元々は地方の貧乏領主の五男坊。
生まれつき体が弱く、食い扶持を減らすために修道院に幼い頃に入れられる。修道院では、信仰心が厚いわけではないが、日々の勤行は真面目にこなした。
修道院で一番にエネルギーを注いだのは学問であった。修道院で読み書きを覚えると暇さえあれば書庫に籠もりあらゆる本を読破していった。
そこで得た知識は教義に関わるものに限らず、歴史や哲学から、医学や生理学、天文学や工学にまで及んだ。
単に知識を得ただけではなく、自らの体を使って実践していくことで病弱な少年はいつしか壮健な青年へと成長していった。
学識を買われ、先代の書庫長が病死したこともあり、20才で書庫の責任者となる。
以来、徐々に学識の深さは広く知られるようになり、他の修道院とも交流を深めていく。ついには禁書を含め魔道書にもその興味は及ぶようになる。
35才のころ、両親と兄たちが次々と疫病で亡くなり、跡継ぎとして還俗することになる。 ところが領地では天候不順による不作が続き、年貢も年々減少し、家計は火の車になっていた。
この危機に対し、修道院で得た知識を総動員し、冷害や干ばつに強い作物を取り寄せ、栽培を奨励、農機具や農法の改良を推進。その結果、収量が安定、家運を持ち直すことに成功する。
さらに薬草や嗜好品などの商品作物の栽培や牧羊を奨励。職人を呼び寄せ、領民を指導させることで毛織物や焼き物の工場制手工業を推進。それらを自らの指揮で各地へ販売、大きな利益を得るようになり、商人としても成功を収める。
今では近隣の領主を相手に金融業も営み、元々の低い家格にも関わらず、強い影響を持ち始めている。
このように領地運営や商売に精を出し続けてきた結果、今に至るまで独身である。
しかし、あるとき知り合いの商人に誘われ、とある娼館に出向いたことで運命が変わる。 そこで行われていた倒錯的な性行為に衝撃を覚え、以来そのような倒錯的な性行為に傾倒していくこととなる。
持ち前の探究心の強さはこの面でも発揮され、様々な媚薬や性行為用の魔道の品についても深い知識を得るようになる.
表ではこれまで通り、生真面目で融通の利かない領主として、領地運営や商売に精を出しているが、度々、身分を隠しては王都へ出向き、そこに構えた隠れ家へと金の力や、薬や魔道具の力によって女を連れ込み、痴態の限りを尽くしている
性的な嗜好は、直接的な性行為よりも、道具や薬を使い、女性に自在に快楽を与え、自ら淫らな行為を求めさせ、羞恥にもだえる姿を見ることを好む。
装備品 身代わりの護符: 常に首から提げている緑色の宝石の嵌まった護符。使用者と魔術的なつながりがあり、つながった者以外には効果無し。 1度だけあらゆる攻撃を身代わりに受ける。
真実の声: 右耳に付けている赤い宝石のピアス。交渉事の際に相手が嘘を言っても本音が聞こえてくる. 但し、相手が嘘を嘘と思わないような性格であったり、対抗魔術を使われている場合は効果がない。
各種媚薬、性的玩具: 自身が調合した媚薬及び魔道具としての性的玩具 自身の趣味で作っている物だが、気まぐれに同好の士に売却することもある. |
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