帝国宰相府特務査閲官にして南蛮特使。 要は王国にもぐりこんでいるスパイである。 帝国宰相の直臣であり、様々な情報を宰相に伝え、また宰相からの伝言を帝国に潜む者達に伝える役割を持つ神出鬼没の道士。
その正体は、かつて輪廻転生の儀式に参加し失敗した99人の道士の魂が融合してしまった成れの果て。それゆえ[彼/彼女]は個でありながら、99人の道士の意識の集合体でもある。 輪廻転生は外法中の外法であり、帝国内でも忌み嫌われている。 自らを「我ら」と称し、おおよそ人間らしい感情を持たない。
能力は「不死身」。 その命は99あり、ひとつの魂が滅せようとも残り98の魂を使い蘇生する。[彼/彼女]を消滅させるには、99の命を残らず刈り取るか、輪廻転生を記した魔書『螺湮城本伝写本』を焼き払うしかない。もっともこの書は帝国の禁書庫に収められている。
また、他に各種基本術式、暗殺術、そして房中術をおさめている。 特に房中術を使い、相手とまぐわる事で相手の生命を吸収したり、また精力を注ぐ能力を持つ。このおかげで多少99の命を消耗しようとも、若い人間何人かとまぐわればあっという間に回復してしまう。
性格は達観し、また欲望に忠実。 王国を掻き乱し、暗躍する役割を持つ為、様々な反王国の陰謀に加担し、ならず者たちに力を貸すだろう。また己の欲望に忠実に、男女区別無く襲う事もある。
「我らは個にして群。心せよ、汝が深遠は我らが掌中にあり」
◆陰気組成 ふたなり化の邪法。相手にかけて犯し、精気を吸い取る為の外法 |
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