《慈善の君/腐爛姫》ソフィア・ピスティス
【聖職者として/祓魔師として】
神聖都市ヤルダバオートや王都マグメールにて活動する聖職者。 日々の慈善活動や神への祈り、信者への集会などを積極的に行っている。 心優しい性格であり、この戦乱・腐敗の世にあって、聖女とも呼ばれるような者。 見た目は小柄で、少女にしか見えないが、その知識や行動から大人であることが判断される。 基本的に服装はよくある聖職者の礼服をまとっている。 礼服には金の糸で刺繍が施されている。それらは神を称える言葉である。
マグメール王国に一年ほど前に姿を現し、神聖都市や王都の修道院・聖堂に出入りし、 今では小さな聖堂を任される立派な一聖職者となっている。 マグメール王国に来る前は巡礼の旅に出ていたという。
しかしその素性は不明な点が多い。 出身はマグメール王国の辺境だと自称するが、家族はいない。 正確な年齢も不明であり、聞いてもはぐらかされることが殆ど。 幼い見た目の割に色々な事物への造詣が深く、魔族学にも通じている。 どこか現実離れしたような雰囲気を合わせもつ。 神によって「救い」が齎されることを人々に説く。
二百年ほど前、ナルラート朝の神聖都市の記録に、ソフィアとよく似た祓魔師がいたという記録があり、 肖像画に描かれた姿はソフィアそのものである。 その事実を知るものは殆どいない。
対魔族の祓魔師としての裏の顔が存在する。 とはいえ、教会の命令を受けてというわけではなく、自分の意志で行っている。 かなりの実力を秘めており、裏の顔を知る一部の者・ノも恐れられている。 このような実力をどこで身につけたのかも不明。
【腐爛姫として】
その正体は、かつて《腐爛姫》と呼ばれた呪われた姫である。 今から500年ほど前の、マグメール王国の辺境に生まれる。 本名はソフィア・ゾーエーであり、ゾーエー王家という王族の長女であった。 ゾーエー王家は王都から離れた辺境に領地を構え、小規模な都市を治めていた。
この辺境では王都にはない風習が多々あり、王族の娘は神に使える神官としての役割を背負うこととなっていた。 王女が10歳になると同時に、神官就任のための儀式がとり行われる。 その儀式の条件として、王女は無垢で純潔でなければならない。 そのため王女は大事に育てられてきたが、それゆえに籠の鳥状態であった。 城下町を歩くことも許されず、城の一部の領域でしか過ごす事ができない現状に飽き、 好奇心に突き動かされ、誰もが寝静まった夜にこっそりと城を抜け出し、城下町へと繰り出す。 見たことのない光景が広がる街を胸踊らせながら歩いていると、王女は数人の男に取り囲まれる。 城下町でめったに見ることのない上等な衣服を着た少女を見た男たちは、彼女を慰み者にすることと決めた。 無理やり王女を襲い、服を脱がせ、穢した。 ここに王女の聖性は流出する。純潔を失い、神官たる資格を失ったのだ。 徹底的に穢された後、王女は捨て置かれ、男たちは去っていった。 実はこの男たちは、邪悪なる神の遣わしたものであった。 王女の聖性を奪うことがその目的であり、それは見事成功した。
王女が目覚めると、それはいつもの自分のベッド上であった。 王女は昨夜のことは夢だと思い、そのまま神官となるための儀式に向かうこととなる。 儀式が始まると、突如都市を不穏な陰が覆い、天変地異が起こり始めた。 今までの王女ではこのようなことは起こったことはなく、王女は純潔を失っているのではないかという疑いが民衆から持たれ始めた。 そして、聖性を失った王女が儀式に臨んだために、邪悪の神に注がれた穢れが都市に溢れ始める。 人々の感情は狂い始め、神の許しを乞うためにと、静止する兵士や王族を押しのけ、王女を捕える。 それ以降、王族たちは民衆によって牢へと放り込まれ、王女は奴隷とされた。
街の往来で晒し者にされ、あるいは様々な場所で、状況で、あらゆる恥辱と陵辱を受けた。 その身を無理やり穢され続けた。幼い身にも関わらず、あらゆる責めが繰り返された。 そしてある日、王女に異変が起こった。 人々の怒りや憎悪、そして穢れを身体に受け続けたことにより、邪悪な神の祝福を受けることとなった。 その身は不老にして不死となり、既に王女は人ではなくなった。 奇妙な力が溢れていき、自分でもそれを止めることができなくなった。 力は溢れ、触れるもの、そして周囲のものが、全て爛れ、腐り落ちて消えていくのである。 こうして、王女の力はゾーエー家の領地であった街を腐らせ、滅ぼしていった。 かろうじて生き残った者は王女を《腐爛姫》と呼んで恐れたが、その後その者もまもなく腐爛して消えていった。 王女の行方はわからなくなり、この事件は《ゾーエー家の腐爛姫事件》として中央でも話題に登った。 しかし、現代ではその記録も公文書の中に残されていない。 ナルラート朝の時代にこの事件に関する記録は全て焼き捨てられたためである。
その後数百年、ソフィアはマグメール王国を離れ、外国を遍歴する。 この頃のことはほとんど不明であり、ソフィア自身も語らない。 だが、この自分の境遇はある種の運命であると感じたらしく、 人々に「救い」をもたらすことを目的とし始める。 ただ、受けた境遇や穢れのために、その考えは歪んでいた。 魔族などを対象として、祓魔師として活動するようになり、彼らを殺して天へ送ることが救済と信ずるようになった。 発現した力などを用い、自ら研鑽も積んでその力は完全に制御できるようになった。 それと同時に、自分が興味を持った魔族などに性的な責めを繰り返すようになった。 自分の「受難」の再現として、あらゆる責めや辱めを行い、自らの暗い欲望を満たす。 罪悪感などを持つこともなく、それが正しい行いであると嘯く。 魔族も救済の対象だが、決して人間と同等に見ているわけではない。 また、人間を殺すことはないが、少女などへの責めを行うことはある。 自分があらゆる性的な責めを受けたがために、責め方も知っている。
数百年後に再びマグメール王国に帰還し、自らの力で司祭たちに言うことを聞かせて 祓魔師として活動するようになる。この頃、王国の内外で魔族を封じたらしい。 既に自身が不死であることにソフィアは気づいていたため、後の「樂しみ」として幾つかの魔族を封じたのであった。 そしてその後、再び王国から姿を消したが、封印が破られるであろう現代になって、再度帰還。 現在に到る。
救済ということで活動をしているが、基本的には己の享楽のままに過ごしている。 救済ということについても、それが真意であるのか、あるいはふざけているのか、他者には判断がつかないだろう。 過去については既に過去としか認識しておらず、それについて嘆くことなどはない。
能力としては物を腐爛させること。 更には驚異的な身体能力や、魔術なども使える。 自らの身体に魔術を掛けることを厭うことはなく、自らの身体能力を強化したり、男性器をはやしたりもする。
ルナトゥム・ルナシェイド(No.368)と因縁あり。
【性格】
歪んでいる。狂っているといってもいい。 独特の信仰観、神観、救済観を持っているが、普通に生活している中でそれを表面に出すことはない。 魔族などを前にすると、その独特の観念を表していく。 口調は基本的に丁寧だが、非常に独善的。
【PLより】 基本乱入可能。 こちらはあまり記号は用いませんが、記号についてのNGは特にありません。 基本的に中文程度。ただ長考気味なところがあります。ご注意ください。 既知ロールなど歓迎ですが、こちらの過去に纏わることを知っておきたいという場合は私書箱でご相談ください。 いきなりこちらの正体を見破る、などはなるべく遠慮していただければと思います。
こちらは攻め専門のキャラのため、「攻めより/完全攻め」とされているキャラのところへ後入りすることは避けるつもりです。 相手に迷惑を掛けないための措置となります。 なお、単に会話などを楽しむ場合にはこの限りではありません。ただその場合でも後入りは避けようと思います。 |
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