【名前】 マハシャ・グートシュタイン 暗部の存在として現在秘匿されており 名乗る際はマハシャとだけ名乗る。 なお、本人は名前を酷く気に入っている様子。
【容姿】 身長は160ほど。色々と発育が良い。 豊かな黒髪と幾分かキマった目が印象に残りやすい。
…… 本来グートシュタイン家系の灰髪の持ち主であり魔術で隠蔽している。 肉付きの良い躰とすらりと長い四肢や美しく整った容姿を自負しているものの 交渉や鼓舞に使えるから都合が良い程度の扱い。 赤い瞳は母親譲り。
【性格】 基本的には温和な人物。少々世間知らずの気もある。 王侯貴族としての冷酷さが垣間見える部分もあるが基本的には理知的に振舞う。 身分が下の者に対してもあまり態度を変えない為使用人等からの評判はそれほど悪くない。 とはいえほとんど表に出てこない存在であり、本人も表に出る事は殆どないためその名前すらも知っている者は少ない。
一方で研究に関わる場合は苛烈かつ冷徹。研究の為なら何を犠牲にしても厭わない。 部下になった研究員のやる気を出させるために自身を抱かせるなど平気で行う。 しかしそれに甘えて堕落すると酷く冷酷になる為関係者は複雑な思いを一様に抱えている。 「研究以外だと凄く良い人なんですけどね」とは過去の同僚談。 総じて研究に人生を捧げた変人という評価を下されやすい。
その容姿と気質から彼女を飼いならせると思っている者は少なくない。 ……が、一部からは畏怖と戦慄の視線を向けられている事も確かではある。
…… 研究に携わっているときの方が素に近い。 苛烈な探究者でありながら熱狂的な信奉者でもある。 俗にいうマッドな研究者であり魔導工学、主に兵器転用を好みとする火力偏重主義者。 行動基準は高いテンションと忠誠心、そして狂った発想。 普段の従順さも少し世間ずれした言動も(幽閉されて過ごしていた所から素の部分もあるが)大半がそうすれば他者が油断するため。 とはいえそれを隠しきらない辺り、他人の評価というものを所詮利用するもの程度と認識しており それに執着していないというのが近しいかもしれない。
研究において人道的などという思考は全くなく、平気でミレーだけでなく人を利用した兵器を提案しては却下されている。 特に魔族に関しては敵意と同時に利用素材として高い価値を見出しており 生け捕りにし狂うまで使い潰すその探求心は狂気すら垣間見える。 「王都では魔族と言えど普通のヒトと大して変わりませんしね?」
王侯貴族らしい傲慢さと冷酷さも持ち合わせており、その評価は身分を一切考慮せず、そしてその評価を絶対基準として行動する質の悪いタイプの狂人。 基本的に相手が有用か否かでしか判断しない為相手の身分を弁えない。 役に立たない?よろしい君はゴミだ。王族?元単価が高いゴミだ。
彼女の家系は皆心酔した人物の為に後ろ暗い手段も問わないといった気質の持ち主であり、闇であれ光であれ、それを支えるために任を授かったと考えている。 場合によっては自身すら用いての研究も辞さないが、腐敗した現状を鑑みると自らの不在は主への背信であると判断し留まっている。
【経歴】 謎のマッドサイエンティスト。学生時代などの情報が殆どない。 研究者の中でも情報統制が厳しい区域に引きこもり何やら怪しいものを開発している。 関わった人物は彼女についての情報を秘匿するように求められることから 後ろ暗い研究に携わる人物か、もしくは隠れ潜むだけの事情があると推察される。 何故かその名前は表に出ず、その割には高い地位を保っている。 数少ない正式採用された物は全て別の研究員の名前で発表されている。
…… れっきとした王侯貴族の一端であり、先王の方針を支持しているうちの一人。 彼女の母もまた貴族であったもののこれまた強烈な研究思考と狂った忠誠心とまで言える思考の持ち主であった。 次世代の魔王の器を作成する研究の研究員の一人でもあり、その研究を続けながら現当主の兄(故人)にあたる人物と婚姻を結び、マハシャを授かる。 表向きでは長子といて生を受けているが、実験の一環で器として生を受けたものの一人。 しかしその後協力者であった魔族の家系が襲撃を受けて壊滅。 魔族が関与していた非人道的実験という事実の露見を恐れた親族により魔族の襲撃を装い研究所が破壊され計画は頓挫。 その研究結果は破棄され、それに関わった者もまたその存在を隠蔽、幽閉される事となった。
幽閉されたマハシャは王侯貴族の教育を受けつつも母親から引き継いだ情熱と狂気を絶やす事はなくその探求心の末、王族でありながら研究者の道を選ぶこととなった。 本人の希望とその立場もあり基本的には表に名前を出さない上に研究成果による栄誉などには興味を示さない。 また理知的に振舞う事の意味も理解しており、研究に関係しない点では非常に温和な人物として振舞っている。 一部の貴族や他研究者は労せずその研究成果を自分のものにしうる都合の良い存在として飼い慣らせると思われているが実際に彼女の狂気を垣間見た者にそれを信じている者は少ない。
関係者 〇ハルトマン・グートシュタイン(祖父・故人) 野心的で、外部からの血を取り込む事は愚か、非人道的手段をも取り込んで一族を強化することを良しとする人物。研究そのものには関わっていなかったがその価値を早期に理解しひっそりと協力していた。それらを利用して立場を強めようという魂胆だったが事態の広がりを恐れた息子に毒を盛られ病死。
〇ファビアン・グートシュタイン(父・故人) リンドウの協力者であり、マハシャの父親。父に似て野心的な権力志向者であったがリンドウの研究と気質に惚れこみ支援者として計画に関与。後に結婚に至った。彼はそれらを完全にコントロールできていると思っていたが実際は出来ておらず、娘が出来た際に一部研究内容が応用されたこと等は一切知らない。迂遠ながら魔族側の協力者が崩壊するに至った原因を作った人物でもあり、その影響を受けて早々に死亡している。
〇エグモント・グートシュタイン(叔父) 実直な軍人と評価されているが実際は事なかれ主義であり、祖父に内心反発しながらも行動を起こせなかった男。リンドウによって魔族の母体とされていた人物を父の命令で娶ったが兄の身に起きた事に恐怖し、目も耳も塞いで愛人と共に距離を取って生まれた子供とも関わろうとはしなかった。祖父に対する服毒計画も実際はマハシャによって誘導され、事に至ったものであり、従順に従う娘も信用できずただ怖れ続けていた。マハシャは彼の事を臆病者と呼び、蛇蝎の如く嫌っているがその情報を一部開示させるなど利用価値はあると考えている。愛人との間に二人の娘がいる。
〇リンドウ・グートシュタイン(母親・故人) 彼女の躰と思考を形作った一人。元は東方の研究者であり、魔族側に捕虜として捕らえられたものの背面服従をこなすだけの能力があり、研究に参加する事でその技術の多くをヒト側に持ち帰った功労者……とされている。実際は知識と力を至上とする魔族と協力し次世代魔族の器生成による肉体の死の超越をテーマに研究していた。手段を選ばないタイプであり、自身を母胎としてマハシャを出産するに至った。なお、研究所襲撃後親族によって幽閉され死亡している。
〇ノーティリア・グートシュタイン(従妹) 従妹にして母の研究成果の末の一つ。半魔であり生ける魔剣。 魔族の襲撃を予見していた者達の手により研究成果を詰め込んで生まれた魔王の器としての一人。 施された内容は凄惨な物であり、母親は彼女を出産後死亡している。 自身の出生についてある程度理解しており、それに関する情報を完全に秘匿する事を条件に父親の掌に収まった。 その在り方を道具と定め、その役目を粛々をこなしている。
【既知設定】 研究関係者、もしくは魔導機械研究に携わる人物には知られている可能性がある。 一部の王侯貴族は表に出してはいけない人物として彼女の事をそれとなく聞いているかもしれない。 そして彼女もまた、とある人物に酷く執着している。
【その他】 背後はストーリー偏重の語学能力欠損者。 色々と噛み合ってマッドな子になっております。 最終的な着地点はまだ未定ではありますが、どうなるのでしょうね……。 背後は遅筆の為、20〜30分ほどレスポンスに時間がかかる事が多いです。 どうかお茶とお菓子の用意をしてお付き合いください。 |
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