【説明】
平民地区と富裕地区の境目あたりに位置する。元々はとある豪商の館であった邸宅を大幅に改造して作られた劇場。
魔導人形や絡繰人形など自律で活動する人形を演者として起用する歌劇団。新興の劇団だが貴族などの富裕層を対象とした娯楽として毎日毎夜公演を行なっており、末席で100ゴルドの観劇料を払えば平民や身分を隠した魔族、ミレー族なども平等に観劇することができるため様々な身分層から急速に支持を得ている。
御贔屓になれば特典として公演終了後に気に入った人形を相手に一夜を共にし、彼女たちを壊さない程度であれば自由に扱うことができるという噂がある。
【団員】
NPC含め団員の人数は裏方、役者含めて数十人から百人規模。裏方に限り人間やミレー族なども活躍中。日当は180ゴルド程度。役者である人形たちは出自に関わらず劇団の中では基本「奴隷」として扱われるが比較的自由度は高く、日当にプラスして配役やVIPからの指名などによりその都度手当が支給される。またオフであれば街中を自由に出歩いていたり街の人たちと自由に交流を深める者もいる。
【建物】
元々豪商の邸宅であったこともあり平均的な貴族の館くらいの広さ。外壁は純白の石灰を使用しており、至る所に無数のオブジェで着飾った自己顕示欲の溢れる外装で、邸内は金箔や高級な絨毯、シャンデリアなどの豪華絢爛なインテリアで装飾されており貴族をもてなすには上等な、そして平民からすれば歌劇を観る前に満足してしまうような豪華な内装。
【劇場】
500〜600人程度を収容できる小〜中規模のエンドステージの形式を採用した劇場。ステージは比較的小さめだが舞台を昇降させる「せり」やオーケストラピット、その他にも魔法機械などを転用した様々なギミックを採用しており自由度の高い演出が可能である。また音響にもこだわっており最前列から最後尾まで均一に音が響くように計算されて設計してある。席によってグレードがあり、2階後列や左右席が一番安く次に1階後列、そこからは前に行くほど料金は高くなる。2階中央には一般客から区切られたVIP席が存在しており完全な個室で歌劇を楽しむことも可能。
【VIP席】
王室の寝室をイメージしたとされる豪華な個室。光の屈折魔法が施されており外から個室内を覗き見ることはできない。観劇の際に料理やドリンクが振る舞われ、内から観劇すると光の屈折魔法により1階席前列と同等の見え方になる。バスルームやキングサイズのベッド、テーブルなどが備え付けられており王族にさえも不満を感じさせないように徹底的にこだわりをもって作り込まれている。
VIP席では演者との「交流」も可能であり、その日の公演に出演しない者や、すでに出番を終えた人形が代わる代わる客をもてなし、指名をすれば端役から主演級の花形まで全ての役者を侍らせることができる。
またVIP席の予約は「公演中」ではなく「一夜中」の貸切であるため公演終了後もその豪華な個室を心ゆくまで堪能し、また公演終了後であればその日の全出演者に接待させることも可能。
VIP客の予約が優先されるが十数回に一回程度の割合で予約が入らず空席が出る場合があり、そういった機会には一般客向けの貸切も行われている。一夜の貸切で基本料金1万ゴルド。競合した場合はオークションのように競合者同士で入札しあい、落札する必要がある。
【その他】
元々は戦争や王位継承で乱れる王国を憂い、貴族から平民、さらには奴隷であっても誰もが心癒され楽しめる娯楽の場を作り、芸術で国の平和を取り戻すことを目的として設立した歌劇団であった。しかし劇団の急速な成長に伴いより大きく質の高い劇場の設立や団員の人員確保など資金繰りが難しくなり、その度に出資者や協賛者を募り続けた結果、運営に対する腐敗した貴族や富豪などの発言権が増して悪影響を及ぼし、今では「平民も高い観劇料を払えば観ることのできる、貴族をもてなすための歌劇団」に成り下がってしまった。
【参加について】
申請や許可等はなくご自由にご参加ください。出演者としてのご参加は「人形」のPCで、裏方や観客であればミレー族や人間、身分を隠した魔族なども可能です。劇団の座長やオーナーなどの設定は要相談ですが例えばパトロンやスポンサーの一人であったりVIP客などの劇団の深いところに携わる大勢の中の一人というような設定であればご自由に使用していただいて大丈夫です。 |
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