レルタ・フィルベルト
頭部と一部脊髄、主要臓器以外が戦闘用魔導機械にすげかえられた人間。 いや、既に「これ」を人間と定義できるのだろうか。
古の魔導機兵を、現代の魔導単独での再現を『諦めた』、とある狂気の研究者の最後の作品。 機械部品のみでは補いきれない分の魔力生産、魔法の行使・制御、様々な判断を下す思考回路。 これらを人間に委ねる事で、再現不可能な部分を補う、まさに人を人とも思わない所業。 これを完成品として、研究者は満足げに息を引き取った。 そして彼も、もう自分の必要性を感じる者がいないのならと、旅に出る。
元々は、この研究者のもとに検体として運び込まれた子供。 魔獣による襲撃をうけて、半身や大部分の臓器を失った哀れな子供。 痛み止めにしかならない治癒魔法と、命を繋ぐ保全魔法を受ける子供に研究者は言った。 「生きたいなら、もうこの先、普通の人間ではなくなってしまうよ」と。子供への生きる意思の確認。 それは研究者に残された最後の良心だったのかもしれない。
生物としての側面は通常の心臓が。 魔導機械としての側面は、研究者が過去作り上げた精巧な『模造』炉心がそれぞれ心臓部をになっている。 どちらが停止しても死亡するので、そこは弱点といえる。 しかし、生命として生むことの出来る魔力と、大気中の魔力の運用。そして魔導機械の炉心の生む魔力を運用できる為 現在確認される同サイズの魔導機兵と比較すると、出力は圧倒的に高い。 サイズとしては非常に小型だが、アンゲロスでいうなら5mクラスの出力と互する。 重量あたりの出力が飛び抜けているため、機能も多岐にわたる。
外見は子供そのもので、完全機械化している四肢もサイズは普通であり 精巧に作られた皮膚のような防護皮膜が表面を覆っているため、見た目のみでの判別は不可能に近い。
そしてこの先、外見が成長することもないと推測される。
【生活】 基本的に冒険者を。戦局によっては傭兵として戦場へ赴く。 冒険者としては本当に色々なことをしている。商店の手伝いから魔獣退治まで手広く本当に色々。 傭兵業は単独で動き、武功をあげても首を持ち帰ることも少なく、扱いは一般傭兵と変わりがない。
しかし研究者の死後、一応は名家であったその家の末席の地位を頂き、家を離れても、遺族のはからいもあり 一般市民レベルの生活に傭兵業の元手をプラスしたところで、一切金銭的な苦労はない。 遺族の中には「養子にならないか」と、純然な善意から声をかけてくれる善良な遺族もいる。
アデリーナの家族となる、と今はおさまっているが アデリーナと遺族の話し合いで「レルタが不幸になるなら問答無用で引き取る」と 意思表明をしており、只の罪滅ぼしではなく、本人の想像以上に愛されていた模様。
よって、別に危険に身を投じなくてもいいのだが、冒険者や傭兵をしているのは 単純に困っている人を出来れば助けたい善意と、魔に属するものに対する復讐心である。
【容姿】 120cmと非常に小柄な少年。この外見の幼さでは性差はほぼない。 色白で白髪と赤い瞳。柔らかくなめらかな髪質で、ゆったりとしたウェーブが少しかかったボブほどの長さの髪。 つやのよい白髪は雪のようで、くりくりした瞳はルビーのようで、顔つきの可愛らしさと相まって少し目立つ。
服は、アデリーナの家族となってからは貴族のちょっとしたお坊ちゃんにみえるくらいの、あまり目立たないが上等な服。 冒険者、傭兵として動く時は防御特性の異なるマントを二枚重ね着し、カラフルなてるてる坊主のような外見。
【性格】 自分がどういうモノか理解しているため、なるべく人と関わらないようにしている。 しているが、こうなるまでは普通に生活してきた普通の子供であり、蓋を開ければ年相応…… どころか、蓋の中身は、その来歴故に人を欲するとても人懐っこい性格である。 折り目正しい聡明な少年であるが、気を許した相手にはふにゃふにゃの甘いお菓子のよう。 魔獣襲撃の際に殺された姉がおり、年上の女性には色んな意味で弱い。 しかし、まだ彼が深く関わった人間がすくないため、何かしらのお菓子の入ったびっくり箱。 そして魔に属する者への殺意が非常に強い。
【性癖】 下腹部が損壊していなかったことと、研究者が「混ざった者がどんな子孫を残すか」に興味を持ったため 通常の生殖が可能。
傾向としては甘えながらのように糖度高めべったりあまあまなものを好む。とはいえ経験はほぼ無いに等しい。 甘えたい、包まれたい、愛が欲しい。孤児としては当たり前の性癖。当たり前なので甘えていいと自己弁護。 陵辱のたぐいは一切ダメ、どころか目にしたら魔力砲をぶちこんでしまうかもしれない。 とはいえ、女性がそれに陥落して激しく快楽を求める姿に非常に興奮した経験があるため 合意の上では「激しく淫乱に乱れる女性」が非常に好みでもある。 なお、年上の女性に非常に弱いが少女性の高い女の子も好み。小さな体同士まぐわう姿は背徳的だろうなと。
●●以下はロール関連注釈になるまで戦闘関連により読み飛ばしても支障はありません●●
【性能】 ・リミッター 全力駆動および超過駆動は、普段はリミッターがかかっており不可能。 魔族と相対するか、強力な自我で全制限を解放する必要がある。 そしてその状態では、生産される魔力に徐々に脳機能が塗りつぶされて、長期戦を行えばやがて気絶し 全力戦闘により生まれる熱で生身が焼かれ、場合によっては死に至る。 事実上、安定して出せる最高性能は8割であり、それ以上は戦い以外の部分も命がけ。 その上、8割駆動での戦闘を長時間おこなえば、戦闘後30時間近く寝こけ、大量のカロリーを欲する。 結局の所、完全な魔導機兵ではない以上、性能限界は人間としての限界である。
・防御性能 機体の性能は火力と機動力に偏重しており、本体の防御力は『魔導騎兵としは』非常に低く、 機体表面の防御力は一般的なプレート程度。重量も軽いために、これだけでは決して高いとはいえない。 障壁機能はどんな状態でも展開可能ではあるが、停止状態が一番安定する。 よって、足を止めて障壁を展開している状態ならば、非常に高いといえる。
【兵装】 ・魔力砲 両腕に内蔵された機構。魔力を属性変換なしで純粋な力としてぶつける。 その性質上、詠唱が不要であり、魔力そのものから強力に防御されない限り打撃を与えることが可能。 指、掌、腕の三段階に砲機能がわかれており、五指からの細かなもの、掌からの中型のもの、 腕そのものを砲身とした大規模なもの、両腕をあわせた限界可動などにわかれる。 用途としては、牽制・魔力砲の檻、使い勝手のいい攻撃、隊列破壊・城壁破壊用、対上位存在用に大まかに分けられる。
・伸縮型・射出拳 特殊素材により最大50mほどまで伸縮する魔力伝導弦により、拳を高速で射出する。 これにより立体的で自由度の高い動作が可能になることと、魔力操作により軌道を変える拳によって変幻自在な打撃を与えること、 また前述の魔力砲もこの状態で使用可能なため、非常にトリッキーな攻撃を加えることができる。 拳そのものの威力は、速度に乗っている状態ならプレートを着用した人間を貫通する程。
・魔力刃 掌の魔力砲から発する魔力を圧縮し、刃渡り50cmほどのブレードとする機構。 長時間魔力を固定させることはできず、これは交戦時の数秒のみ出し、消え、出し、消えを繰り返す。 本人の魔法の才能は薄いが、短時間発生するこのブレード程度なら本人の意志による属性の付与が可能。
・風元素による推進器 脚部に魔力を風属性のものに変換する魔力結晶を内蔵しているため、それにより発せられる風で高速移動や飛翔、飛行が可能。 圧の連続発生により地表を飛ぶように進むことも、数十メートルレベルの大ジャンプも、短時間なら飛行型の魔獣のように飛行することもできる。 また、これら圧力の発生を移動ではなく蹴りに応用することもできる。
・純粋魔力障壁 炉心及び全身に備わった魔力放出機構から、「力」としての魔力を発し、物理的にも魔法的にも強力な防御力を得る。 不意に対する反応型と、意図しての通常型にわかれる。 前者は驚異を感知し、体内にプールしている魔力を放出する。死角からの不意打ちなどを免れる代わりに、魔力再充填まで連続使用は不可能。 後者は自分の意志により能力の限りまで使用可能。
●●戦闘関連ここまで●●
【ロール関連】 普段は10分程。色事となると状況に合わせ15分程となることもありますのでご容赦を。 長文長考の方とは合わない可能性があります。 色事はROM禁に移動してもらえるとありがたいです。
・戦闘ロールは経験がほぼ無い為、望まれるレベルの事ができないかも知れません。予めご了承下さい。 また、その時のキャラの強さは可変ではありますが「強敵」となる事と思われます。 戦闘をご希望の場合は、前述のことも含めて詳細をルーム内でご相談頂ければと思います。
◆出会い◆ アデリーナ博士 僕を研究所に住まわせてくれる、たぶん、新しい家族。 レナーテさん 劣勢の戦場にあって、子供を心配してくれる正しいお姉さん。 |
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