も、偶発的要因で彼と出会ったマグメールの民は概ね恐怖からか敵対し、不幸な結末を遂げる事が非常に多いのであるが。
■戦闘能力 極めて高い白兵戦闘の技術を有する。 加えて、蘇った際に何らかの魔術的作用が働いたのか生半な負傷が致命となる事はない。
■PL方針 存在そのものが平和を乱す系のいきものなので、街中や比較的治安の良好な場所には近づかない方針です。 戦場や砦などでふらふらする遊びがメインになると思います。ランダムエンカウント系ネームドエネミーみたいな扱いが最適かと。 寂しい時の竿役に、血沸き肉踊る戦闘のお相手に、心温まる異文化コミュニケーションなどにご活用ください。 私書箱・ささやきでの相談は歓迎です。ばっちこい。
以下追記予定。 |
|