【氏名】 アトリ(※家名はとうに捨てた)
【容姿】 身長148cm。 金髪のボブカットに青い伏目がちの瞳、白く透き通った肌。 起伏に欠けた体型ではあるが、顔立ちは整っていて、黙っていれば人形のよう。 下肢には小柄な体格には不相応な大振りの男根と睾丸を備えている。
基本は黒いハイネックのインナースーツを着込んだ レースアップの麻シャツとキュロットスカートという出で立ち。 その上から深緑色のフード付きマントを身に纏い、その内側には 投擲用のダガーを複数本隠し持つ。 手足を固めるのは黒革の指貫グローブと、足音を立てないよう改造済の革製ブーツ。 背には肩から斜め掛けした小型の背嚢と小型軽量のラウンドシールド。 腰の革ベルトには丸めて束ねた鉤爪付きのロープとショートソードを吊るす。
【性格】 実利優先のひねくれた性格。 群れるのが嫌いだが、一度懐に入った者を見捨てられない性分の裏返しでもある。 口は悪いが、身内と見做したものへの面倒見は良い。 但しそれ以外の者に対してはどこまでも冷酷になれる。 生き延びるため、敵の隙を探るためならば三日三晩死体の山に埋もれるのも厭わないような忍耐強さの持ち主だが、性欲には若干弱い。自身の起伏に乏しい体型及び、両性具有という特異体質にコンプレックスを抱えている。
【戦闘】 体格ゆえの非力さ故に、道具の扱いと俊敏な身体操作に優れる。 奇襲やフェイントなどの小技を用い、手数の多さで相手を翻弄しながら立ち回る。 鎧の隙間等を正確に狙う技量に加え、使えるものは何でも使う精神性で非力さを補う。
また、《影滑り》と呼ばれる相手の意識が攻撃に集中する ほんの僅かなタイムラグに先んじて、死角に回り込む独自の移動術を体得している。 これを用いれば結果的に、相手の目にはその姿が一瞬で 掻き消えたように映り、直後の攻撃に対して無防備な隙を晒す事となる。 これを連続して繰り出すことで一方的に相手を切り刻む事も可能だが、 短時間に限界を越えて酷使される肉体の負荷は凄まじい為、 主に格上相手を仕留める短期決戦用の隠し玉である。 また、その性質上多人数を相手にした状況では殆ど役に立たない。
【背景設定】 ギルドに籍を置く冒険者。 主に単独行動を好み、斥候(スカウト・レンジャー)としての技能を得意とする。
元々は下級貴族の出。その出自上、読み書きや楽器演奏の心得もある。 ……が、生まれつきの特異体質ゆえ、両親からは嫁入りを絶望視されていた。 それでも愛情を持って育てられていたが、7歳の頃に両親を夜盗に殺され、 自身は娼館に売り払われそうになった所を逃げ出す。 逃げ込んだ先は身寄りのない子供を弾除け代わりに引き取るようなゴロツキ だらけの傭兵団だった為、生まれついての体質もあって色々と他人には 言えないような目に遭いつつ、幾つもの戦場を渡り歩いて成長する。 ……が、過酷なストレス及び劣悪な食糧事情から、発育不良を起こしてしまった。
そこそこに自分の技量に自信を持てた頃、乱戦最中の戦死を装って団を脱走し、 以降は遠く離れた土地まで流れて冒険者として生活している。 現在は遺跡探索者などを対象に斥候役としての随伴や地図作りなどで小金を稼ぐ。 |
|